第40回帆船模型展 (4/8)

Photo Gallery of the 40th Exhibition 2015

戦う船


 戦う船の魅力-1

 

戦闘艦も多くの種類があるが、3本マストに横帆の帆装と数十門の大砲を搭載したフリゲート艦は帆船の象徴的な船であり、スマートな姿は帆船模型の魅力に溢れている。関係資料なども多くあり実船の再現を追求する楽しみもある。




40-24

ミスティク

 

Mystique


年代:
1750
船籍:
フランス
縮尺: 1/50
キット: コーレル
製作者: 谷亀 隆輿
製作期間:
 

 

Period: 1750
Nationality: France
Scale: 1/50
Kit: Corel
Built by: Takashi Yagame
Work devoted:  

 


フランス、マルセイユで建造された貨物船。18年前に製作したものをリメイクした。(第24回に出展)

 

 

 

 

 






40-25

バジャー  

 

Badger


年代:
1775
船籍:
イギリス
縮尺: 1/64
キット: ヨーテッカ
製作者: 肴倉 忠
製作期間:
10ヶ月

 

Period: 1775
Nationality: England
Scale: 1/64
Kit: Eutech
Built by: Tadashi Sakanakura
Work devoted: 10 months

 


アメリカ独立戦争に参加活躍した。艦名簿には1775~1783年と記載されている。比較的スピードがあり操船性能は良いが荒天下では波をかぶりやすく居住性が悪い。ネルソンが初めて勅任艦長となった艦として知られている。

クロウズフィート(カラスの足)の張り方に苦労した。



 


40-26

ハリファックス

 

Halifax


年代:
1768
船籍:
イギリス
縮尺: 1/54
キット: マモリ
製作者: 福本 英三
製作期間:
12ヶ月

 

Period: 1768
Nationality: England
Scale: 1/54
Kit: Mamoli
Built by: Eizo Fukumoto
Work devoted: 12 months

 


最初郵便船として建造されたが、1768年にイギリス海軍が購入しポーツマスで改造。大砲などの武装、貯蔵スペースの拡張などを行い、アメリカなどの植民地への連絡用スクーナーとして活用した。

セールを少し縮帆した状態で製作し、船に変化をつけた。ビレーピンを使用しない古い型の船なので、ロープ末端の処理に苦労した。




 


40-27 

アルバトロス

 

Albatros 


年代:
1840
船籍:
アメリカ
縮尺: 1/40
キット: マンチュア
製作者: 堤 実千夫 
製作期間:
9ヶ月

 

Period: 1840
Nationality: America
Scale: 1/40
Kit: Mantua
Built by: Michio Tsutsumi
Work devoted: 9 months

 


1840年にアメリカボルチモアで建造された小型武装帆船。アメリカ東岸では古くから小型帆船が発達し、快速で操縦性能の良い「ボルチモア・クリッパー」が建造され、後世の本格的クリッパーを生み出す素地になった。20数年前未完/廃棄したキットに、仕事リタイアを機に再挑戦した。組立説明書、図面が不十分で不正確なため、参考資料を探し、調査に時間を要した。甲板、外板、マスト等キット部品を自分のイメージにあったものに代えて製作した。 

 

 


戦う船-2

 戦う船の魅力-2

 

海軍力が重要な時代、優れた帆走性と強力な武装を詰め込んだ戦闘艦である。戦闘能力を徹底的に追求し、機能美の典型として洗練された帆船として各国の技術競争の証である。製作しながら、先人達の知恵の塊に感心することが実に多い。

 


40-28 

ブルーシャドー

 

Blue Shadow


年代:
1778
船籍:
アメリカ
縮尺: 1/64
キット: マモリ
製作者: 杉崎 淳
製作期間:
1年6ヶ月

 

Period: 1778
Nationality: America
Scale: 1/64
Kit: Mamoli
Built by: Jun Sugisaki
Work devoted: 1 year and 6 months

 


1778年にアメリカ海軍向けに建造されたブリッグ。12門の砲を装備、船体に比べてマストが高く、フォアとメインマストのトップスルヤードとトゲルンヤードのそれぞれにスタンスルを持ち展帆面積が広く、快速力に優れ、沿岸警備、船団護送等に活躍した。

34年前にキットを衝動買いしたが作り方が判らず、独学で外板を張った状態で放置。昨年の帆船模型教室で得たノウハウを活かして製作再開。木材が古くもろいため補修しながらの作業が続いた。

 


40-29

ペガサス

 

HMS Pegasus


年代:
1776
船籍:
イギリス
縮尺: 1/64
キット: アマティ
製作者: 中塚 裕
製作期間:
1年2か月

 

Period: 1776
Nationality:

England

Scale: 1/64
Kit: Amaty
Built by: Yutaka Nakatsuka
Work devoted: 14 months

 


ウィリアムスの設計により17880年に完成(シールトネスドックヤード)した。海軍の要求により複雑なカーブによる船体となり、余計なコストアップとなった。本船はカナダのニューファンドランド島沖で浸水により沈没した。船体はスワンクラスで排水300トン、乗組員125名、18門のガンを持っていた。

リギングの糸は指定の太さで製作したが、もう少し細いほうが良かった。

 

 

 


40-30

フライ

 

HMS Fly


年代:
1776
船籍:
イギリス
縮尺: 1/64
キット: ビクトリーモデルズ
製作者: 小川 武男
製作期間:
8ヶ月

 

Period: 1776
Nationality:

England

Scale: 1/64
Kit: Victory Models
Built by: Takeo Ogawa
Work devoted: 8 months

 


ザ・ロープのオークションで譲り受けたキットの為、船の歴史、概要は不明だが、キットにはエッチングシートも入っており、ハイクラスのキット。小型船なので部品が小さく、眼が悪い為、制作は大変で仕上がりが荒っぽくなった。

 

 


 

 

 


40-31

ベローナ

 

HMS Bellona


年代:
1760
船籍:
イギリス
縮尺: 1/100
キット: コーレル
製作者: 石川 美雅
製作期間:
2年9ヶ月

 

Period: 1760
Nationality:

England

Scale: 1/100
Kit: Corel
Built by: Yoshimasa Ishikawa
Work devoted: 2 years 9 months

 


英国の有名な砲74門 戦列艦。2009年に製作を開始したが、途中でザ・ロープに入会し先輩会員の作品を見たり話を聞くうちにそのままで完成させるのが恥ずかしくなり1/3ぐらいを作り直した。

 

 

 



 

 


40-32

グラナド 

 

Granado


年代:
1756
船籍:
イギリス
縮尺: 1/64
キット: ジョティカ
製作者: 坪井 浩一
製作期間:
1年9ヶ月

 

Period: 1756
Nationality:

England

Scale: 1/64
Kit: JoTiKa
Built by: Koichi  Tsuboi
Work devoted: 1 years 9 months

 


1960年前後。西インド諸島で活躍。極めて大きな炸裂弾を搭載した特殊仕務艦。沿岸の要塞破壊に威力を示した。

 

 

 


40-33

ロイヤルキャロライン 

 

HMS Royal Caroline


年代:
1749
船籍:
イギリス
縮尺: 1/47
キット: マンチュア
製作者: 前垣内 正記
製作期間:
1年8ヶ月

 

Period: 1749
Nationality:

England

Scale: 1/47
Kit: Mantua
Built by: Masaki Maegaito
Work devoted: 1 year 8 months

 


1749年に英国ベッドフォードで建造され、キング ジョージ二世が愛用した王室専用ヨット。船体周囲に豪華な彫刻が施されていた。見た目が綺麗であり取組み始めました。アナトミーとキットの図面を行ったり来たりして、結局どっちつかずになってしまいました。キット通りではなく以下にそれに手を加えていかに実船に近づけるかが楽しいのでしょうが、まだ腕が伴わずその境地に至ってません。

 

 

 


ヨット

優雅な船の魅力

 

豪華華麗な装飾、優美な船体に純白の帆を大きく広げたロイヤルヨットの優雅な姿にはつくづく魅せられる。キャビンなどの内部も豪華であり、内装まで作り込むのも、楽しみの一つとなる。現在のヨットに繋がるルーツをたどるのも魅力である。



40-34

チャールズヨット 

 

Charles Royal Yacht


年代:
1674
船籍:
イギリス
縮尺: 1/64
キット: ウッディジョー
製作者: 小野  享司
製作期間:

1年11か月

 

Period: 1674
Nationality:

England

Scale: 1/64
Kit: Woody Joe
Built by: Takashi Ono
Work devoted: 1 year 11 months

 


1660年、チャールズⅡ世はアムステルダム市から寄贈されたヨット・メリーに魅せられて同様の王室ヨットを25隻建造した。

2013年度にザ・ロープの帆船模型教室に入り、製作したが、製作資料をよく読まず、キール、フレームを破損させ、補強接着で狂いが生じ、その後の組立にも悪影響を及ぼし、恥ずかしい作品となってしまった。今後の反省とするためにも完成させて最後まで仕上げた。

 

  


40-35

グレーテル 

 

Gretel


年代:
18世紀中
船籍:
スウェーデン
縮尺: 1/54
キット: 自作
製作者: 山下 純一
製作期間:
1年6ヶ月

 

Period: 18th Century
Nationality:

Sweden

Scale: 1/54
Kit: Scratch Built
Built by: Junichi Yamashita
Work devoted: 1 year and 6 months

 


オランダの造船技師「フレデリック・チャップマン」の設計でプレジャーヨットの模範的な船。横帆を備えたセールデザインは確かな快速性を生みだした。

キットの図面を基に自作。キール、フレームは朴の木材を切り出し、艤装の船首像、窓枠、船尾飾りは金属部品を型どりして作り、アンカーは真鍮角棒と板で半田付けして作り、旗は薄い生地に手書きして作成、ブロックもブナ材から切り出して作った。

 

 

 


40-36

アメリカ 

 

America


年代:
1851
船籍:
アメリカ
縮尺: 1/66
キット: マモリ
製作者: 志村 健次
製作期間:
1年

 

Period: 1851
Nationality:

America

Scale: 1/66
Kit: Mamoli
Built by: Kenji Shimura
Work devoted: 1 year

1851年に英国で開催された第1回万国博記念ヨットレースの優勝艇。2艇同時に製作に入り、1艇目は5年前に完成。本艇は今回完成。製作の腕が上がらないことを痛感。

 

 

 

 


 

 



 42-27 オランダ海軍省の造艦会議 1:33 坪井悦朗 TSUBOI Etsuro
42-27 オランダ海軍省の造艦会議 1:33 坪井悦朗 TSUBOI Etsuro