第33回帆船模型展-3

Photo Gallery of the 33rd Annual Exhibition 2008

19世紀以降の帆船


33-23 ル・ルナール

Le Renard

年代:    1812   船籍: フランス

縮尺:    1/50    ソクレイヌ 

製作者:  堀岡長紀

製作期間:1年5ヶ月

 

フランスのカッターで私掠船として使われた。キットは塗装仕上げであるが、木材の生地仕上げにするためキールとフレーム以外は別の木材を使用した。船底にマホガニー、ウエールにローズウッド、デッキ部品は桜とライムウッド、マスト・ヤードはツゲなどを使い、仕上げはワトコオイル。船尾飾りは彫刻した。



33-24 チャールス・モーガン

Charles W. Morgan

年代:    1841   船籍: アメリカ

縮尺:    1/64    モデルシップウェイ

製作者:  染谷文男

製作期間:1年4ヶ月

 

当時の捕鯨大国アメリカの捕鯨帆船で、現在はコネチカット州ミスティックシーポート博物館に保存展示されている。捕獲した鯨は油だけを茹でて濃縮し樽詰めにしランプの光源に使用した。キットは甲板上の艤装品が多く、図面も詳細なので製作に手こずった。



33-25 グレーテル

Gretel

年代:   18世紀中期   船籍:スエーデン 

縮尺:   1/54    マモリ 

製作者: 霞  崇

製作期間:1年3ヶ月 

 

スエーデンの著名な帆船設計者フレデリック・チャップマンの設計に基づいて建造された遊覧ボート。美しい船体と独特な帆装で快速を誇った。製作ではキャビン窓のグレードアップに苦心した。



33-26 スクーナー・アメリカ

Schooner America

年代:    1851    船籍:アメリカ

縮尺:    1/72&1/66 ビリング&マモリ

製作者:  安藤雅浩

製作期間:1年

 

アメリカはイギリス南端のワイト島一周ヨットレースでイギリスのヨット群に対して快速で優勝したスクーナーで、アメリカズカップの由来になった船。マモリのキットとビリングボートのキットを平行して製作した。船底は共に銅板張り。マモリのキットは構造模型にしてフレーム、フレーム押さえのキールソンとキールが覗き見できるように心がけた。



33-27 スクーナー・アメリカ

Schooner America

年代:    1851    船籍:アメリカ

縮尺:    1/72 ビリングボード

製作者:  三島哲也

製作期間:8ヶ月

 

アメリカはニューポートで建造されたスクーナーで、イギリスのワイト島ヨットレースで優勝した時の優勝カップが、アメリカズカップと呼ばれた。スマートな船体で簡単に出来そうに見えたが、船尾付近が難しく何度も作り直した。初めての銅板張りの何度も張り直すことになった。帆船模型を始めて3年が経過し、作り上げると喜びが沸いてきます。



33-28 スクーナー・アメリカ

Schooner America

年代:    1851    船籍:アメリカ

縮尺:    1/72 ビリングボード

製作者:  足立幹夫

製作期間:8ヶ月

 

ニューポートで建造されたヨットで、イギリスのワイト島一周ヨットレースで優勝し、その時の優勝カップが、アメリカズカップと呼ばれ、今日の世界最大のヨットレースのルーツになった。銅板張りと帆の加工に手間がかかった。



33-29 スクーナー・アメリカ

Schooner America

年代:    1851    船籍:アメリカ

縮尺:    1/72 ビリングボード

製作者:  稲川健二

製作期間:8ヶ月

 

アメリカは現在も続いている世界最大のヨットレースアメリカズカップの起源になった船。イギリスのワイト島一周レースで優勝し2着と大差をつけて、以後のヨットレースでは賞は1着だけになった。南北戦争中は大砲を搭載して従軍したが、この模型は初期のスタイルとなっている。初めて銅板張りの帆船を作った。



33-30 スクーナー・アメリカ

Schooner America

年代:    1851    船籍:アメリカ

縮尺:    1/72 ビリングボード

製作者:  加藤 允

製作期間:8ヶ月

 

アメリカはロンドン万国博を記念したワイト島一周ヨットレースで優勝し、女王から銀製カップが贈られた。5人のオーナーは優勝カップをニューヨークヨットクラブに寄贈して、船名に因んでアメリカズカップと呼ばれるようになった。船底の銅板張り、帆のミシン掛け、エアブラシ塗装など初めてで楽しかった。



33-31 マルタの貨物船

Leudo

年代:    19世紀    船籍:マルタ

縮尺:    1/32    マモリ

製作者:  東 康生 Yasuo Azuma

製作期間:8ヶ月

 

地中海沿岸の交易に広く使われた貨物船で幅の広い卵形の船体は荒天に強い船であった。デッキに船員を5人遊ばせてみた。昨春、マルタを訪れた。第一次大戦に若き一水兵としてドイツのUボートと戦った父、山形の寒村に育った父にマルタはどのように映ったか。亡き父を偲んで作った。カラフルな船体塗装の色バランスに苦労した。



33-32 ウィル・エヴァーラード

Will Everard

年代:    1925   船籍: イギリス

縮尺:    1/54    スクラッチビルト

製作者:  松本 善文 YOshifumi Matsumoto

製作期間:6ヶ月

 

1925年、イギリスで建造された280トンのバラ積船。1951年にディーゼルエンジンを搭載。1967年に引退し、何社かに転売された後、現在はテームズ川の観光船。製作はビリングボートのキット図面を使ったが、疑問点が多く甲板の艤装品など全てスクラッチビルトとした。



33-33 ヘダ(戸田)

Heda

年代:    1855  船籍:  日本

縮尺:    1/60    スクラッチビルト

製作者: 竹本 喜道

製作期間:  1年2ヶ月

 

幕末にロシアから和親条約に渡来したディアナ号は安政地震の津波で駿河湾に沈没。ロシアは幕府に代船建造の協力を求め、ヘダ造船所はロシア技官の指導で西洋式帆船を建造した。設計図は現存しないので、旧戸田村博物館から資料提供を受け製作した。毎度ながら心に残る作品にならず、博物館には申し訳ない気持ちである。



33-34 サー・ウィンストン・チャーチル

Sir Winston Churchill

年代:    1966   船籍:  イギリス

縮尺:    1/75    ビリング・ボート

製作者:  古屋 白夫

製作期間:  1年3ヶ月 

 

船名は第二次大戦時の英国首相に因んだもの。1964年にセール・トレーニング・アソシエーションが寄付金を集め、エジンバラ候をスポンサーとして本船を建造した。今回は視力が弱ったためあらゆる面で苦労した。思うようにうまくいかないものですが、仕方がないと思っている。



33-35 蟹トロール船

Cox87

年代:    20世紀中期   船籍: ドイツ

縮尺:    1/33    ビリング・ボート 

製作者:  橋原 宗重 Muneshige Hashihara

製作期間:   6ヶ月

 

ドイツ北海の蟹、海老トロール船。ドイツの友人から届いた絵葉書に現在も沿岸で活躍していると書かれていた。



33-36 N.C ワイエスの作品

年代:   20世紀中期    船籍:アメリカ

スクラッチビルト 

製作者: 宮島 俊夫 Toshio Miyajima

製作期間: 6ヶ月

 

ワイエスは近代イラストレーションの巨匠ハワード・パイルに師事し、数々の小説の挿絵を描いており、中でも宝島が有名。手持ちの氏の画集の中で、この嵐の場面の絵は油絵であるがモノクロ写真に描き足してステンドグラスにした。



33-37

マックスフィールド・パリッシュの作品

年代:  20世紀中期   船籍: アメリカ

スクラッチビルト

製作者: 宮島 俊夫 Toshio Miyajima

製作期間: 6ヶ月

 

パリッシュも近代イラストレーションの巨匠ハワード・パイルに師事し、雑誌、ポスター、イラストレーション分野で活躍した。絵は男性も女性も詩的にして華麗、子供はユーモラスに躍動する。ステンドグラスに帆船を嵌め込んだ。小さな家やロープは面倒な作業になった。



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 42-27 オランダ海軍省の造艦会議 1:33 坪井悦朗 TSUBOI Etsuro
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