第42回帆船模型展 (3/4)

Photo Gallery of the 42nd Exhibition 2017



42-32

16世紀後期のガレオン船

建造年/年代: 1590年頃
国籍/建造地: イギリス
縮尺: 1/100
キット/自作: OcCre
製作者: 近藤 敏夫
製作期間: 10ヶ月

英・小型ガレオン船の特徴を持つ「バッカニア」と称するスペイン製のキット。帆船模型教室の「チャールズ・ヨット」から2隻目の製作になる。前作の経験から、もっと「良い出来」が、もっと短時間でできるつもりでいたが、そうはいかなかった。完成度を「初めての海外製のキット」のせいにはできない。「次のステップに進むため」に出展する。先が見通しにくいが、ヨーソロ! 次のテーマはスケールバランス、塗装。とにかく「balance良く、きれいに」。

42-32

Galleon in the late 16th century 

Period: 1590
Nationality: England
Scale: 1/100
Kit: OcCre
Built by: Toshio Kondo
Work devoted: 10 months


42-33

16世紀後期のガレオン船

建造年/年代: 1590年頃
国籍/建造地: イギリス
縮尺: 1/100
キット/自作: OcCre
製作者: 中馬 正敏
製作期間: 10ヶ月

英・小型ガレオン船の特徴を持つ「バッカニア」と称するスペイン製のキット。ザ・ロープの平成27年の製作教室を卒業して初めての船です。外板二重張りに大変苦労しましたが、何とか恰好を付けました。また海外のキットのいい加減さにも大変悩まされましたが、何とか完成できたことで妙な自信もつきました。

42-33

Galleon in the late 16th century 

Period: 1590
Nationality: England
Scale: 1/100
Kit: OcCre
Built by: Masatoshi Chuma
Work devoted: 10 months


42-34

 ポーツマス港の監獄船

建造年/年代: 18-19世紀
国籍/建造地: イギリス
縮尺: 1/143
キット/自作: 自作
製作者: 福田 正彦
製作期間: 2年

18~19世紀にかけて英国では航行に耐えなくなった軍艦を廃船にして監獄として利用した。特に各軍港に置かれたものはナポレオン戦争の捕虜収容所にした。ポーツマス港にある監獄船の絵からこれを作った。正確な図面がないので、二層甲板の74門艦の図面を参考にした。

捕虜収容所としての機能をどう設定するか、廃船であるのでどう汚すか、1/143という大きさで多数の捕虜と海兵隊をどう作るか大変であり、また面白味のある点でもあった。「誰も作ったことのない汚い船」を自負している。

42-34

A prison ship in Portsmouth Harbour 

Period: 18th-19th century
Nationality: England
Scale: 1/143
Kit: Scratch-built
Built by: Masahiko Fukuda
 Work devoted: 2 years


42-35

HMS エンデバー

建造年/年代: 1764
国籍/建造地: イギリス
縮尺: 1/96
キット/自作: 自作
製作者: 青木 武
製作期間: 1年

キャプテン・クック率いる英国国王陛下の船。1768年8月25日プリマス出港。目的は ①日食の観測(ヒタチ)、②新大陸の探索(オーストラリア)3,862kmの海図の作成であった。

この航海でクルー53名中43名が死亡した。船と人間のかかわり、人の幸いと不幸をもたらす、人に害をもたらし、人に死をもたらす、その関係を探ってみたい。

42-35

HMS Endeavour 

Period: 1764
Nationality: England
Scale: 1/96
Kit: Scratch-built
Built by: Takeshi Aoki
 Work devoted: 12 months


42-36

CSS アラバマ

建造年/年代: 1862
国籍/建造地: アメリカ・南部連邦
縮尺: 1/120
キット/自作: Mamoli
製作者: 石川 美雅
製作期間: 1年2ヶ月

英・リバプールで建造され、南北戦争で活躍した南部連邦の砲艦。3本マスト・スループで予備エンジンをつけ、帆走時プロペラは海面より引き揚げられる機構を持っていた。北大西洋や西インド諸島で北軍の商船に多大な損害を与えた。

この船は先輩会員の船体の色と艶に憧れ、当会員からブラック・ウォルナットを譲り受け、木地を活かす仕上げにした。船体仕上げは苦労したが、木材の色つやには満足している。結果的にキットで使ったのは船体骨組みと金属部品のみだった。

42-36

CSS Alabama

Period: 1862
Nationality:  
Scale: 1/120
Kit: Mamoli
Built by: Yoshimasa Ishikawa
 Work devoted: 14 months


42-37

ベンジャミン・レイサム

建造年/年代: 1902
国籍/建造地: アメリカ
縮尺: 1/48
キット/自作: 自作
製作者: 泉 邦幸
製作期間: 11ヶ月

米・コネティカット州で建造されたフィシング・スクーナー。Model Shipways の図面によるスクラッチ・ビルドです。

42-37

Benjamin W. Latham

Period: 1902
Nationality:  America
Scale: 1/48
Kit: Scratch-built
Built by: Kuniyuki Izumi
 Work devoted: 11 months


42-38

ブルーノーズ

建造年/年代: 1921
国籍/建造地: カナダ
縮尺: 1/88
キット/自作: Dikar
製作者: 小久保 宏恭
製作期間: 6ヶ月

もともとスクーナー型漁船として建造され、多くの国際レースで活躍した船です。外観は見た目にもスマートで美しい。滑らかな船体の一枚張りの外板を時間をかけて仕上げました。美しい木地を活かすため、つや消しクリアーの塗装としました。破損した金属部品の修復に苦労しました。

42-38

Bluenose

Period: 1921
Nationality:  Canada
Scale: 1/88
Kit: Dikar
Built by: Hiroyasu Kokuboi
 Work devoted: 6 months


42-39

 コン・チキ

建造年/年代: 1947
国籍/建造地: ノルウェー
縮尺: 1/18
キット/自作: Mantua
製作者: 山口 修一
製作期間: 1年3ヶ月

1947年、オスロ大学の人類学者ヘイエルダールが仲間と、ペルーからポリネシアまで自作の筏コン・チキ号で航海した。インカ文明とポリネシア文明の相似点が多いとの仮説を立証すべく、101日4300マイルを漂流した。船名はインカの太陽神Kon-Tikiからとった。筏には Guara(垂直竜骨)という数枚の板が床下水中に垂直に出て、甲板上から抜き差しすることにより、船体の進行方向を誘導する。

ペルー上空から眺めた海沿いの砂漠、南北に走るアンデス山脈、その奥のジャングルへの思い出から、Kon-Tiki 号探検記を何度も読み返し、模型製作に向かった。

42-39

Kon-Tiki

Period: 1947
Nationality:  Norway
Scale: 1/18
Kit: Mantua
Built by: Shuichi Yamaguchi
Work devoted: 15 months


42-40

リラ・ダン

建造年/年代: 1950
国籍/建造地: デンマーク
縮尺: 1/50
キット/自作: Billing Boats
製作者: 坪井 浩一
製作期間: 1年3ヶ月

デンマークの近代帆船。1950年建造。航海実習を行う練習帆船。また乗組員をつけての洋上ミーティングや会議に供し、一週間くらいのプログラムでスカンジナビア海域で周航する。4千年近い歴史のある帆走の技量は現代帆船に継承されてきているようだ。操帆の技術が現代的にどの様に継承されてきたかを探索するのは興味深いことである。帆船に依る航海の夢がもっと普遍的なことになるのを念じたい。

42-40

Lilla Dan

Period: 1950
Nationality:  Denmark
Scale: 1/50
Kit: Billing Boats
Built by: Koichi Tsuboi
Work devoted: 15 months


42-41

テージョ川のボート

建造年/年代: 20世紀初頭
国籍/建造地: ポルトガル
縮尺: 1/25
キット/自作: 自作
製作者: 関口 正巳
製作期間: 5ヶ月

20世紀初頭までテージョ川上流域のフルーツや他の食料をリスボンへの供給のために活躍したボートのひとつ。テージョ川を遡上するために、特徴的な大きな舵を持っている。

製作はリスボン海事博物館で購入した図面を使った。船首と船尾はカント・プランクでキールを持っているが、中央部は平底の川船スタイルをしている。ラダー操作はいわゆるティラーで行うのではなく、シャロロ(Xarolo)というラダー方向に直角に突き出した棒をロープを介して操作する。

42-41

CURÉ ou BARCO de ÁGUA ACIMA Rio Tejo

Period: Early 20th century
Nationality:

 Portugal

Scale: 1/25
Kit: Scratch-built
Built by: Masami Sekiguchi
Work devoted: 5 months


42-60

 ファルマスのかに漁師

建造年/年代: 19世紀
国籍/建造地: イギリス
製作者: 福田 正彦
製作期間:  

19世紀の画家チャールス・ネイピア・ヘリー(Charles Napier Hemy) の油絵をペン画にしたもの。この原画はアート・オブ・ノーティカル・イラストレーションに掲載されていたもの。

ペン画では相変わらず空と海の表現が難しい。今回は平穏な海を取り上げたつもりだが、思うようにゆかない。ヘミーは人物中心に描いた画家で、この点に関してもスケッチカの未熟さを痛感する。

 

42-60

Crab Pots, Falmouth

Period: 19th century
Nationality: England
Built by: Masahiko Fukuda
 Work devoted:  


 42-27 オランダ海軍省の造艦会議 1:33 坪井悦朗 TSUBOI Etsuro
42-27 オランダ海軍省の造艦会議 1:33 坪井悦朗 TSUBOI Etsuro