第40回帆船模型展 (6/8)

Photo Gallery of the 40th Exhibition 2015

人気の船


 帆船模型の魅力-1

 

ライト兄弟が初の有人飛行に成功したのは1903年なので、飛行機の歴史はまだ100年。船の歴史は一桁違って6000年です。蒸気船が登場したのは19世紀に入ってからなので、風の力を利用した帆船が、船の歴史そのものである。帆船模型工作は、風を合理的に利用した人類の知恵の固まりの再現を手作りで楽しむ醍醐味があり、奥行きが深い趣味です。

 

 


40-46

バウンティ

 

HMS Bounty


年代:
1787
船籍:
イギリス
縮尺: 1/60
キット: アマティ
製作者: 福島 一
製作期間:
1年

 

Period: 1787
Nationality: England
Scale: 1/60
Kit: Amaty
Built by: Hajime Fukushima
Work devoted: 12 months

 


タヒチ島より西インド諸島にパンの木を運搬するために貨物船を改造した軍艦。1787年12月にポーツマス港を出帆し1789年4月にタヒチ島での任務を終え帰路の途中反乱が起き艦長以下19名が救命艇に乗せられ追放される。これまでに「戦艦バウンティ号の反乱」として小説や映画になった。 先輩より譲っていただき製作。初めて銅張りをするなど常に新しい挑戦をしなければならないのが帆船作りの魅力。又、説明書が不充分でいろいろ工夫が面白い。

 


40-47

バウンティ

 

HMS Bounty


年代:
1787
船籍:
イギリス
縮尺: 1/60
キット: アマティ
製作者: 羽仁  勝喜
製作期間:
1年

 

Period: 1787
Nationality: England
Scale: 1/60
Kit: Amaty
Built by: Katsuki Hani
Work devoted: 12 months

 


バウンティはイギリス海軍の武装輸送船。1789年タヒチでパンの木を採取し西インド諸島に向け航海中乗組員が起こした「バウンティ号の反乱」で知られる。元は石炭運搬船として建造され、後にイギリス海軍が購入し改装のうえ「バウンティ」と改名された。。215トンの小型船。何度も映画化された船なので作った。キットのマニュアル、図面は情報が少ないのでアナトミーの本、図面を参考にし、船体の銅板張りも初めて挑戦した。




40-48

バウンティ

 

HMS Bounty


年代:
1787
船籍:
イギリス
縮尺: 1/60
キット: アマティ
製作者: 三木 克哉
製作期間:
1年

 

Period: 1787
Nationality: England
Scale: 1/60
Kit: Amaty
Built by: Katsuya Miki
Work devoted: 12 months

 


タヒチ原産のパンノキを西インド諸島のプランテーション奴隷の食料源とすべく、移植のため英国政府の壮大な構想で商船を改造し任務についた。ブライ船長以下18名の士官が追放される悲劇を生んだことで有名。

帆船模型製作は木工だけでなく金属加工、布、糸、樹脂加工、塗装、場合によおてミシン掛けなど多様な要素があり、チャレンジが出来る。自分なりの発想、工夫で自由に出来た。喫水が浅くコロンとした可愛い船影が面白い。奥深い歴史の興味も沸いた。



40-49

カタロニヤ船

 

Catalan ship


年代:
15世紀
船籍:
スペイン
縮尺: 1/40
キット: ウッディジョー
製作者: 松下 利夫
製作期間:
6ヶ月

 

Period: 15th Century
Nationality: Spain
Scale: 1/40
Kit: Woody Joe
Built by: Toshio Matsushita
Work devoted: 6 months

 


15世紀に地中海で穀物、ワイン、油、塩などを運搬するためにカタロニア、ジェノア、ベネチアなど地中海に北欧のコグ船の要素を取り入れ、盛に建造された。舷側の皮袋にはぶどう酒等を入れていた。

船体が丸いため、外板張り(ヨロイ張)に苦労した。キットの縮尺を1/30を1/40に縮小した。

 

 

 

 

 


40-50

カタロニヤ船

 

Catalan ship


年代:
15世紀
船籍:
スペイン
縮尺: 1/40
キット: ウッディジョー
製作者: 星野 元典
製作期間:
6ヶ月

 

Period: 15th Century
Nationality: Spain
Scale: 1/40
Kit: Woody Joe
Built by: Motonori Hoshino
Work devoted: 6 months

 


絵の中にある帆船とそっくりなのが「カタロニア船」。ずんぐりとしたコグの時代の姿。キットの部品、材料の精度も良く電動工具を使わず作業したので仕上がりにはむらがある。それも見映えのうち、地味な色合いに統一した。








人気の船

 帆船模型の魅力-2

  

切る、貼る、削る、曲げる、塗る、これらの模型工作動作の全てが入って、工作の知恵や工夫も楽しめるのが帆船模型工作です。プラモデルで満足できなくなったモデラーの皆さん。帆船模型は作る楽しみもあれば、完成後、長期にわたってじっくり眺める、眺めてもらえる(?)楽しみもあります。

 

 


40-51

サンタマリア

 

Santa Maria


年代:
1492
船籍:
スペイン
縮尺: 1/65
キット: アマティ
製作者: 三田村 勝
製作期間:
1年

 

Period: 1492
Nationality:

Spain

Scale: 1/65
Kit: Amaty
Built by: Masaru Mitamura
Work devoted: 1 year

 


コロンブスの戦隊はサンタマリアを旗艦とし、ピンタとニーナの3隻で編成された。この時代はキャラベル船からギャラック船に移る過渡期でサンタマリアだけがギャラック船であった。丸みを帯びた船体と四角い横帆と三角帆の長所を取り入れたのが特徴で冒険航海に適した船であった。

13~4年前にマモリ社のキットで造ったが欲しい人に譲ってしまい、最近になって展示会で作品を見るにつけ、再度造りたくなり始めた。キットメーカーが違い、趣きが多少異なるが邦訳がなく、苦労した。 

 



40-52

サンタマリア

 

Santa Maria


年代:
1492
船籍:
スペイン
縮尺: 1/48
キット: 自作
製作者: 高成田 潔
製作期間:
3年

 

Period: 1492
Nationality:

Spain

Scale: 1/48
Kit: Scratch built
Built by: Kiyoshi Takanarita
Work devoted: 3 years

 


1492年10月12日未明、コロンブスの旗艦サンタマリアはニーナ、ピンタの3隻でカリブ海のサンサルバドル島を発見。コロンブスがアメリカ大陸を発見した世界で最も有名な船。しかし、資料はほとんど存在しない。絵画、挿絵、図面、模型などから時代考証に重きを置いて、滑車、ボート、大砲などの艤装、船体構造などサンタマリアらしい船に研究、製作し、仕上げた。

 

  


40-53

サンタマリア

 

Santa Maria


年代:
1492
船籍:
スペイン
縮尺: 1/65
キット: アマティ
製作者: 山口 修一
製作期間:
10ヶ月

 

Period: 1492
Nationality:

Spain

Scale: 1/65
Kit: Amaty
Built by: Shuichi Yamaguchi
Work devoted: 10 months

 


1492年、コロンブスが最初の航海で大西洋横断に使用した船。乗組員40名でカナリア諸島からニーニャ、ピンタの三隻で航海したが、有名なのに不明なことが多い。実体の絵もなくいつ作られたかもわからず、時代考証も楽しい。




 

 

 


40-55

ゴールデンハインド

 

Golden Hind


年代:
1577
船籍:
イギリス
縮尺: 1/50
キット: ウッディジョー
製作者: 永野 和男
製作期間:
1年

 

Period: 1577
Nationality:

England

Scale: 1/50
Kit: Woody Joe
Built by: Kazuo Nagano
Work devoted: 1 year

 


イングランド王国のガレオン船。フランシス・ドレークが私掠船として用いたことで有名。1577年に建造された。

教室で製作したチャールズヨットの製作経験、技術を活かして二隻目の製作。貨物船の襲撃・強奪していた悪のイメージで、船全体の色味を黒と茶色にし、アクセントにくすんだ赤を入れた。苦労したのは展示会スケジュールに合わせた製作だが、製作時間が無くなりやりたい工夫、こだわりが入れられずキットそのままとなった。 

 




 42-27 オランダ海軍省の造艦会議 1:33 坪井悦朗 TSUBOI Etsuro
42-27 オランダ海軍省の造艦会議 1:33 坪井悦朗 TSUBOI Etsuro