ザ・ロープ50年のあゆみ

ザ・ロープが発足以降の50年を、会報『ザ・ロープニュース』、ホームページ、ブログ『ロープを知る』、総会・例会資料、作品リストなどの資料をもとに10年単位に区切って章立てし、振り返ったものです。  
ザ・ロープはいち早く海外に目を向け、海外同好会との交流を深めてきました。2014年には英語版会報を発行、2016年には英語HPを立上げ、海外向けの情報発信は質量ともに強化されました。2017年長崎キリシタン大司教区より大浦天主堂の博物館向けにマニラ・ガレオン船の製作依頼を受け、PTを結成して取り組み、2019年に納品。2020年からはコロナ渦で会の活動も少なからぬ制約を受ましたが、Zoomを導入して対抗、中級講座、構造模型製作講座を相次いで開講し、技術の継承をはかっています。
ザ・ロープは創立以来、帆船模型展示会の開催会場の提供をはじめ、銀座伊東屋から有形無形の多大な支援を受けていましたが、伊東屋本店の建て替えが決定されました。2011年の第36回展からは、新たに会場を有楽町駅前の東京交通会館に移したほか、研修や教室会場も貸し会議室で対応することになり、さらに2011年に「船の科学館」も一部休館となり、常設展示場も撤収を余儀なくされました。
ザ・ロープの会員数は23年目の1998年には100名を超えました。展示会の出品作品数も拡大を続け、2000年の25回展には「出品数80点...
発足10年を経過したザ・ロープは順調に針路をとりながら航海を続けます。18年目の1993年には会員数も80名を超え、会報『ザ・ロープニュース』を定期発行。「情報の伝達、ベテラン会員の技術の紹介などを通じて、会員の知識・技術の向上をはかり、会員相互および国内外の同好会と親睦交流する機会を得る端緒になれば(栗田善一郎会長)」との狙いでしたが、いま振り返るとザ・ロープの航海日誌(活動の詳細な記録)はここから始まっているともいえます。
1975年に銀座伊東屋の帆船模型売場での仲間の出会いをきっかけにして誕生し、翌年1月には第1回展示会を開催します。手探りの状態で模型を集めて大変な苦労の末開催に漕ぎつけたときの様子は、出品リストなどからもうかがい知ることができます。その後は、展示会の毎年開催へ模索しながら針路をとり始めた時期でした。
 42-27 オランダ海軍省の造艦会議  1:33  坪井悦朗 TSUBOI Etsuro
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