Ⅳ 環境激変     

 

Ⅳ 取り巻く環境が激変し、新たな対応を迫られる

1975-1984

1985-1994

1995-2004

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014

2015-2024

ザ・ロープは創立以来、帆船模型展示会の開催会場の提供をはじめ、銀座伊東屋から有形無形の多大な支援を受けていましたが、伊東屋本店の建て替えが決定されました。2011年の第36回展からは、新たに会場を有楽町駅前の東京交通会館に移したほか、研修や教室会場も貸し会議室で対応することになり、さらに2011年に「船の科学館」も一部休館となり、常設展示場も撤収を余儀なくされました。

 


 

 

2005(平成18年)

30th 

 2月 中部国際空港開港  2月 YouTube 開始 4月JR福知山線脱線事故107人死亡 9月郵政民営化法成立

 

1/15-1/29

第30回ザ・ロープ帆船模型展

出品数64点(会員53点,一般11点)。入場者8093人。

 

毎年この催しを迎えるたびに、いささかの誇りと晴れがましさに胸膨らむ思いがするのであるが、今年はとくに30回展ということでその思いが強かった。30年という我がロープの歴史は、多くの先達の帆船模型に対する倦むことのない熱意と歴代の幹部の方々のグループ運営に尽くされた努力の賜物であり、それ以上にこのザ・ロープ帆船模型を、新春の銀座風物詩の一つとして定着するまでに育てていただいた伊東屋のご支援のお陰である。

第30回ザ・ロープ展を寿ぐ」松本善文 (ザ・ロープニュースNo.47

 

 

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7/26-8/2

創立30周年記念行事特別展と東康生会員の名司会でトークショー

海洋冒険小説の翻訳家として数々の帆船時代の小説の翻訳で夙に高名な大森洋子さんと海プロデューサーとして「あこがれ」、「日本丸」の運営企画を始めとする帆船の活動に日本国内のみならデ世界を股に活躍されておられる今井常夫さんをお招きして 東康生さんの名司会で、7月30日ホテル銀座 ラフィナーで トークショーが行われた。2時間近くのお 二人のお話は大層興味深 く、 お二人の帆船に寄せ る情熱が強く感じられた。 東さんの巧みな司会がお二人の人柄を引き出したり、これか らの夢なども語らせるな ど、トー クショーの中身をさらに濃くして頂いたことが好評の大きな理由だった思う。(ザ・ロープニュースNo.49 2005/8/31)


9/1

帆船模型製作の手引書 決定版!創立30周年記念事業

白井一信著『帆船模型製作技法』発刊

故・白井一信(前当会副会長)がそれまで書きためてきたものを創立30周年記念事業として出版したもの。製作テクニックのみならず、帆船模型の製作に必要な実船の構造やその機能の解説も極力織り込んだものとして、幅広い方々に参考にしていただける帆船模型製作の手引書 決定版!


8/13-8/22

SAILAMS 2005 企画旅行

アムステルダムで帆船パレード

オランダのアムステルダムで5年毎に開催される帆船パレードを15名の希望者が参加。オランダ国内の海事施設訪問に加えて、ストックホルムのヴァーサ博物館訪問が組み込まれる。

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この欲張つたツアーの主な日的は3つある。最初は2本マストの帆船サクセス号での2日間のクルージング(バタビア号見学も) 、それにもちろん北海運河の土手でのSAIL AMS帆船パレードの見学、最後はストツクホルムでのヴァーサ号の見学である。幸いにというべきか、一部の人には疲れることにということだろうが、いくつかのおまけがついた。

アムステルダム海事博物館ではレプリカのアムステルダ号での砲撃演習デルフトでの海事博物館とデルフト造船所博物館で建造中のDEDELFT号の見学。 ここではお客も少ないらしく案内のおじさんが喜んで詳しい説明をした上に端材を持っていかないかねといつてくれたり思いもかけぬ収種だった。ストツクホル ムは住宅街にある5人も入れば満杯の模型店ESKADER FARTGS MODELLERをびっくりさせ、偶然買物にきた現地のモデラーとも交歓できたし、塩澤さんが買い付けルートも確保した。

船キチには付き合いきれないという3人の奥さん方には添乗員の福田明広さん(正彦さんではない)が気を利かしてノーベリ賞の式典が行われる市庁舎、王様の宮 殿や買物案内までセットしてくれた。男どものおまけの極めつけはアイスバーと称する氷の世界でのドリンだが、なぜ極めつけかは読んでのお楽しみ。

こうして 18人の旅が始まった。ー福田正彦(ブログ「ロープを知る」

 


11/30

会報をカラー化、郵送からメール配信で経費削減

会報は8月末発行のNo.49からカラー化し、11月末発行のNO.50号 からメール配信に切り替え。会にとっては印刷費と郵送費の大幅削減と封入作業の効率化につながるとともに、受け取られる方にとっては鮮明なカラー写真が見られることと、保存が嵩張らないといったメリットがある。(ザ・ロープニュースNo.49)


 

 

2006(平成18年)

31st 

インドネシア・ジャワ島地震、死者5700人  冥王星、太陽系惑星から降格

 

1/15-

1/30

第31回ザ・ロープ帆船模型展

出品数62点。入場者数7,508人。SMAよりBill Russel, Gus Agustin, Don Dressel各氏、夫人3名を含む11名が来日、5作品を出品。

今回は伊東屋さんのご配慮で、開催期間の間に土曜日曜の連体が3回入るという絶好の条件であったが、内2回の連体が、今冬最大の冷え込みや雨、何年ぶりかの大雪で、出足をそがれたのは残念であった。しかし最後の週で取り戻し7,508人という来訪者を迎えることができたことは幸いであった。

第31回展を観る」松本善文 (ザ・ロープニュースNo.51

 


6/25

"Two, Six, Heave"

航海練習船「あこがれ」に乗船体験 

2006年6月23日(金)9:30 横浜港「ぷかり桟橋」よりザ・ロープメンバー11名乗船する 。参加者は老若男女混 合約 60名 、5グループに分けられてセイルトレーニングが開始された。

(ザ・ロープニュースNo.53)


 

 

2007(平成19年)

32nd 

防衛省が発足 夕張市が財政破綻 気象庁が猛暑日を制定 参院選で自民党が歴史的大敗、民主党が第1党に 郵政事業の民営化

 

1/13-1/28

第32回ザ・ロープ帆船模型展

出品数55点。案内ハガキと出品リストには、福田正彦会員撮影のセイルアムス2005の写真を採用。オープニングパーティーは前日1月12日に展示会会場となる伊東屋9階ギャラリーで開催。以後第36回展まで慣例となる。

第32回展を観る 松本善文(ザ・ロープニュースNo.55)

 

 


8/4

伊東屋から伊東屋3の帆船模型コーナー向かいにある紙製品売場のB1階をザ・ロープに貸してくれるとの有難い提案を頂き8月4日から「帆船模型工房ザ・ロープ」と名付けて運用が始まった。諸々の会の会議あるいはワーキング・グループの活動の場、伊東屋帆船模型コーナーりを訪れる人たちへの技術的アドバイスなどの支援、会員相互の親睦の場(サロンとでもいうべきか)としての性格を持たせ、ボランティアを呼びかけ賛同した会員により運営する。  

 

 

 


8/17

12/19

「王様の趣味」帆船模型を通して多くの出会い

日新聞の団塊・成熟の世代をターゲットにしたWEBサイト『どらく(DO楽)』に会員が掲載

朝日新聞がビートルズ世代に贈るエンターメント・ウエブサイト「どらく(DO楽)」の8月17か日29号に、『王様の趣味ー「帆船模型」を通して多くの出会いを共に楽しむ/田中武敏さん・美佐子さんを訪ねて』と題して田中武敏さんの円熟人生が掲載。12月19日号に『帆船模型教室ー海を走る雄姿をそのままに作り上げる帆船模型教室/長い時間楽しめる大人の趣味』と題して、教室の先生の安藤雅浩さん、生徒の加藤允さんが紹介されました。

同サイトは2006年6月にオープンしてから順調にアクセスが伸び、2007年10月現在で月間600万強のページビューを達成した。

“ビートルズ世代”がターゲット~朝日新聞「どらく」について聞く

 

王様の趣味「帆船模型」を通して多くの出会いを共に楽しむ
王様の趣味「帆船模型」を通して多くの出会いを共に楽しむ
海を走る雄姿をそのままに作り上げる帆船模型教室
海を走る雄姿をそのままに作り上げる帆船模型教室

10/1

‐12/24

サンファン館(石巻市)で特別企画「ザ・ロープ帆船模型展」

宮城県石巻市にある「宮城県慶長使節船 ミュージアム(通称サンファン館)」で 10 月1日(月)から 12 月 24 日(月・祝)まで開かれている特別展「ザ・ロープ帆船模型展」のオープニングセレモニーに招かれ、10 月1日、安藤さんと二人で、わが船たちの晴れ姿を見てきた。

今回の特別企画展は、ミュージアムのメインテーマであるガレオン船「サン・ファン・バウティスタ」が来年の平成 20 年に復元船進水 15周年記念の年になることと来年は宮城県、市、JR6社が協力して「仙台・宮城ディスティネーションキャンペーン」という大型観光キャンペーンが計画されているため、今年はその一環のプレキャンペーンとして実施された。

サンファン館での帆船模型展は4年前の復元船進水 10 周年記念の時、当会も参加して開催された「世界の帆船模型展」に次ぐ2度目の展示会である。オープニングのテープカットは宮城県知事、石巻市長模型展のポスター。同じデザイン 代理の方々の挨拶、跡部サンファン館々長の挨拶に続いて行われ、こで12頁の図録も作られている の展覧会への期待のほどをうかがわせるものだった。広々とした特別企画室に展示され、スポットライトを浴びた帆船模型たちは、“馬子にも衣装”なんていったら叱られるだろうが、手狭な我が家で、心なし肩をすぼめていたのとは、まるで別物のように、晴れ晴れと、まぶしいほどに光って見える。なんとも嬉しい姿だった。   ー東康生(ザ・ロープニュースNo.58)

 


 

 

2008(平成20年)

33rd 

学習指導要領が改訂(脱ゆとり教育) 日本でiPhoneの発売がスタート アメリカの大手証券会社が経営破綻(リーマンショック)

 

1/15-1/30

第33回ザ・ロープ帆船模型展2008

出品数64点。展覧会の評価として大切な指標の一つである来場者数も、今冬2年ぶりとかいう寒波襲来の中にも関わらず、例年並みの7,569人という多くの人の来場を頂いた。TBSラジオで永六輔氏からの展示会紹介とご本人の来場があった。展示会前に東康生・白井一信著の写真集「華麗なる帆船模型」が出版され、会場に置かれた見本に来場者の関心が集まっていた。

第33回展を観る」 松本善文(ザ・ロープニュースNo.59)


6/12

羊蹄丸船上で「ワイワイ, ガヤガ

誰でも参加自由の自主サークル『わいわいクラブ』を有志で結成

伊東屋B1の「帆船模型工房ザ・ロープ」の閉鎖に伴い、ボランティア会員有志の「ここで生まれた絆を保ち続けたい」との思いから、「羊蹄丸」内の夢工房の横に場所を移して自主サークルを結成。東康生会員のネーミングで「ワイワイガヤガヤ」始める。

 

「百聞は一見にしかず」是非「来て、見て、聞いて、言って」欲しい。勿論手ぶらでも結構。集まりには、大まか な定めごとがあるだけだ。❶クローズ(排他的あるいはメンバー限定)な集まりではなく、 あくまでオープン。事前の予約など不要。誰でも参加できる。 ➋開催は毎月第3土曜日、午後1時から4時 ❸場所は羊蹄丸の「夢工房」横.❹会費は1回 3,000 円を集まった人数割りで分担。

終わりに一言。「助けるものが多ければ、さらに大きな事が成し遂げられる」ホメロス。「助けるもの」は「仲間」と言い替えることができよう。仲間が多ければ情報も増えるだけではなく、もっと船造りも楽しくなるはずだ。

(ザ・ロープニュースNo.62 わいわいクラブへのお誘い 松本善文)


10/1

-12/25

(その後)

-2009/2/1まで延長

サン・ファン館で復元船進水15周年記念『ザ・ロープ帆船模型展』会員の作品24点を出品

12月末迄の予定が更に1カ月延長に

復元船進水15周年記念としてザ・ロープ特別展を開催し会員の24作品を出品。オープニングセレモニーにはザ・ロープより東会長、安藤会員が参列、福島帆船同好会と仙台帆船同好会からも26作品を出品。

石巻市の宮城県慶長使節船ミュージアム(通称サン・ファン館)で開催中のザ・ロープ帆船模型展は12月25日(木)までの予定から平成21年2月1日(日)まで期間延長になった。サン・ファン館のザ・ロープ展は昨年に続く展示会であるが、今年の特徴は 1 展示作品はサン・ファン館に係留している復元ガレオン船サン・ファン・バウチスタ号と同じ船種のガレオン船である。展示会のテーマは「サン・ファン・バウチスタの仲間がやってきた」展示会は仙台帆船模型製作研究会、福島帆船同好会およびザ・ロープの3同好会の同時開催となり総計48点のガレオン船が集結した展示会である。 (ザ・ロープニュースNo.62)

 


11/22

リギンを吹き抜ける風本当は2週間欲しい・・・

タイ・プーケット島スター・クリッパークルーズ

イラスト/宮島俊夫会員
イラスト/宮島俊夫会員

「この手の船は、本当言うと2週間欲しいんだよね」

乗船して最初の夕食を取った豪華なダイニングで東さんがぽつんとそう言う。まあ、これまでの客船クルーズの経験では1週間あれば結構堪能できるのでは、とそのときぼくは思っていたのだ。

肥田さんがいろいろ手をかけて製作したジオラマ造りの「スター・フライヤー」がきっかけで、我ら10人と代理店代表の王子さんが3,092トンの4檣バーケンチン、スター・クリッパーに乗り込んだのは昨年11月22日ももう午後5時を回ったころ。キャビンをひと片付けして甲板に出ると、プーケット島のパトン湾に停泊している本船から夕陽が背後の山に沈んでいくところがきれいに見えた。(ザ・ロープニュースNo.63  ツアーレポート 福田正彦/イラスト:宮島俊夫)

イラスト/宮島俊夫会員
イラスト/宮島俊夫会員

12月

我が国で初めて出版された本格的な帆船模型写真集『華麗なる帆船模型』(東康生・白井一信 共著) を出版 

東 康夫・白井 一信両会員の共著として、ブッキングより『華麗なる帆船模型[木製帆船模型写真集]』が出版される。ザ・ロープ会員の作品が100枚以上の写真で紹介される。白井一信会員が「ザ・ロープとともに」と題して、白井さん自身の帆船模型との出会いから現在までが語られ、それは同時に「ザ・ロープ」の 33 年の歩みを伝える記録にもなっている。1975 年の「ザ・ロープ」設立の経緯。 翌年に開かれた第一回展は会員 10 人、手持ちの模型は僅か 23 隻ながら、模型メーカー、輸入元である丸善通商および大阪、名古屋の同好者たちの協力を得て、75 隻を並べる盛大な展示会になり、一気にマスコミの注目を集め、帆船模型ブームを演出した話など、今にして語られる裏話が面白い。

 

A4 版、上製ハードカバー、107 頁
A4 版、上製ハードカバー、107 頁

 

 

2009(平成21年)

34th 

衆院解散総選挙で民主党が圧勝、政権交代 オバマ米大統領にノーベル平和賞、「核なき世界」訴える

 

1/17-2/3

第34回ザ・ロープ帆船模型展2009

SMAメンバーが初出品、船の科学館で特別講演

SMAメンバーの講演
SMAメンバーの講演

出品数63点。昨年の33回展に比べ開催期間が3日少ない16日間にもかかわらず来場者数は6668人。

SMAより来日した9名のメンバーと会員有志が交流、船の科学館、軍艦三笠の見学、横須賀軍港めぐり石巻市の「サン・ファン館」、福島帆船同好会吉田会長の自宅工房を同行案内する。

1月31日は船の科学館の羊蹄丸・アドミラルホールでDan Dressel 氏等3名が講演。

(左)福島市の吉田さんの工房見学 (右)石巻市のサン・ファン・バウティスタ号見学
(左)福島市の吉田さんの工房見学 (右)石巻市のサン・ファン・バウティスタ号見学

今回のSMA来日の主な目的は出品のほかに船の科学館訪問・羊蹄丸の夢工房見学、福島の吉田工房見学、石巻のサン・ ファン館訪問およびセミナー講演である。船の科学館で は館長(財団理事長)の森田文憲氏、学芸部各位から歓迎され、懇談の機会を設けていただいた。

福島、石巻行 きの当日、一行は新宿ヒルトンホテルを朝食抜きで出発、 8時の東北新幹線で福島に向かった。工房見学の吉田 耕平さんは福島帆船同好会の事務局長であり帆船模 型歴30年余のベテランで、展示・製作中の船は地元の板材をふんだんに使った素晴らしいものばかり。工房では刃物、自作の電動工具のことから吉田さんがストックしている板材のことまで話が弾んだ。

続いて訪れたサン・ファン館は今年が復元船サン・ファン・バウチスタ号の進水15周年記念にあたり、この年にカリフォルニヤからの訪問に跡部進一館長はじめ全館あげての大歓迎になった。見学は仙台帆船模型製 作研究会、福島帆船同好会およびザ・ロープの同時開催模型展もあり、時間一杯の見学であった。

ー安藤雅浩(ザ・ロープニュースNo.63 2009/2/28)


3月

初心者を対象にザ ・ ロープ主催の第1回帆船模型教室、教材には「チャールズ・ヨット」を採用

永年に亘り伊東屋主催で開催していた帆船模型教室は今年からザ・ロープ主催に代わった。伊東屋の帆船模型教室は初心者あるいは製作歴があるものの、展示会を観てグレードアップを目指す方々に好評で、いままで大勢の帆船マニアを育ててきた。同好の仲間作りにも大きな成果があった。教室の参加者は関東地区以外に遠くは仙台から毎月製作中の帆船を新幹線で持参する熱心な方もいた。

マスコミ系文化センターにも幾つかの帆船模型がありPRをしているが伊東屋教室には及ばない。やはり展示会と教室がリンクしていることが最大の魅力になって参加者が応募している。幸い会場は伊東屋から継続して利用させて頂けることから引き続いて開催出来た。ザ・ロープ主催第1回目となる帆船模型教室を開講。

講師塩谷敏夫会員、副講師川島壮介会員、教材はウッディジョーの「チャールズ・ヨット」のキットとし、この教材は以後の帆船模型教室で継続使用されることとなる。受講生は24名。 (ザ・ロープニュースNo.64)

 


7/29-8/3

9/25-9/27

 

小田急百貨店の大改装オープンの目玉イベント『ザ・ロープ特別帆船模型展』

ー小田急藤沢店と新宿本館で各6日間開催

今年の夏は、to私たち「ザ・ロープ」の創設以来35年の歴史の中でも画期的な夏だった。小田急百貨店での帆船模型展開催とJSMCCの第1回全日本帆船模型展開催である。いま私としては8月の小田急百貨店藤沢店と9月の新宿店と2つの「ザ・ロープ帆船模型展」を予期以上の盛況裡に終了し、ホッと一息ついている所だ。伊東屋CEO藤田販売本部長から、「どんなものでしょうか・・。新宿の小田急百貨店で帆船模型展を開けないものでしょうかね~」こんな話を持ちかけられたのは、今年1月の第34回帆船模型展会場でのことだ。

私たちとしても会の創設35年を迎え、何か新たな飛躍を模索している時でもあった。小田急デパート新宿店長である新見常務取締役にお目にかかると「9月早々に10億円をかけた新宿店の大改装が終了する。そのグランド・リニューアル・オープンの目玉イベントとして帆船模型展を開催したい」「これは、以前の小田急百貨店町田店、藤沢店長時代から温めてきた企画で、いまその格好の時を迎えようとしている。是非とも開催したい」と意気込みを語ってくれた。

話を重ねるうちに、どうせやるなら、8月に湘南海岸を控えた藤沢店で帆船模型展を開き、これを前イベントとして、9月に本腰を入れた新宿展を開こうということになった。毎年恒例の伊東屋帆船模型展は ”銀座の風物詩”と広く親しまれているが、銀座以外で、大型デパートで展覧会を持つのは初めてのことだ。しかも東京の副都心として繁忙を極める新宿での開催である。当時の会を預かる者として、興奮を隠せなかった。これが小田急展開催の経緯である。

新宿展の会期は9月9日から15日までの一週間。会場は、新宿で最も格式高く豪華、最大面積を誇る10階の美術画廊・アートサロン、39坪を使っての開催と決まった。出展作品は、会場がデパートであることを強く意識して、ご婦人や子供にも楽しめるジオラマや洋上模型が18点、通常の帆船模型が49点、会場壁面を飾るレリーフや彫刻作品が17点。都合87点。いずれも会員たちの自信作ばかりが集まった。新作だけを展示する恒例の伊東屋展覧会よりも、ひと味濃い見ごたえのある展示になった。

ー東康生(ザ・ロープニュースNo.66)

 


9/20-9/27

第1回 全日本帆船模型展』を初めて開催

「船の科学館」に全国各地の15同好会・101作品が集結

 
 

 

 初めての「秋の大型連休」と云われた9月20日(日)~27日(日)の8日間、東京·品川区の「船の科学館」3階マリタイムサルーンで、全国の15同好会から101点の作品を一堂に集めて「第1回全日本帆船模型展」を開催した。この模型展は入館料が有料にもかかわらず予想をはるかに超える入場者を迎えて盛況裡に終えることが出来た。おかげさまで、「帆船模型の世界」を十分にPR出来たのではないかと自負している。出品作品は、何れも個性を持った素晴らしい作品ばかりで、会員はもとより来場者から感嘆の声が多く届いた。

しかしながら、開催するには、初めての企画でもあり、幾つもの難問をクリアする必要があった。先ず第1に会場の確保、第2に遠隔地からの搬出入問題、第3に出品する作品数、第4に会場設営·当番などのボランティア員の確保そして最後にはJSMCCの台所事情だった。開催場所については、やはり日本でNo.1の「船の科学館」しかないと考えて同館の小堀学芸部長他に何度も足を運び全国展開催の目的や内容を説明の結果、会場借用等の支援と共催の了解をいただくことが出来た。次に、遠隔地からの帆船模型搬出入問題は破損リスクもあり製作者にとっては最大の関心事であった。プロジェクトチームで搬送テストの結果、木箱と船台と船がしっかり固定出来れば宅急便でも大丈夫との実績を得て、各同好会に説明して了解を得た。今回の展示会では作品101点の内3点が軽度の破損があったが何れも修復出来た。なお、大型船を搬送していただいた大阪、福島、伊豆はじめ多数の同好会には感激した。次に、出品数については、関東地区を除く同好会からの出品を優先した上で、各会に会員数に応じた目安の出品数案を作成して案内したところ、どの会も積極的に対応してくださり、おかげさまで、札幌から九州まで全国の15同好会による名実共に文字通り「全国同好会展」になった。ボランティア体制については、試算では延べ100人近いボランティアが必要である事が判明したので、関東地区の3同好会に状況説明をして、各会からボランティアを出して貰うことに快諾を得た。

ー田中武敏(ザ・ロープニュースNo.66)


 

 

2010(平成22年)

35th 

小惑星探査機「はやぶさ」が7年あまりの旅を終えて地球へ帰還 中国GDP世界第2位へ、日本は第3位に

 

1/16-1/31

第35回ザ・ロープ帆船模型展2010

銀座・伊東屋を会場とする最後の展示会

出品数61点。伊東屋本店建物の耐震と店舗の構造課題から建て替えの経営方針が打ち出され、2011年以降は展示会場を借用できなくなることから、銀座・伊東屋で最後となる展示会となった。

 

 

「伊東屋帆船模型展を通して、ザ・ロープは銀座に東京の中心で活躍するのが誇りであり、存在意義だった。それは新都心新宿でも、渋谷でも池袋でもない。これからもギンザとその周辺こそが、私たちのあるべき場所だと願っている。(第35回帆船模型展を終え、新たな出発へ向けて 東康生会長) 」との方針のもと展示会場は銀座界隈にこだわり探すことになった。また、伊藤屋主催の帆船模型教室も2009年で閉鎖となり、この対応も余儀なくされ会員の技術向上のための研修も別の場所で継続することとなる。


1/23

NHKラジオで展示会場

から中継生放送

1月23日(土)10時5分より17分間、NHKラジオ第1にて第35回帆船模型展を中継生放送。毎週土曜日朝の「どよう楽市」は団塊の世代向け情報番組で、狙いはこれからの週末を楽しくしライフスタイルのヒントを満載して人生を楽しくさせること。タレントの飛岡宏年さんがレポーターを務め、展示会場でザ・ロープの活動状況を紹介し、団塊世代の木村護さん、志村健次さん、中園利孝さんに帆船模型製作の経緯、魅力や物作りの楽しさを尋ねた。会場で居合わせたことになっている会員6人の紹介もあった。放送後には伊東屋には問合せが続き、会場にも「放送を聞いて来た」と言われるお客さんも・・・。(ザ・ロープニュースNo.67)

 


5/15-5/16

船の科学館『羊蹄丸』で、 ボランティアによる

親子模型工作教室を開催8月夏休みにも実施

帆 船模型工作の親子教室を会員のボランティアにより開催、各日15~20組が参加。親子教室は好評につき、夏休みの8月8日、15日、22日にも実施することに。

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子どもの領域

ー羊蹄丸の親子教室を手伝って

そんな次第でぼくたち手伝い組は存分に楽しませてもらったが、この準備は大変だったろうと思う。1日に15組が3回でこれが3日間あったから、予備を入れて150セットを用意するのは大変だ。船体の微妙なカーブもマストの切り込みも、はてはブームやガフのワッパ取り付けまで縁の下の力持ちには感謝の言葉もない。これはザ・ロープの会員ならではで、文句も言わず(言ったかもしれないが)これだけの準備か進んだのだ。ぼくにとってもう1つの収穫は手伝い組を通じて仲間との交流を広げたことだ。例会と違って1日中お付き合いをしなければならないし自然に話題に花が咲く。ぼくは会員暦こそ長いが船の製作も、会の仕事もまったくといっていいほど自慢できない。が、それを承知で、今回の経験から敢えてやっぱりみんなでこんな機会を利用しようよと言いたい。何だかんだといっても面白いし、70才も年下の若い女の子と付き合える機会はめったにないからね。  ー 福田正彦(ザ・ロープニュースNo.69 )


7/28-8/6

日本・トルコ友好120周年ー船の科学館からの

依頼を受け、 トルコ軍艦エルトゥールルを修復

日本・トルコ友好120周年にあたる企画展示のため、トルコが和歌山県串本町に寄贈した模型の修復作業を行う。時間的な制約の中で赤道、安藤、塩谷、田中、肥田の5会員が修復を行い企画展に無事展示される。ー「軍艦エルトゥールルにかかわるエピソード」安藤雅浩 (ザ・ロープ ニュースNo.69)

 


 

 

2011(平成23年)

36th 

3.11 東日本大震災, 東京電力福島第一原発事故  Apple社の共同創業者スティーブ・ジョブズ死去

 

1/16-1/22

第36回ザ・ロープ帆船模型展会場を有楽町・東京交通会館に移して開催

出品数61点。入場者数4,500名。今回から会場利用が有料となるため会期を7日間に短縮、従来、伊東屋が制作していた出品リストもA3版1ページ折込モノクロで独自に準備。

会場外通路のショーウィンドウの企画として1845年に英国海軍が行った蒸気船の外輪船とスクリュー船の綱引きの様子を再現する案を採用(宮島俊夫会員と志村嘉則会員が製作)。さらにショーウィンドウの壁面を数多くの海外製キット箱で飾る。

ショーウィンドウの壁面を飾るキットの箱
ショーウィンドウの壁面を飾るキットの箱

4/4

Western Ship Model Conference & Exhibit (WSMCE) にザ・ロープの有志で参加 

ロングビーチ・クイーンメリー号で2年に1度開催されるWestern Ship Model Conference & Exhibitにザ・ロープ有志で参加。展示場は豪華客船クイーンメリー号のエンジンを取り除いた部分の2フロアーを使った広い会場で、250隻を越える船舶模型が整然と並べられ、工具、工作機械、書籍、図面などの販売コーナーもあり非常に大規模な展示会でした。

THE ROPEとの違いは、帆船模型だけでなく、近代艦船や客船・動力船なども含めた船舶全般です。約7割が帆船で.その中には構造模型の力作も多数ありました。ー土屋勝司(50周年記念メッセージ)

*土屋会員は1998年から4回、作品を持参し参加した。 


7/23

貸会議室「内海」(水道橋) を会場に研修会がスタート

安藤副会長がリーダーをつとめ「帆船模型研修会」を立ち上げ。会員が講師となり、制作ノウハウの向上を目的として質の高い内容を目指す。 その第1回研修会は水道橋「内海」を会場に開催。猛暑にもかかわらず参加者は47名にも上り、会場は補助椅子をだすほどで技術向上を目指す会員で熱気にあふれた。

初回は 安藤雅治さん「ヴァーサの船体製作-1」、和田元夫さん「ベルリンの制作」、土屋勝司さん「構造模型を作ろう」シリーズの1回目。司会は新任の志村健次幹事が担当。 (Blog『ロープを知る』2011年07月24日)

 


7/11

ブログ『ロープを知る』を立上げ

日々の活動を継続発信し, 静的情報主体のHPを補完

静的情報主体のホームページを補完し、ザ・ロープの日々の活動を伝えるため、ブログ(Livedoor Blog)配信をスタート。ブログのタイトルは『ロープを知る』 ‘know the ropes’ 

ーA man is no sailor until he "learns the ropes."


7/31

隅田川で屋形船に乗って納涼食事会、33名が参加奥様会に「日頃のウサをらしてください!?」

昨年から恒例?となった隅田川の納涼会。申し込みは30名でしたが当日参加したのは、なんと33名も。天気はやや小ぬか雨まじりの曇り空。暑からずちょうどいい。集合場所のJR両国駅前からマイクロバスで船着場へ移動。舟に乗り込んで田中会長の乾杯の音頭。女性席に向かって「日頃のウサを晴らしてください!?」と挨拶した後は一気にワイガヤモードに。(途中略)いつもとは違った角度から眺める大都会東京を満喫した納涼食事会でした。(Blog『ロープを知る』2012年07月24日

 


9/30

船の科学館」が老朽化で休館に、「夢工房」「常設展示場」も「羊蹄丸」から撤収

1974年に海と船の文化を伝える海洋博物館として開館した「船の科学館」は老朽化を機に9月末に本館展示を休止した。羊蹄丸も保存、展示を終了。8年2か月の歴史を刻んできた「夢工房」「常設展示場」も10月2日木村護会員の采配の下、手際よく撤収作業を完了。

(Blog『ロープを知る』2011年10月2日)


10/27-11/8

がんぱっぺ福島!! 3.11大震災で被災した会員の作品も展示

福島同好会第18回展に各地の同好会から多数友情出品

福島帆船同好会から32点、JSMCCメンバーから24点(仙台帆船模型製作研究会3点、ザ・ロープ山形3点、マイシップクラブ4点、横浜帆船同好会3点、神戸帆船模型の会1点、ザ・ロープ10点)合計56点の盛大な展示会に。会場内正面には、3月11日の大震災で被災された会員の損傷を受けた作品が2点が当時の状態のままに展示され、志村健次会員が「がんぱっぺ福島!」の木製看板を製作し寄贈した。

(Blog『ロープを知る』2011年10月28日)

 


 

 

2012(平成24年)

37th 

東京スカイツリー開業 iPS細胞を初めて作製した山中伸弥京都大教授ノーベル生理学・医学賞を受賞

 

4/1

コンセプトは "格調高く、しかも楽しく"

ホームページを14年振りに全面リニューアル

1998年に開設したHPを14年振りにリニューアル。「格調高く+楽しく」をコンセプトにザ・ロープニュースの記事や会員に呼びかけ提供された資料を主要コンテンツとして再構築する。作品画像掲載のほか、会員限定ページの開設による会報のダウンロード、ブログ『ロープを知る』との連携、ブクログによる書籍紹介など。

将来の運営保守を考慮しプラットフォームにはCMS (Jimdo Pro)を採用。独自ドメインは希望した therope.org が既に使用されていたため、代わりに theropetokyo.orgを取得した。

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4月1日から当会のホームペーをリニューアルしました。トップページのデザインは今回も宮島俊夫さん。アクセスはデザイン下のメニューをクリックして進みます。内容も刷新し、お知らせ、イベント情報、全国同好会(JSMCC)関連の充実と展示会作品のギャラリーも第30回展から第36回展まで追加など拡充しています。

(ザ・ロープニュース No.75 2012/4/30)

 

 

試作段階のトップページ(案)
試作段階のトップページ(案)
本番リリース時のトップページ。ヘッダーは宮島俊夫氏による描き下ろし
本番リリース時のトップページ。ヘッダーは宮島俊夫氏による描き下ろし

4/15-4/21

第37回ザ・ロープ帆船模型展

開催時期を新春 (1月) から

気候の良い陽春 (4月) へ変更

出品数56点。入場者数4,200名。今展示より開催月が1月から4月へ変更となる。この会場はJRのほかに地下鉄5路線の駅に囲まれ、何れも徒歩数分の交通至便なところにあるため、季候の良い春秋の会場予約は1年前から予約済みになって いる。今回の開催月変更は昨年1月の展示会で来客数の多さを評価した交通会館の配慮によって実現したもの。(ザ・ロープニュースNo.75)


12/11

「譲ります/譲ってくださいマーケット」を初開催

成功を受け、以降は年末恒例の人気行事として定着

会員の高齢化と交代が進む状況を踏まえ、会員が所有するキット、工具類、書籍などを提供し、会員に安価で譲渡するバザーを初めて実施。大成功となり、次年度以降も年末の恒例行事として継続開催される。第1回の担当幹事は佐藤憲史会員。

 

出品物は完売、初めてのマーケットは大成功

会員の方から貴重なキットや工具、書籍などを譲受・譲渡する機会が欲しいという声にお応えし,「譲りたい方/譲ってもらいたい方」「売りたい方/買いたい方」のためのマーケットを12月 2日の例会に合わせて開催しました。 初めての試みとなったこの日のマーケットは大盛況。 出品物は全部で38点。キット 9点、図面 3点、書籍類17点、木材 9点。マーケットの始まる前から来場して、出品物の前に置かれた申込用紙に氏名を書き込みをする人が。多いもので競争率 7倍のものもありました。 半数程度は複数申し込みとなり、懇親会の合間に佐藤幹事の司会で抽選会。栗田幹事が用意した「つま楊枝」による厳正なくじ引きで、つぎつぎと引き取り者が決まりした。 出品した方からは「来年も絶対出品します」との心強い発言もあり、このマーケットは来年以降も継続され、12月例会の目玉イベントとして定着しそうです。

ー (ブログ「ロープを知る」2012年12月22日)

 


 

 

2013(平成25年)

38th 

富士山世界文化遺産登録 

 

4/14-4/20

第38回ザ・ロープ帆船模型展2013

出品数69点。入場者数3,500名超。アメリカの姉妹クラブSMAから6隻の持参出品(内2隻はフランスからの出品)。作品の写真撮影のため別部屋を3日間借用した。 

 

 

 

 

 

 

 

(右から)ミッシェル, ディブ・ヨッター, ダン, ダグ・タルボット, 瓜生 (2013年4月横須賀にて)

 


2/28

英語版会報 'The Rope News ’を発行

海外向け情報発信を強化

海外同好会への情報発信を強化するため、前年2013年8月から英語要約版 'The Rope News Digest' を制作していたが、第82号からフルバージョンの海外向け英語版会報 'The Rope News' として発行。

 

ザ・ロープニュース編集の思い出

2011 年3月に開催されたアメリカのSMAの展示会にグループで 参加した際、SMA 会員から「ザ·ロープニュースの英語版はできないか」と問いかけられました。帆船専門用語の入った日本語版をアメリカ人がコンピューターソフトを利用して翻訳するのは意外に難しい事がわかりました。そのため栗田正樹会員に翻訳を依頼し、2013年第79号から意訳版を The Rope News Digest として作成し、海外への配信を始めました。Digest 版は頁数が日本語版の半分程度ですがSMAから評価され、第81号から遂に全訳版になりました。全訳版は海外の多くの方から歓迎のメールを頂き、海外におけるザ·ロープニュースや当会の活動内容に対する評価は向上したと思っています。

ー安藤雅浩(ザ・ロープニュース100号の航跡)

フルバージョンの海外向け英語版会報 'The Rope News No.82'
フルバージョンの海外向け英語版会報 'The Rope News No.82'

 


12/11

再開されたサンファン館を訪ねる

11月3日、宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)が2年8ヶ月ぶりに再開館され、復元船サン・ファン・バウティスタ号も復旧工事が完了し一般公開になった。去る12月11日にサン・ファン館を訪ね広報企画課の沓沢さんと同課学芸員の中澤さんを表敬訪問し、再開のお祝いを申し上げた。

3年前の3月11日に発生した東日本大震災の大津波により当館は被災した。復元船は津波により5メートルほど浮き上がり上下運動を繰り返したが、幸いにも引き波で外海に持って行かれなかった。1993年10月の開館以来、気象災害への対応を重ね、また日頃の維持補修管理が良好であったことに加えて、10本の舫の取り方が正しかったことと、4カ所に繋いだ固定ワイヤーが船首と船尾の押えに効いたとのことだ。さらに被災後の4月27日の突風により、メインマストのトップマストとフォアマストが破損したが、被災から3ヶ月後にはドック内 及び瓦礫の撤去工事に着手し、関係者の尽力により2013年10月に復旧工事が完了し、見事再開館に漕ぎ着けた。 2013年は慶長使節船出帆から400年の記念すべき年になる。この偉業を引き継ぎ復興へ結びつけるべく、400周年の節目に向けて注がれた関係者の情熱とエネルギーは、新たな展示パネルと取り外されたマストやトップの展示とともに、再び船首を外海に向けた復元船の勇姿から少なからず伝わって来る。

 ー栗田正樹(ザ・ロープニュースNo.82)


 

 

2014(平成26年)

39th 

消費税を5%から8%に引き上げ

 

4/13-4/19

第39回ザ・ロープ帆船模型展2014

 出品数51点。入場者数3,000名超。


 42-27 オランダ海軍省の造艦会議  1:33  坪井悦朗 TSUBOI Etsuro
42-27 オランダ海軍省の造艦会議  1:33  坪井悦朗 TSUBOI Etsuro