第41回帆船模型展 (1/6)

Photo Gallery of the 41st Exhibition 2016


20世紀の帆船

41-01

アルフレッド・ウォリスへのオマージュ

 

Hommage to Alfred Warris


建造年/年代: 1900年頃
国籍/建造地: イギリス
縮尺: 1/54
キット/自作: 自作
製作者: 松本 善文
製作期間: 3年
Period: 1900
Nationality: England
Scale: 1/54
Kit: Scratch-build
Built by: Yoshifumi Matsumoto
Work devoted: 3 years

1900年頃のコンウォール地方の港町、セント・アイブス漁港の風景をベースとし、4隻の漁船とセント・アイブス東突堤の灯台(1883年)、南突堤の灯台(1896年)を組み込んだジオラマ。2007年、東京都庭園美術館で開催された「アルフレッド・ウォリス展」の図録を参照に、そこに描かれた漁港の風景をジオラマに仕立てた。2009年の出品では灯台一基が未完成であったが、今回は完成した状態で出品することができた。

 

 


41-02 

ワンダー 

 

Wonder


建造年/年代: 1963
国籍/建造地: アイルランド
縮尺: 1/80
キット/自作: 自作
製作者: 青木 武
製作期間: 1年
Period: 1963
Nationality: Ireland
Scale: 1/80
Kit: Scratch-build
Built by: Takeshi Aoki
Work devoted: 12 months

ダブリン・ドックヤード製52フィートクラスのトローラー・ヨットを改装した完全なクルージング・ヨット。地勢上、帆は意外に小型。地球温暖化のため、南極の氷が減少し氷山の中から出現したガレオン船を、クルージング船で見学中というストーリーに仕立てたジオラマ。

 

 


41-03 

日本丸

 

Nippon-Maru


建造年/年代: 1984年
国籍/建造地: 日本
縮尺: 1/80
キット/自作: ウッディジョー
製作者: 長崎 景
製作期間: 2年
Period: 1984
Nationality: Japan
Scale: 1/80
Kit: Woody Joe
Built by: Akira Nagasaki
Work devoted: 2 years

全長110m、幅14m、高さ11m、総トン数2570t。搭載人員190人。「太平洋の白鳥」と呼ばれる練習船。設計から製作まで総て一貫して我が国で行った。帆走性能は初代日本丸をはるかにしのぐ世界でも有数の高速帆船。帆船模型教室終了後の最初の船で稚拙な点が多いが、特に以下3点に留意した。①帆は風をはらんだ膨らみを持たせる。②船腹は滑らかに、塗装の境は真っ直ぐに③詳細な作成記録を作る。教室卒業生で結成した会のお陰で短期間で完成した。


41-04

スタークリッパー


Star Clipper 


建造年/年代: 1992
国籍/建造地: ルクセンブルグ
縮尺:

1/125

キット/自作: 自作
製作者: 塩谷 敏夫
製作期間: 2年6ヶ月
Period: 1992
Nationality: Luxembourg
Scale: 1/125
Kit: Scratch-build
Built by: Toshio Shioya
Work devoted: 2 years 6 months

現役のクルーズ帆船。乗客170名,乗員74名、全長115.5m。2008年、この船がプーケット(タイ)から島々を巡るクルーズに、ザ・ロープの会員と共に参加した。乗船の思い出に製作したが、既に同船を製作した先輩に製作技術を教わった。昨年は製作途中の展示であったが、今年はマスト、帆、リギングを作り出品できた。近代帆船の自作は、塗装、ハンダ付け、帆の製作などのノウハウが多く、製作時間より考えている時間が多かった。


41-05

マリ・ジャンヌ

 

Marie-Jeanne


建造年/年代: 1908
国籍/建造地: フランス
縮尺:

1/50

キット/自作: ビリングボート
製作者: 三木 克哉
製作期間: 10ヶ月
Period: 1908
Nationality: France
Scale: 1/50
Kit: Billing Boats
Built by: Katsuya Miki 
Work devoted: 10 months

ビスケー湾の漁港コンカルノの“びんちょうマグロ漁船”。漁法は船の両舷に20m余の竿が有り、真鍮ワイヤーと釣り針、疑似餌が左右7つずつ付けられ、漁の時に水平に降ろされる。19世紀末に沖合での漁に適応するため、頑丈さとスピードを併せ持つこの様な"Dundee"と呼ばれる形に落ち着いた。乗員12名で50~60tの大型帆装漁船。初心者向けキットであるが、船体フレーム以外はAAMMの図面を使ってスクラッチビルドになった。船員やマグロは古い写真を参考に再現した。


41-06

マリ・ジャンヌ

 

Marie-Jeanne


建造年/年代: 1908
国籍/建造地: フランス
縮尺:

1/50

キット/自作: ビリングボート
製作者: 羽仁 勝喜
製作期間: 10ヶ月
Period: 1908
Nationality: France
Scale: 1/50
Kit: Billing Boats
Built by: Katsuki Hani
Work devoted: 10 months

フランス北西部ビスケー湾の漁港コンカルノの“びんちょうマグロ漁船”。漁法は引き縄漁で、船の両舷前方に20m余の竿が有り、真鍮ワイヤーと釣り針、疑似餌が左右7つずつ付けられ、漁の時に水平に降ろされる。19世紀末に沖合での漁に適応するため、頑丈さとスピードを併せ持つこの様な形に落ち着いた。乗員12名で50~60tの大型帆装漁船。キットの図面、取説が不充分で、木の材質にも満足できず、AAMMの図面も使って半スクラッチビルドになった


41-07

サー・ウィンストン・チャーチル

 

Sir Winston Churchill


建造年/年代: 1966
国籍/建造地: イギリス
縮尺:

1/75

キット/自作: ウッディジョー
製作者: 星野 元典
製作期間: 6ヶ月
Period: 1966
Nationality: England
Scale: 1/75
Kit: Woody Joe
Built by: Motonori Hoshino
Work devoted: 6 months

英国の若者の訓練向けに建造された現代帆船。現在はギリシャ船籍。製作については、甲板の“にぎやか”な船に挑戦してみた。キットであるが高齢者にはややツライ加工もある。「それも試練の内」と負け惜しみをつぶやきながら、諸先輩の「博物館級・美術館級」には及ばないが、何とか「ボケ封じ級」に仕上がった。塗装が不慣れで無残な部分もあるが、これも芸の内。不明な点はウッディジョーの担当者にメールでお世話になりながら楽しませてもらった。



 42-27 オランダ海軍省の造艦会議 1:33 坪井悦朗 TSUBOI Etsuro
42-27 オランダ海軍省の造艦会議 1:33 坪井悦朗 TSUBOI Etsuro