第37回帆船模型展-2

Photo Gallery of the 37th Annual Exhibition 2012

 

 

中型模型(全長60~69センチ)の作品


37-16 古代ポリネシア舟

Old Polynesian Ship

② 1600頃    ③ 不詳   

④ 1/22     ⑤ 自作
⑥ 志村  健次  Kenji Shimura


ラピタ人が起源と考えられるポリネシア古代海洋民族の夢と希望を乗せた船。数年前に訪れたハワイのポリネシアカルチャーセンター展示の双胴船に海のロマンを感じ製作した。



37-17 カタロニア船 

Catalonia Ship

② 1450  ③ スペイン  

④ 1/30   ⑤ ウッディジョー
⑥ 松原 滿   Mitsuru Matsubara

 

15世紀中葉に地中海で穀物、ワイン、油、塩などを運搬するために、カタロニア(スペイン)、ジェノア、ベネチアなどで従来の地中海船に北欧のコグ船の要素を取り入れ、盛んに建造された。ヨーロッパで現存する最古の模型がある。ロッテルダム海事博のマタロ船の写真などを参考にしてチャネルを取り外し、フオクスルのカバーをクリンカー張り風などを取り付け、一部変更した。



37-18 ブルーノーズⅡ 

BluenoseⅡ

② 1921  ③ カナダ  

④ 1/75  ⑤ アーティサニアラティナ
⑥ 佐々木 高行  Takayuki Sasaki


カナダのニューファンドランドの荒海で操業するタラ漁船として建造された。冷蔵庫のない時代で、漁後、早急に陸に届ける必要からスピードを重視される船体となっていた。その快速を生かして、アメリカズカップで優勝を続けた。カナダ国民のヒーロー的存在である。大漁後、帆を大きくはらみ、暗闇の海で全力で帆走するブルーノーズを表現してみた。



37-19 バジャー

Badger

② 1778   ③ イギリス  

④ 1/64   ⑤ ジョティカ
⑥ 西明  秀哉   Hideya Saimei

 

1778年ジャマイカで製作されたらしい。米国の独立戦争中に英国に拿捕された。ネルソンが初めて艦長に就任した船と言われている。右舷前方よりの風を受けて帆走中の形にした。もう少し帆を開きかったが、、、、帆を付けるためのリギングの追加を行った。本模型は製作指導用のもので各部の塗装は最小限にしてある。シュラウドなども黒くしてない。黒くすると解らなくなる。



37-20 バジャー

Badger

② 1778   ③ イギリス  

④ 1/64 ⑤ ジョティカ
⑥ 篠崎  精一  Seiichi Shinozaki


パジャーはアメリカ独立戦争時拿捕された戦利品1778年、ネルソン艦長として初めて乗艦したブリック艦で、主に海上封鎖や護送などの役割をはたした。



37-21 ムレタ

Muleta

② 19世紀    ③ ポルトガル   

④ 1/64   ⑤ 自作
⑥岩本  和明  Kazuaki Iwamoto

 

ノルマン、アラビア、オランダなどの造船技術を取り入れて建造されたポルトガルの漁船。霞ヶ浦の打瀬舟のように横風を受けてアンチョビなどの小魚を網でとっていたようです。円形の船首、船尾や凹型の船底でキールが引っ込んでいる変わった形に惹かれて作りましたが、そこが苦労の種になりました。いただいた梨の木を製材して材料としました。飛んでいるのは1/64のポルトガルのユリカモメです。



37-22-1 バハン

Bahan

② 1970      ③ 日本      

④ 1/15      ⑤  自作
⑥ 福田  正彦  Masahiko Fukuda


日産自動車で開発した初期のFRP製30フィートのヨット。木造で再現した。1987年完成の旧艇だが、一部改装して出品。キャビンやギャレーまで忠実に再現した。金属金具の一部は木製で金属塗装してある。

 



37-22-2 朝漁をするラガー (ペン画)

② 19世紀後半   ③ イギリス  

④ ノンスケール  ⑤ 自作
⑥ 福田  正彦  Masahiko Fukuda


ロンドンのロイヤルエクスチェンジ・アートギャラリー所蔵。19世紀後半に活躍した Allan J. Hook の絵が原画である。













 42-27 オランダ海軍省の造艦会議 1:33 坪井悦朗 TSUBOI Etsuro
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