Ⅴ 交流深化と技術伝承  2015-2024

Ⅴ 交流の深化と技術の伝承

1975-1984

1985-1994

1995-2004

2005-2014

2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024

ザ・ロープはいち早く海外に目を向け、海外同好会との交流を深めてきました。2014年には英語版会報を発行、2016年には英語HPを立上げ、海外向けの情報発信は質量ともに強化されました。2017年長崎キリシタン大司教区より大浦天主堂の博物館向けにマニラ・ガレオン船の製作依頼を受け、PTを結成して取り組み、2019年に納品。2020年からはコロナ渦で会の活動も少なからぬ制約を受ましたが、Zoomを導入して対抗、中級講座、構造模型製作講座を相次いで開講し、技術の継承をはかっています。


 

 2015(平成27年)

 40th 

COP21パリ協定採択

 

3/12

田中武敏さんの投稿「帆船模型の世界航海」―日本初の製作同好会40周年 研究会や国際交流も―が2015年3月12日(木)の日経朝刊(全国版)文化欄に掲載された。そのインパクトは予想をはるかに上回り、ホームページへのアクセスだけでなく田中会長には全国から電話やメールが多数あった。

(Blog『ロープを知る』2015年03月15日 予想以上の大反響…日経新聞朝刊全国版に載った「ザ・ロープ」)

田中さんの投稿記事が掲載された日経朝刊(2015.3.12)文化欄
田中さんの投稿記事が掲載された日経朝刊(2015.3.12)文化欄

4/12-4/18

第40回ザ・ロープ帆船模型展

出品数72点。来場者数4,400名は東京交通会館に会場を移してから最多。日経新聞記事掲載や40周年記念の事前広報活動効果。

オープニング前日の4/11に、来日したSMAのメンバーによる記念講演会を開催。逐次通訳は佐々木高行会員が担当した。


6/17-6/27

40周年記念海外ツアー

イギリス南部旅行帆船の歴史を実感

ザ・ロープ創立40周年にあたり、記念行事の一つとして海外旅行を企画した。帆船の歴史を実感できて、風情のある港町が残る候補地としてイギリス南部の旅行を選択した。

行程はヴィクトリー、修復したカティサーク、グレート・ブリテンなどの有名帆船見学に、イギリス南西部のデボン州およびコーンウォール州の古い港町を加えたものになった。6月17日(水)から11日間の日程で、ロンドンを起点にして、西のブリストル、西南のプリマスと近郊の港町、南岸のポーツマスを廻り、ひとたびロンドンに戻りグリニッジとチャタムを巡る旅である。参加者は15名、帆船時代を感じることのできる有意義で楽しい旅となり、また11日間を通して大いに懇親を深めることができた。ー松原 滿(イギリス南部の旅行記より)

 

100%満足した素晴らしい企画旅行

ザ・ロープに入会して良かったのは、節目ごとの年に行っている旅行です。私はアメリカ、オランダ、イギリス、フランスに参加しましたが、何れの企画も100%満足できた素晴らしい旅行でした。一般の海外ツアーとは異なり当然帆船の関係地を巡る旅ですが、それぞれの国の関係先との折衝により企画されているので、より濃密な見学ができました。

ー三田村勝(50周年メッセージ)

長いあいだ仇敵だったフランスと相対して、イギリス海峡に面した軍港や漁港が並ぶ海岸がサザンイングランドだ。ホーンブロアもボライソーも、コンウォール地域を含めたこの海岸をわが庭のように航海し停泊したこところでもある。ここを巡り歩くのは船キチには垂涎ものといっていい。

今回はそんな旅行だった。好き勝手にこの旅で感じたことを書くとすれば、何といってもこの国のそれも18世紀から19世紀を覗いてみたということになろうか。英国の底力を、だ。

ー福田正彦(イギリスという国)

 


11/10-13

40周年記念国内ツアー

しまなみ・とびしま海道、大和ミュージアムを訪ねて

ザ・ロープ創立40周年記念行事の一つとして6月に行ったイギリス南部の旅行に続いて国内旅行を企画した。瀬戸内海は古代より大和に通ずる海上交通の要衝であるが、中でも芸予諸島はその中間に位置しており、寄港地としてまた船の修理地としても各時代を通して大いに栄えたところである。6組のご夫婦を含む22名が参加、11月10日から13日までの3泊4日の旅行となった。(中略)

いずれの地でも高齢のボランティアガイドの方たちの熱心な案内に旅の楽しさも倍加したことが印象的であった。ややハードなスケジュールではあったが、歴史を実感することができる有意義な旅であり、全員元気で4日間を通して楽しく相互の懇親を深めることができた。

ー松原 滿(しまなみ・とびしま海道、大和ミュージアムを訪ねて


11/30

会報のコンテンツ、表紙デザインを一新

ザ・ロープニュース No.89 (2015年11月30日発行)  から

より親しみやすい紙面づくりを目指し、コンテンツを見直すとともに、表紙のデザインも一新した。


 

 2016(平成28年)

 41st 

熊本地震

 

4/17-4/23

第41回ザ・ロープ帆船模型展ポスター図案は宮島俊夫会員から肥田純会員に交代

出品数52点。入場者数3,500名。

案内はがき、ポスターの図案は宮島俊夫会員に代わり、今回から肥田純会員が担当し2025年(第50回展)までの9年間続いた。


12/3

海外向け公式英語サイトを立ち上げ

多言語に対応、日本の船の情報を主に発信

海外向け情報発信強化のため、公式サイトの一部コンテンツとしてしてきた英語ページを別サイトとして独立して立ち上げ。コンテンツは主として「日本の船」に関する情報をアーカイブし、海外向け英語版会報TheRopeNews の配信も担う。海外からのアクセス増加に対応し多言語に対応(英語からフランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ロシア語、中国語、韓国語の各言語に翻訳)、プラットフォームには日本語公式サイトとの連携、保守性・コスト等を考慮し  Jimdo Free (無料) を採用した。

theropetokyo-en.jimdofree.com
theropetokyo-en.jimdofree.com

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 2017(平成29年)

 42nd 

トランプ大統領就任 天皇陛下の退位を実現する特例法 新語・流行語大賞に「インスタ映え」と「忖度」

 

2/

長崎キリシタン大司教区よりサン・フェリペ号の模型製作依頼を受け、プロジェクトチームを結成

 

船の科学館経由で長崎キリシタン大司教区より大浦天主堂の博物館向けにマニラ・ガレオン船の製作依頼を受ける。12月に受託の意思決定を行い、プロジェクトチームを組成し船の科学館で製作に着手。2019年 4月に現地で完成品を納入。

 

ーーー

この度 、カトリック長崎大司教区様からの依頼を受けて、 当会としては初めての 試みですが “サン・フェリペ”をグループ で製作することとしました。会員有志 9 名のプロジェクト・チームでは、議論を重ねながら次の 3 点について確認し合ってスタートしました。第1に“サン・フェリペ”についての時代考証に取り組むこと。第 2 に博物館展示にふさわしい作品製作に注力すること。第 3 に限られた製作期間内で各 担当者が責任を持って取り組み、最終段階ではワンチームで完成を目指すこと。

ースペインのマニラ・ガレオン船 サン・フェリペグループ製作記録より

 

前列左より栗田正樹,田中武敏,木村護,安藤雅浩,岩本和明, 後列左より佐藤憲史,瓜生法男,高橋利夫,川島壮介各会員
前列左より栗田正樹,田中武敏,木村護,安藤雅浩,岩本和明, 後列左より佐藤憲史,瓜生法男,高橋利夫,川島壮介各会員

4/16-4/22

第42回ザ・ロープ帆船模型展

  出品数59点。入場者数3,400名。


 

 2018(平成30年)

 43rd 

働き方改革関連法案

 

4/15-4/21

第43回ザ・ロープ帆船模型展

 出品数53点。入場者数3,000名。


9/1

会報『ザ・ロープニュース』が発行から25年で第100号に到達

今からさかのぼること四半世紀、1993年8月にザ・ロープニュースの第1号が発行され、今年の6月にはお陰さまで第100号を発行しました。今年はザ·ロープの創設周年行事の年ではありませんが、この節目にザ·ロープニュース100号発行の足跡を残すこととし、「ザ・ロープニュース100号の航跡」と題して冊子を作成し、会員の皆様のお手許にお届けすることにしました。ザ・ロープニュースは、現在ではホームページ上での発行となっており、会員の皆様にはホームページで閲覧いただくか、ダウンロードを行っていただく方式としておりますが、この100号記念特別号は印刷物として記録に残し、また、会員の皆様の書棚に加えていただき、気が向いた時に気軽にお読みいただきたいとの思いで発行しました。

ー発行にあたって 栗田正樹会長(ザ・ロープニュース100号の航跡)

ザ・ロープニュース編集の思い出

ザ·ローブニュース創刊は1993年8月で、ちょうど25年前でした。国内の帆船模型同好会では 1980 年代から先行してニュースレターや機関誌を発行していましたので、遅咲きの発刊でした。当時の「ザ·ロープオーサカ」は B5 版 36頁程度の冊子,THE ROPE NAGOYA NEWS はA4版4 頁で毎月発行、札幌帆船模型同好会の「スターンギャラリー」等がありました。何れもモノクロでしたが、中でも「ザ· ロープオーサカ」は会員の模型製作記録に工房紹介、海外の海事博物館巡り,博物館学芸員や商船大先生の帆船解説、 製作テクニックおよび海外新刊本紹介などが盛り沢山で素晴らしい機関誌でした。資料の少なかった当時は大変参考 になるニュースでした。

ザ·ロープニュース第1号はこれらの環境の中、B5 版6頁モノクロでスタートしました。第1号の内容は初歩的な解説、ニューキットの紹介、および例会報告等で、至って気楽なニュ ースレターでした。編集は主に故白井一信会員が担当し、 発刊は年4回にしました。第2号から寄稿が増えてA4版6 ~10頁になりましたが、編集はワープロ全盛時代でソフト に互換性がなく、編集者は原稿を全て手打ち入力していました。出来た原稿はプリントしたものを休日に事務局のある会社事務所に持ち込み、幹事全員でA3用紙に両面コピー して折りたたみ封筒に入れポスト投函する方法が 2005年の第48号まで12年問続きました。

ー安藤雅浩(ザ・ロープニュース100号の航跡)


10/18-10/21

エルミオーヌ
エルミオーヌ

10月18日より21日までの4日間、フランスのロシュホールで開催された第一回世界船舶模型会議・展示会にザ・ロープの有志15名が10点の模型を携え参加した。

展示会にはフランス、ドイツ、ベルギー、イタリー、スペインなどの欧州各国に加えてアメリカや日本など8カ国が参加し100点以上の精密模型が展示され、ザ・ロープから出品した作品も参加者や来場者の注目を集めた。

 

 

 

AAMMの協力でロシュフォール, ポールルイ, ブレストの国立博物館を訪問したほか, ブルターニュ地方の海事博物館も訪問
AAMMの協力でロシュフォール, ポールルイ, ブレストの国立博物館を訪問したほか, ブルターニュ地方の海事博物館も訪問

 

 2019(令和元年)

 44th 

令和に改元 消費税増税 8%から10%へ

 

1/17

2012年にホームページをリニューアルした当時は、デジタル画像作品が残っていたのは第30回展(2005年1月開催)以降の作品だけで、それより以前の名作の数々は残念なことにホームページでは紹介することができないままでいた。

ところが2016年になって、第26回展(2001年1月開催)から第29回展(2004年1月開催)までの4回分(4年分)約250作品の写真が、台紙に貼ったアルバムとして残っていることがわかり、その年の暮れから渡辺愃二幹事の努力で「アルバム復刻プロジェクト」として順次画像のデジタル化とホームページでの公開を進め、すべて完了した。(Blog『ロープを知る』2019年1月17日)

 


4/11

白井一信氏の蔵書と自作帆船模型を石巻市サン・ファン館に寄贈

白井一信氏は、残念ながら2008年4月に、57才の若さで逝去されました。その後奥様から、白井さんが使用していた工具類、図面、蔵書、自作の模型などの処分について相談を受けていました。 その中で、工具類や図面などについては、昨年12月に恒例の「譲りますマーケ ット」に提供していただき、多くの後輩会員に再利用していただいているのは、 皆さんご承知のとおりです。また長期にわたり集蔵されてきた船関係 の国内外の書籍については、船の科学館の学芸部の小堀様が石巻の公益財団法人慶長遣欧使節船教会(通称:サン・ファン館)に 打診していただいたところ、同館の将来計画に合致するので受け入れる旨表明がありました。 今後整理の上で展示される予定と聞いていますので、石巻に行かれる方はどうぞ確認して訪問下さい。 寄贈内容: 書籍など約300点、 ファントム、チャールズヨット、亀舟などの模型)

ー田中武敏(ザ・ロープニュース No.104)

 


4/14-4/20

第44回ザ・ロープ帆船模型展完成したサン・フェリペ号もお披露目

出品数51点。入場者数2,800名。マニラ・ガレオン「サン・フェリペ」の完成品を展示。発注者のカトリック長崎大司教区長崎県文化振興課が来場。

 

(左)完成したサンフェリペ号の撮影(右)第44回展に来場した長崎県文化振興課の一行
(左)完成したサンフェリペ号の撮影(右)第44回展に来場した長崎県文化振興課の一行

4/20-4/22

サン・フェリペ号を第49回展会場から長崎まで陸路運搬、キリシタン博物館に無事納品

サン・フェリペ号は第44回展示会終了後、会場から高橋利夫会員が長崎まで陸路ワンボックスカーで運搬、4月22日にキリシタン博物館に無事納品引き渡し。カトリック大司教区からザ・ロープに対して感謝状をいただく。

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実際の移動。展示会最終日の土曜、サン·フェリペ号を車に運び、荷室に固定します。午後7時30分頃走り出して、首都高の霞が関ランプから入って、新東名、伊勢湾岸、新名神、山陽自動車道を走り、日付が変わった21日(日)午前1時過ぎに、三木 SA(兵庫県)で6時間ほど、車中で熟睡しました。近畿圏を抜けたところで休むのはいつものペースです。

朝7時ころ再び走り出し、同日午後3時に長崎到着、ホテルのPに入れて一安心。翌22日(月)約束の時間に指定された大浦天主堂正面階段下の駐車スペースに停め、長崎に赴いたプロジェクトのメンバー全員で手で抱えながら運び、無事搬入を済ませました。

車走行時の振動によって悪影響が出るのではと心配しましたが、考えてみれば、随所に補強ロープが張られている模型ですので、小さな損傷も無く長旅に耐えてくれました。改めて帆船は完成された建造物であると再認識しました。 ー高橋 利夫 (ザ・ロープニュースNo.104 )

 


6/1

スキルアップを目指す会員を対象に中級講座開講

目標は「スクラッチ図面から船体を組み上げる」

スクラッチビルドで帆船模型を製作する中級クラスの会員を対象とする講座を開講。竹内久会員製図による縮尺1/48トップスルスクーナーRuby-II、講師瓜生法男会員、堀岡長紀会員が担当。途中新型コロナ感染拡大で中断もあったが、Zoomを導入してハイブリッ

ドで乗り切る。Zoom記録は特設サイトで共有。工作材料は福島帆船同好会吉田会長が協力。 中級講座はその後、Zoom主体で第2弾(2022年札幌帆船同好会と共同)、第3弾 (2024年) へと展開。   

 (Blog『ロープを知る』2020年08月27日)


 

 2020(令和2年)

 45th 

COVID-19感染拡大 イギリス, EUから離脱 WHO パンデミック宣言 緊急事態宣言 

 

3/17

第45回ザ・ロープ帆船模型展

ロナ開催中止決定 

4月14日から4月20日の開催に向けて諸準備を進めるも、新型コロナウィルウス感染予防のためにやむなく開催中止を決める。ザ・ロープ展の中止は初めて。

 

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来たる4月12日から4月18日まで東京交通会館で開催予定の第45回帆船模型展に向けて諸準備を進めてきましたが、新型コロナウィルス感染症予防のため、展示会ならびに会期中の懇親会の開催を已む無く中止することといたしました。安心安全な展示会と懇親会の運営が困難と判断したものです。

出品を申し込まれた会員各位におかれましては、これまでエネルギーを注ぎ込んで作品の作り込みを行われ展示会を楽しみにされていた中で、このような苦しい判断を出したことをお詫び申し上げます。

我が国のみならず世界に拡散したコロナウィルス危機の終息が見通せませんが、2021年4月に改めて当会の定期展示会の開催を企画させていただきます。  ー会長 栗田正樹 (ザ・ロープニュースNo.107)

  


4/1-9/30

屋舗会員製作の「サンタ・マリア」

NHK朝の連続テレビ小説『エール』に貸出協力

福島市出身の作曲家古関裕而を主人公としたNHK朝の連続テレビ小説『エール』(2020年3月30日から放送) に「コロンブスレコード」 という架空のレコード会社のサロンに飾りとして屋鋪一樹会員の「サンタ・マリア」が使われた。 

 


6/23

新型コロナウイルス何するものぞ!!  4か月ぶりに銀座で中級講座を再開、マスクとソーシャルディスタンス、Zoomで対抗

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が解除され、20日(土)第8回講座を4ヵ月ぶりに開催。まだ感染者が出ている中での講座ということもありZoomによるオンライン参加も併用しての講義に14名が会場参加。

 (Blog『ロープを知る』2020年6月23日)


8/5

Web会議ツールZoomProを導入会議のほか各種研修講座での活用も視野に

コロナとの共存を見据えた”新しい研修スタイル”の模索する中、中級講座などでのZoom活用実績を踏まえ8月から時間制限のないプラン (ZoomPro) にアップグレード。以降、各種研修講座や打合せに不可欠なWeb会議ツールとして有効活用されることになる。

(Blog『ロープを知る』新しい形式での交流の仕方!? Zoom飲み会で盛り上がる…最終回を迎えた中級講座2020年8月27日)


10/29

上級コースとして構造模型製作講座を開講

全14講座修了後もZoomでフォローアップを継続

構造模型模型製作技術の伝承普及と会員のスキル向上を目指す上級コースして、講師に土屋勝司会員、運営補助に田中武敏会員がそれぞれあたり開講した。Zoom講義が主体、HPには特設サイトを開設し資料、動画記録等を掲載。全14回の講座は2022年5月で終了するも、その後3か月に1回のペースで主にZoomでフォローアップ研修を継続する。

(注1) 10月29日に第1回集合講座を土屋講師のもとで開催したが、その後の講座は新型コロナウィルス拡散により東京都に緊急事態宣言が発令されたこともあり、2021年度は、全ての集合講座をZoomに切り替えて開催した。 (注2) フォローアップ講座は2025年2月をもって終了した。

 

 土屋講師からのメッセージ

私はザ・ロープに入会して23年になりますが、これまでザ・ロープの素晴らしい諸先輩方にご指導を受けてきました。

独特の帆船模型観、個性、卓越した技術を持たれている諸先輩方は私達モデラーの目標でもありました。私は1993年製作のル・フェニックスに始まり、現在まで8隻の構造模型を製作してきました。

まだ途上の域を超えていませんが、今回の「構造模型製作講座」を通して、皆様の知識向上のお役に立ちたいと思っています。そしてこの講座を通して、皆様と共により良い構造模型製作技法の確立を実現したいなと思っています。 (Blog『ロープを知る』2020年10月22日)

 


10/1

海外同好会Newsletterを日本語に抄訳、 会員向けに配信を開始

米国SMA、MMS、豪州SMSC等の同好会から定期発行されるNewsletterに日本語抄訳付きで会員に配信。担当は吉田哲朗幹事と栗田正樹会長。

日本語抄訳+付加情報
日本語抄訳+付加情報

 


 

 2021(令和3年)

 46th 

バイデン米大統領就任  コロナ禍で東京オリンピック開催

 

2/13

コロナ禍で1年以上中断した例会・研修会

Zoomオンラインで再開、各地から59名が参加

新型コロナで前年2月以来, 実に1年以上中断を余儀なくされていた例会が研修会と併せてオンラインで開催された。会としては初めての大人数でのオンライン会議であり, Zoomに不慣れな会員も少なからずいたので運営が心配されたが, 事前リハーサルなどで万全を期した。当日は台湾をはじめ, 北海道, 山梨, 長野, 兵庫など各地に在住の会員を含め59名が参加,通常の例会にはない今後につながる良い経験もできた。

 《参加者の声》

「従来の例会ではわからなかったが、Zoom画面で顔と名前が確認できた」「家に居ながらにしてお目にかかれる時代にビックリ」「今後も続けてもらいたい」といった好意的な感想が多く、遠隔地の会員からは「飛行機代もホテル代もかからず大勢の先輩方々に会えて感謝」「簡単に帰国できないのでありがたい」(台湾在住会員) の声も。

ー田中嘉明 (ザ・ロープニュースNo.111

 


4/11-4/17

第46回ザ・ロープ帆船模型展

コロナ感染予防策と開催時間帯を短縮して開催も来場者数は最低に

出品数40点。十分な感染予防策を施し、開催時間帯も短縮の上開催するもコロナ禍で来場者数は915名で,東京交通会館に会場を移して以来最低に。

 

 


6/5

Zoomでオンライン総会を初開催

台湾を含め各地から51名が参加して盛り上がる

Zoomを使い初のオンライン形式による定期総会を開催、51名が参加。

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コロナ禍の中、昨年の総会は二度にわたる開催日程の繰り下げで対面での開催は難しいと判断、結局9月に書面開催とした。本年も東京では非常事態宣言が6月20日まで延長されるという厳しい状況下ではあったが、6月にZoomで開催した。

約1時間にわたる初のオンライン総会は無事終了, 10分の休憩をはさみ、各自飲み物を用意して懇談会に移行。木村副会長の乾杯の合図、教室や構造模型教室の進捗具合やワクチンの接種状況等の話題で盛り上がり、対面とは一味違う懇談会となった。

ー市川三郎事務局長(2021年度定期総会報告)


8/1

豪州・シドニーの同好会SMSCと交流をスタート

2021年8月から、オーストラリア・シドニーの同好会 Sydney Model Ship ‐builders Club (SMSC)  と相互に会報配信を開始。アメリカ、イギリスの同好会に加え、初めて南半球オーストラリアとの交流になる。以降同会報には、度々ザ・ロープの記事がとりあげられるようになった。

Chatterbox#83 吉田哲朗会員
Chatterbox#83 吉田哲朗会員

9/29

構造模型製作講座特設サイトを開設

Zoomで撮りだめたYouTube動画をアーカイブ

これまでのZoom動画記録やザ・ロープニュース記事をまとめて、HP上に「構造模型製作講座特設サイト」を作りました。皆さんの製作進度には、進んでいる方やじっくり製作を楽しんでいる方など、差が出てきていますが、製作の進度に合わせて、都度この「特設サイト」を見ていただければ参考になるかと思いますので活用ください。

ー田中武敏(講師)から受講生に宛てたメール  

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長らく、そして毎回、大変お世話になりました。収録していただいた講座の記録が、模型の製作にあたって大変役に立ちました。ときには、2回、3回と見直し、細かな点を確認したことも多々ありました。

            ー平沢豊(受講生)からのメール


11/21

NHK大河ドラマ『晴天を衝け』に赤道会員製作「明治丸」がクローズアップで登場

 渋沢栄一を主人公にしたNHKTV大河ドラマ「晴天を衝け」第36回、第37回に明治丸が登場。東京風帆船会社を設立するシーンで貸出しに協力した。「初代明治丸」 (製作:赤道達也会員) が大きくクローブアップされました。「それにしても、画面一杯に大写しになった時は感激でした。随分前の作品と思いますが、保存状態は素晴らしく誇らしいですね」(高成田潔会員談)。製作者の赤道さんによれば、東京海洋大学の構内に保存されている保存船(国重要文化財)には何回も足を運んで仔細に観察し、考証には苦労されたとのこと。「精魂を込めて作った模型なので、テレビ画面一杯に写った時には感激でした」と喜びを語っておられます。なお、番組の最後のテロップには「資料協力」として「ザ・ロープ」も名を連ねました。(ザ・ロープニュース No.114)

 

画面一杯にクローズアップされた「明治丸」
画面一杯にクローズアップされた「明治丸」

 

 2022(令和4年)

 47th 

ロシアがウクライナ侵攻開始 安倍元首相銃撃で死亡 生成AI Chat-GPT登場

 

4/10-4/16

第47回ザ・ロープ帆船模型展

出品数44点。感染防止策を施して実施。

来場者数は1,641名(前回比80%増)


6/4

新緑のまばゆい日比谷公園を眼下に望み

年振りで対面での定期総会を開催

54名出席。日比谷公園の鮮やかな緑が目に沁みる 2022 年6月4日(土)、日本プレスセンタービル9階、日本記者クラブ会見場において、ザ・ロープ 2022 年度定期総会が開催されました。

新型コロナ禍、Zoom オンライン開催が余儀なくされ、本会場での開催は3年振り6回目となりますが、久々の窓からの素晴らしい眺望や落ち着いた会場には、毎回、年1回の定期総会に相応しい雰囲気を感じます。このまま新型コロナが収束に向かい、ザ・ロープにとって素晴らしい年になることを祈るばかりです。ー田中喜明(ザ・ロープニュースNo.116 )

 


 

 2023(令和5年)

 48th 

新型コロナウイルス感染症5類移行

 

4/9-4/15

第48回ザ・ロープ帆船模型展構造模型製作講座の受講生の作品も展示

出品数55点。来場者数1,981名。コロナ禍前の水準には至らず。構造模型製作講座の作品が出品される。

交通会館とも相談しコロナ対策は大幅に緩和したが, 入口に消毒アルコ―ルを、室内に空気清浄機を用意し換気に努めた。また、受付など会場担当は念のためマスク着用とした。  

構造模型製作講座の課題作品「エルミオーヌ」を展示
構造模型製作講座の課題作品「エルミオーヌ」を展示

 

 2024(令和6年)

 49th 

能登半島地震 JAXA 月面着陸に成功 JAXA「H3」ロケット打ち上げ成功 衆議院解散総選挙 自公過半数割れ 石破首相 生成AI元年

 

2/1

「船の科学館」解体に着手築50年経過し、老朽化

1974 年に開館した船の科学館は、本館の建設から50 年が経過し建物の老朽化が著しいことから、2024 年2月より解体工事に着手すること。これに伴い、別館展示場と屋外展示資料はこの1月末で展示公開が終了した。今後は初代南極観測船『宗谷』の展示公開と教育普及活動を中心とした各種博物館活動は継続するとのこと。

ザ・ロープと船の科学館とのお付き合いは長い。羊蹄丸内に常設展示場や夢工房を設置し、2009 年には JSMCC 第 1 回全日本帆船模型展を開催、2010年には親子工作教室の開催、また展示模型の修復に協力したり、情報交換などで協力関係を培ってきた。いよいよ展示は『宗谷』だけになってしまったかと思うと寂しくもあり感慨深い。

ー栗田正樹会長(ザ・ロープニュースNo.123)


4/14-4/20

第49回ザ・ロープ帆船模型展

出品数51点。入場者数1,643名。

展示は日本の船にスポットライトを当てる。


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 2025(令和7年)

 50th 

トランプ大統領就任 中国がDeepseek発表 AIエージェント元年

 42-27 オランダ海軍省の造艦会議  1:33  坪井悦朗 TSUBOI Etsuro
42-27 オランダ海軍省の造艦会議  1:33  坪井悦朗 TSUBOI Etsuro