年表01 | 年表02 | 年表03 | 年表05 | ||||||
1975 | ザ・ロープ発足 | 1985 | 1995 |
2005 |
2015 | ||||
1976 | 第1回帆船模型展 | 1986 | 1996 | 2006 | 2016 | 英語サイト立上げ | |||
1977 | 1987 | 1997 | 2007 | 2017 | |||||
1978 | 1988 | 1998 | ホームページ開設 | 2008 | 2018 | ||||
1979 | 1989 | 1999 | 2009 | 2019 | サンフェリペ長崎へ | ||||
1980 | 1990 | 2000 | 2010 | 銀座伊東屋で最後展 | 2020 | 第45回展中止 | |||
1981 | 1991 | 大阪帆船夢工房出品 | 2001 | 2011 | 常設展示場撤収 | 2021 | オンラインで総会 | ||
1982 | 『帆船模型』出版 | 1992 | 2002 | 日本郵政資料館展示 | 2012 | ホームページ刷新 | 2022 | ||
1983 | 1993 | 会報創刊 | 2003 | 展示会にSMA参加 | 2013 | 2023 | |||
1984 | 1994 | 2004 | 羊蹄丸に常設展示場 | 2014 | 2024 |
1975–1984
1975年 7月26日
出会い
1975年の春、東京銀座伊東屋の帆船模型売場で2人の男が出会い、帆船模型を通じてたちまち意気投合。仲間はたちまち7人になり、同好会の設立を準備。
(参照) エッセイ集『ザ・ロープ事始め』(東康生)
1. 名称を「ザ・ロープ」「THE ROPE」とする。
*検討された名称候補:七洋会, SEVEN OCEANS CLUB, SEVEN SEAS CLUB, アンカークラブ
2. 設立予定日:1975年10月3日とする。
3. 会の目的:以下に定める
木製帆船模型の製作を趣味とする紳士的な集まりとし、知識を深め、技能を向上させ、併せて会員相互の親睦と交流を図る。
4. 事業:作品展を定期的に実施する。
3月 山陽新幹線岡山‐博多開業
10月3日
ザ・ロープ設立総会
役員7名を選任、初代役員は以下の会員となる
会長 草野和郎/副会長 津久居廣/事務局長 竹内 久/幹事 奥村義也、東康生、内藤秀夫、西島博文
1976年 1月18日
-2月8日
第1回ザ・ロープ帆船模型展1976
銀座伊東屋の7階展示場において主催 ザ・ロープ、協賛 株式会社 伊東屋、後援 船の科学館で開催。出品数80点。帆船模型の大規模な作品展としては日本で初めてのものであったこともあり、マスコミによって広く報道され予想を遥かにしのぐ大盛況になり、この種の作品展としては異例ともいえる8,500人の入場者を記録した。
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この度ザ・ロープでは第1回帆船模型展を開催することになりました。
最近は帆船ブームという言葉をマスコミなどで見る機会が多くなりました。人類が作り出した最も美しいものといわれる帆船は失われゆくものに対する郷愁も手伝って人々をロマンの世界に誘ってくれます。
海や帆船に関心が高まると共に、外国から帆船模型のキットが輸入されるようになり、わが国においてもその愛好者が増えています。それらのキットは木材を主材とし手作りで作られるもので、時間と努力をかけることにより、時には芸術的といえる程の素晴らしい作品ができ上ります。欧米では帆船模型はキングズ・ホビーといわれるように長い伝統と極めて層の厚いファンに支えられていますが、日本では最近ようやく注目されるようになりました。しかし幸いにもこのところ各方面の努力により、その愛好者が急速に増えているのは、私たちマニアにとり誠に喜ばしいことだと思います。(第1回展案内状より 草野和郎会長)
1月18日から3週間、新設された銀座伊東屋7階展示場で、当社初めての展示会として、帆船マニア・グループ「ザ・ロープ」が“男のロマン・第1回帆船模型展”を開催した。出品者40名。作品数は実に80隻。全国で初めての催しだ。
7階というハンディと帆船模型という特殊な催しだけに若干の懸念はあったが、いざ開いてみるとマスコミ関係、一般来客で大賑わい、実に8,500名の来場者となった。遠く関西、東北から泊りがけで訪れた方も多くキットを購入して帰られた。ソニー会長の井深大氏、作家の早乙女貢氏、イラストレーターの柳原良平氏、俳優のE H エリック、森繁久弥氏や日本丸船長の橋本進氏などが来場された。(伊東屋社内報より)「ザ・ロープ事始め」東康生会員
1977年 1月18日
-2月8日
第2回ザ・ロープ帆船模型展1977
出品数66点。銀座伊東屋の7階展示場で開催。
伊東屋社長伊藤恒男氏の作品、元日本丸船長橋本進氏の作品、ザ・ロープ オーサカより 8作品、宮沢模型、今井科学、不二美術からも出品。
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最近は、アメリカ建国200年を記念して開催されたオペレーション・セイル76などの影響もあって、帆船への関心は一段と高まってきました。NY港に集結した世界の大型帆船は、私たちに帆船の美しさを改めて認識させてくれたようです。
しかし、それらの帆船もやがて消えゆく運命にあります。かつて自然と共存し七つの海を舞台に歴史を築いた”彼女たち”は再び主役の座に戻ることはありません。…失われゆく者への哀惜の念が人々の帆船に対する慕情に似た気持ちを一層強めるのかもしれません。(草野和郎会長)
7月 日本初の静止気象衛星「ひまわり」打ち上げ
1978年 1月18日
-2月8日
第3回ザ・ロープ帆船模型展1978
出品数65点。銀座伊東屋の7階展示場において主催 ザ・ロープ、協賛 株式会社 伊東屋、後援 船の科学館で開催。初めて模型展の案内ハガキとA4版の「出品リスト(作品カタログ)」と解説が作成される。表紙は3本マストガレオンのイラスト、編集責任者津久居広副会長、解説は竹内久・白井一信両会員が担当。
20周年記念誌の年表では「模型展に対する役員の意気込みと組織立った活動が目立ち、今日の先例となっていることは記憶されるべきことである」と記録している。宮沢模型より参考出品される。
5月 新東京国際空港(成田)開港
9月 東芝が世界初の日本語ワードプロセッサーJW-10を発表
『世界の帆船模型 キングズホビー入門』に会員が紹介される
朝日新聞社より「世界の船別冊 世界の帆船模型 キングズホビー入門」が発行される。日本では初の帆船模型の専門的なガイドブックとなる。本書の「模型の仲間たち」でザ・ロープの会員とその作品が紹介される。ザ・ロープ、ザ・ロープ・オーサカが編集に協力。
1979年 1月14日
-1月27日
かつて『帆船時代』と呼ばれた時代がありました。それは、海がもっと青く、空がもっと澄んでいた頃のことです。世界にはたくさんの帆船が活躍していました。それらの帆船は、自然の猛威と闘い、自然と共存しながら七つの海を舞台に世界の歴史を築いてきたのです。
しかし、帆船の時代は、もう随分過去のものになりました。現在、練習船などでわずかに残って入っる帆船も、やがて消えゆく運命にあります。これは私達海と帆船を愛する者にとって、とても残念なことです。
ザ・ロープでは帆船に対するあこがれを模型に再現してみました。(作品リスト 草野和郎会長)
7月 ソニーがWalkman発表
1980年 1月13日
-1月27日
文豪ビクトル・ユーゴーは「帆船は人類の創造したものの中で最も美しいもの」といったそうです。確かに青い海に真っ白な帆を張った帆船の姿はすばらしいの一言に尽きます。古くから帆船を”彼女”と女性名称で呼ぶのも、もっともなことだといえるでしょう。
しかし、帆船が活躍した時代はもう随分昔のことになりました。現在、練習船などでわずかに残っている帆船もやがて消えてゆく運命にあります。これは私たち海と帆船を愛する者にとってとても残念なことです。(作品リスト 内藤秀夫会長)
1981年 1月15日
-1月31日
第6回ザ・ロープ帆船模型展1981
出品数52点。会員数46名。この年から会場は伊東屋9階に開設されたギャラリー(20坪)となる。
このところ、帆船模型を作る人が大変増えてきました。わずか10年ほど前まではわが国ではほとんど知られていなかった趣味ですが、今では若い人からお年寄りまでファン層は随分厚くなっています。模型にはあまり関心を示さない若い女性たちにも、なぜか帆船模型だけは人気があるようです。そのどこかロマンを秘めた雰囲気がお気に召したのでしょうか。それともあわただしく追われているような現代社会の中で、時間をぜいたくに使った手づくりの温かさに、心がなごむからでしょうか…。(作品リスト 内藤秀夫会長)
1982年 1月15日
-1月30日
第7回ザ・ロープ帆船模型展1982
出品数48点。会員数60名。ザ・ロープ・オーサカ中島寛治氏より作品が出品される。
7回も続けていると、開催を楽しみにしていてくださる常連の方もたくさんおられます。そんな方のお便りの中に「この作品展は冬の銀座の風物詩のように感じます」などと暖かい励ましもありました。
(作品リスト 内藤秀夫会長)
6月東北新幹線大宮ー盛岡
11月上越新幹線大宮ー新潟開業
1月15日
『帆船模型』(カラーブックス) 出版
東 康夫、竹内久両会員の共著として、保育社より『カラーブックス573 帆船模型』が発行される。ザ・ロープ会員のみならず国内の同好会会員による作品の写真集と帆船模型の工作の具体的な手順を解説。
1984年 1月15日
-1月28日
第9回ザ・ロープ帆船模型展1984
出品数49点。会員数60名超。
かつて地中海が世界の海と云われた時代、船が帆を張って走り回ったのは今から五百年位前のことでした。その後、帆船は大洋を航海できるようになり、次第に発展して所謂「大航海時代」となり、多くの船が西に東に航海をしました。そして発達した帆船は「人類が創造したものの中で最も美しいものだ」と云われるようになりました。私たちはそれらの歴史に思いをいたし、その美しさに惹かれて帆船を模型に再現しようとして時間をかけて作品を作りました。
(作品リスト 内藤秀夫会長)