昭和50年(1975)の春、東京銀座伊東屋の帆船模型売場でニ人の男が出会い、帆船模型を通じてたちまち意気投合しました。やがて二人は「帆船模型の会」を結成しようということになり、会のコンセプトや運営方法などについて検討を重ねて、会則案をまとめました。続いて仲間を集める活動が始まり、 伊東屋さんの支援により、たちまち7人が集まりました。
7人はこの会の名称を「ザ・ロープ」と決め、昭和50年10月3日正式に会が発足しました。創立と時を同じくして「サンデー毎日」の取材があり、これをきっかけとしてマスコミに「ザ・ロープ」の帆船模型がしばしば紹介されるようになりました。
年表01 |
1975-1984
(昭和50年) (昭和59年)
1975.10 ザ・ロープ発足 東京銀座伊東屋の帆船模型売場でニ人の男が出会い、帆船模型を通じてたちまち意気投合。帆船模型の会を結成しようということになり同年10月会の名称を「ザ・ロープ」と決め、発足。
1976. 1 第1回展示会 銀座伊東屋の7階展示場において開催。帆船模型の大規模な作品展としては日本初。マスコミによって広く報道され、予想を遥かにしのぐ、8,500人の入場者を記録。
1982. 1 『帆船模型』(カラーブックス)が 出版
年表02 |
1985-1994
(昭和60年) (平成 6年)
1991. 7 『帆船夢工房 世界の帆船精密模型展』へ協力出品
1993. 6 会報「ザ・ロープニュース」を創刊
年表03 |
1995-2004
(平成7年) (平成16年)
1995. 5 バージニア州にある海事博物館 The Mariners’ Museum and Park 主催の1995年度展示会に奥村会員、坪井会員が出品。
1998.10 ザ・ロープのホームページを開設
2004. 7 船の科学館 「羊蹄丸」内にザ・ロープの常設展示場
会員の作品を展示。休日に帆船模型工作室として「夢工房」開設。
年表04 |
2005-2014
(平成17年) (平成26年)
2009. 9 第1回 全日本帆船模型展を船の科学館で開催101点展示 JSMCC主催で船の科学館で有料展示会を開催。全国から101点が出品、入場者は7,700名を超える。
2010. 1 銀座伊東屋を会場とする最後の展示会 伊東屋本店建物の耐震と店舗の構造課題から建て替えの経営方針が打ち出され、第35回展をもって銀座・伊東屋での開催は幕となる。
2011. 1 有楽町・東京交通会館で最初となる第36回展を開催
2011. 7 研修会を水道橋「内海」で新たにスタート
2011. 9 船の科学館休館。夢工房、常設展示場も羊蹄丸から撤収
2012. 4 公式サイトを全面リニューアル theropetokyo.org
年表05 |
2015-2024
(平成27年) (令和 6年)
2015. 8 海外向けTheRopeNews英語版発行
2016. 12 海外向け公式英語ホームページを立ち上げ
2019. 6 中級講座を開講 スクラッチビルドで製作する中級クラスの会員を対象とする講座は途中コロナ感染拡大で中断するも、Zoomを活用し乗り切る。
2020. 3 第45回展は4月の開催に向けて諸準備を進めるも、新型コロナウィルウス感染予防のため、初の中止を決定。
2020.10 構造模型模型製作講座を開講 構造模型模型製作技術の伝承普及と会員のスキル向上を目指す上級コースとして開講。中級講座の経験を生かし講義にはZoomを主に活用。
「ザ・ロープ」は「木材を主材とした帆船模型の製作を趣味とする紳士的な会員の集まりであり、会員相互の知識を深め、技能の向上と親睦を図る」ことを目的としています。
また会則の中に「広く仲間を全国に求める」という条項があり、この趣旨から全国に「ザ・ロープ○○」という心を同じくする仲間の会が多く設立されました。
会の名称は会則を起案する段階で「セブンシーズ・クラブ」「アンカークラブ」その他さまざまな案を検討しましたが、最終的に「ザ・ロープ」に決定しました。「帆船はロープが象徴的であることと、会員同士の絆をロープに託す」という意味を持っています。
シンボルマークは「束ねたロープの輪」です。このマークは会員のデザインによるもので、「ザ・ロープ」の趣旨を巧みに表現しており、シンプ ルな中に重厚さを持つ素晴らしいデザインであると評判です。同じデザインの銀製タイタックとカフスを用意し、会員に配布しています。
「ザ・ロープ」のロゴは、会の創設以来「The Rope Model Ship Modeler's Club ザ・ロープ」を使用しています。会旗は、当初は使用していませんでしたが、会員数が多くなってきた段階で制定しました。
全国各地に「ザ・ロープXX」という同好会が設立されています。これらの会はもちろん我々と趣旨を同じくする同好の士であり、各会とも「ザ・ロープ」創立後数年以内に設立され長い歴史を持っています。ただし、運営はそれぞれ独立しています。
各会への入会方法等詳細は、「国内の帆船模型同好会」をご参照の上、直接各会の事務局にお問い合わせ下さい。