第Ⅰ章 |
第Ⅱ章 |
第Ⅲ章 |
第Ⅳ章 取り巻く環境が激変、新たな対応を迫られる |
第Ⅴ章 |
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1975-1985 |
1986-1995 |
1996-2005 |
2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 |
2016-2025 |
ザ・ロープは創立以来、帆船模型展示会の開催会場の提供をはじめ、銀座伊東屋から有形無形の多大な支援を受けていましたが、伊東屋本店の建て替えが決定されました。2011年の第36回展からは、新たに会場を有楽町駅前の東京交通会館に移したほか、研修や教室会場も貸し会議室で対応することになり、さらに2011年に「船の科学館」も一部休館となり、常設展示場も撤収を余儀なくされました。
2006(平成18年) |
31st |
インドネシア・ジャワ島地震、死者5700人 冥王星、太陽系惑星から降格
1/14-
1/29

第31回ザ・ロープ帆船模型展
出品数62点。入場者数7,508人。SMAよりBill Russel, Gus Agustin, Don Dressel各氏、夫人3名を含む11名が来日、5作品を出品。
今回は伊東屋さんのご配慮で、開催期間の間に土曜日曜の連体が3回入るという絶好の条件であったが、内2回の連体が、今冬最大の冷え込みや雨、何年ぶりかの大雪で、出足をそがれたのは残念であった。しかし最後の週で取り戻し7,508人という来訪者を迎えることができたことは幸いであった。
ー「第31回展を観る」松本善文 (ザ・ロープニュースNo.51)
6/25
2007(平成19年) |
32nd |
防衛省が発足 夕張市が財政破綻 気象庁が猛暑日を制定 参院選で自民党が歴史的大敗、民主党が第1党に 郵政事業の民営化
1/13-1/28

第32回ザ・ロープ帆船模型展
出品数55点。案内ハガキと出品リストには、福田正彦会員撮影のセイルアムス2005の写真を採用。オープニングパーティーは前日1月12日に展示会会場となる伊東屋9階ギャラリーで開催。以後第36回展まで慣例となる。
ー第32回展を観る 松本善文(ザ・ロープニュースNo.55)
8/4
伊東屋から伊東屋3の帆船模型コーナー向かいにある紙製品売場のB1階をザ・ロープに貸してくれるとの有難い提案を頂き8月4日から「帆船模型工房ザ・ロープ」と名付けて運用が始まった。諸々の会の会議あるいはワーキング・グループの活動の場、伊東屋帆船模型コーナーりを訪れる人たちへの技術的アドバイスなどの支援、会員相互の親睦の場(サロンとでもいうべきか)としての性格を持たせ、ボランティアを呼びかけ賛同した会員により運営する。
8/17
12/19
「王様の趣味」帆船模型を通して多くの出会いー
朝日新聞の団塊・成熟の世代をターゲットにしたWEBサイト『どらく(DO楽)』に会員が掲載
朝日新聞がビートルズ世代に贈るエンターメント・ウエブサイト「どらく(DO楽)」の8月17か日29号に、『王様の趣味ー「帆船模型」を通して多くの出会いを共に楽しむ/田中武敏さん・美佐子さんを訪ねて』と題して田中武敏さんの円熟人生が掲載。12月19日号に『帆船模型教室ー海を走る雄姿をそのままに作り上げる帆船模型教室/長い時間楽しめる大人の趣味』と題して、教室の先生の安藤雅浩さん、生徒の加藤允さんが紹介されました。
同サイトは2006年6月にオープンしてから順調にアクセスが伸び、2007年10月現在で月間600万強のページビューを達成した。
“ビートルズ世代”がターゲット~朝日新聞「どらく」について聞く
10/1
‐12/24

サンファン館(石巻市)で特別企画「ザ・ロープ帆船模型展」
宮城県石巻市にある「宮城県慶長使節船 ミュージアム(通称サンファン館)」で 10 月1日(月)から 12 月 24 日(月・祝)まで開かれている特別展「ザ・ロープ帆船模型展」のオープニングセレモニーに招かれ、10 月1日、安藤さんと二人で、わが船たちの晴れ姿を見てきた。
今回の特別企画展は、ミュージアムのメインテーマであるガレオン船「サン・ファン・バウティスタ」が来年の平成 20 年に復元船進水 15周年記念の年になることと来年は宮城県、市、JR6社が協力して「仙台・宮城ディスティネーションキャンペーン」という大型観光キャンペーンが計画されているため、今年はその一環のプレキャンペーンとして実施された。
サンファン館での帆船模型展は4年前の復元船進水 10 周年記念の時、当会も参加して開催された「世界の帆船模型展」に次ぐ2度目の展示会である。オープニングのテープカットは宮城県知事、石巻市長模型展のポスター。同じデザイン 代理の方々の挨拶、跡部サンファン館々長の挨拶に続いて行われ、こで12頁の図録も作られている の展覧会への期待のほどをうかがわせるものだった。広々とした特別企画室に展示され、スポットライトを浴びた帆船模型たちは、“馬子にも衣装”なんていったら叱られるだろうが、手狭な我が家で、心なし肩をすぼめていたのとは、まるで別物のように、晴れ晴れと、まぶしいほどに光って見える。なんとも嬉しい姿だった。 ー東康生(ザ・ロープニュースNo.58)
2008(平成20年) |
33rd |
学習指導要領が改訂(脱ゆとり教育) 日本でiPhoneの発売がスタート アメリカの大手証券会社が経営破綻(リーマンショック)
1/15-1/30

第33回ザ・ロープ帆船模型展2008
出品数64点。展覧会の評価として大切な指標の一つである来場者数も、今冬2年ぶりとかいう寒波襲来の中にも関わらず、例年並みの7,569人という多くの人の来場を頂いた。TBSラジオで永六輔氏からの展示会紹介とご本人の来場があった。展示会前に東康生・白井一信著の写真集「華麗なる帆船模型」が出版され、会場に置かれた見本に来場者の関心が集まっていた。
ー第33回展を観る」 松本善文(ザ・ロープニュースNo.59)
6/12

羊蹄丸船上で「ワイワイ, ガヤガヤ」
誰でも参加自由の自主サークル『わいわいクラブ』を有志で結成
伊東屋B1の「帆船模型工房ザ・ロープ」の閉鎖に伴い、ボランティア会員有志の「ここで生まれた絆を保ち続けたい」との思いから、「羊蹄丸」内の夢工房の横に場所を移して自主サークルを結成。東康生会員のネーミングで「ワイワイガヤガヤ」始める。
「百聞は一見にしかず」是非「来て、見て、聞いて、言って」欲しい。勿論手ぶらでも結構。集まりには、大まか な定めごとがあるだけだ。❶クローズ(排他的あるいはメンバー限定)な集まりではなく、 あくまでオープン。事前の予約など不要。誰でも参加できる。 ➋開催は毎月第3土曜日、午後1時から4時 ❸場所は羊蹄丸の「夢工房」横.❹会費は1回 3,000 円を集まった人数割りで分担。
終わりに一言。「助けるものが多ければ、さらに大きな事が成し遂げられる」ホメロス。「助けるもの」は「仲間」と言い替えることができよう。仲間が多ければ情報も増えるだけではなく、もっと船造りも楽しくなるはずだ。
(ザ・ロープニュースNo.62 わいわいクラブへのお誘い 松本善文)
10/1
-12/25
(その後)
-2009/2/1まで延長

サン・ファン館で復元船進水15周年記念『ザ・ロープ帆船模型展』会員の作品24点を出品
12月末迄の予定が更に1カ月延長に⁉
復元船進水15周年記念としてザ・ロープ特別展を開催し会員の24作品を出品。オープニングセレモニーにはザ・ロープより東会長、安藤会員が参列、福島帆船同好会と仙台帆船同好会からも26作品を出品。
石巻市の宮城県慶長使節船ミュージアム(通称サン・ファン館)で開催中のザ・ロープ帆船模型展は12月25日(木)までの予定から平成21年2月1日(日)まで期間延長になった。サン・ファン館のザ・ロープ展は昨年に続く展示会であるが、今年の特徴は 1 展示作品はサン・ファン館に係留している復元ガレオン船サン・ファン・バウチスタ号と同じ船種のガレオン船である。展示会のテーマは「サン・ファン・バウチスタの仲間がやってきた」展示会は仙台帆船模型製作研究会、福島帆船同好会およびザ・ロープの3同好会の同時開催となり総計48点のガレオン船が集結した展示会である。 (ザ・ロープニュースNo.62)
11/22
リギンを吹き抜ける風ー本当は2週間欲しい・・・
タイ・プーケット島スター・クリッパークルーズ

「この手の船は、本当言うと2週間欲しいんだよね」
乗船して最初の夕食を取った豪華なダイニングで東さんがぽつんとそう言う。まあ、これまでの客船クルーズの経験では1週間あれば結構堪能できるのでは、とそのときぼくは思っていたのだ。
肥田さんがいろいろ手をかけて製作したジオラマ造りの「スター・フライヤー」がきっかけで、我ら10人と代理店代表の王子さんが3,092トンの4檣バーケンチン、スター・クリッパーに乗り込んだのは昨年11月22日ももう午後5時を回ったころ。キャビンをひと片付けして甲板に出ると、プーケット島のパトン湾に停泊している本船から夕陽が背後の山に沈んでいくところがきれいに見えた。(ザ・ロープニュースNo.63 ツアーレポート 福田正彦/イラスト:宮島俊夫)
船には世間と違う時間が流れる。われわれはまず帆船クルーズの生活に慣れる必要があった。しかも、もう少し他の乗客やクルーと接触するにはその時間の流れの中で余裕を持たなければならない。1週間はその慣れのための時間だったような気がする。もう1週間で、その気になれば悠々とピアノバーの後ろで本を読み、後甲板のデッキチェアで居眠りもできただろう。ほんとは2週間要るんだよねという東さんの言葉は、経験してみてはじめて分かる。今だからこそ分かると思う。帆船クルーズは良い。欠点は普通の客船クルーズが物足らなくなることだ。28日に下船して30日には成田着の予定が、バンコク空港占拠というアクシデントに見舞われ、4日間も足止めになった。見ようによっては願っても叶わない経験をしたが、それはそれでまた別の話である。
ー福田正彦「リギングを吹き抜ける風」(ザ・ロープニュースNo.63)
12月
我が国で初めて出版された本格的な帆船模型写真集『華麗なる帆船模型』(東康生・白井一信 共著) を出版
東 康夫・白井 一信両会員の共著として、ブッキングより『華麗なる帆船模型[木製帆船模型写真集]』が出版される。ザ・ロープ会員の作品が100枚以上の写真で紹介される。白井一信会員が「ザ・ロープとともに」と題して、白井さん自身の帆船模型との出会いから現在までが語られ、それは同時に「ザ・ロープ」の 33 年の歩みを伝える記録にもなっている。1975 年の「ザ・ロープ」設立の経緯。 翌年に開かれた第一回展は会員 10 人、手持ちの模型は僅か 23 隻ながら、模型メーカー、輸入元である丸善通商および大阪、名古屋の同好者たちの協力を得て、75 隻を並べる盛大な展示会になり、一気にマスコミの注目を集め、帆船模型ブームを演出した話など、今にして語られる裏話が面白い。
2009(平成21年) |
34th |
衆院解散総選挙で民主党が圧勝、政権交代 オバマ米大統領にノーベル平和賞、「核なき世界」訴える
1/17-2/3
第34回ザ・ロープ帆船模型展2009
SMAメンバーが初出品、船の科学館で特別講演

出品数63点。昨年の33回展に比べ開催期間が3日少ない16日間にもかかわらず来場者数は6668人。
SMAより来日した9名のメンバーと会員有志が交流、船の科学館、軍艦三笠の見学、横須賀軍港めぐり石巻市の「サン・ファン館」、福島帆船同好会吉田会長の自宅工房を同行案内する。
1月31日は船の科学館の羊蹄丸・アドミラルホールでDan Dressel 氏等3名が講演。
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SMA来日メンバーとの交流 「あなた方は、世界中で最も恵まれた趣味の会だ、ただただ羨ましい」
今年もアメリカから、友好クラブSMAのディセルボ会長とシカゴにある全米の船舶模型クラブを統括する NRG (Nautical Reserch Guild) のワーナー会長など7人が奥様同伴で訪ねてきてくれた。 船の科学館アドミラル・ホールで、 宿願のセミナーを開くことができた。 単なる相互訪問を超えた日米両クラブの交流の質を深めた意義は大きい。さらにこのセミナーに横浜、オーサカ、神戸、札幌の仲間がセミナーに積極的に参加してくれたこと、全国帆船模型仲間の同好会である日本帆船模型同好会協議会(JSMCC)の連帯を感じ、嬉しくもありがたいことだ。 それにつけても「ニューヨークの五番街のど真ん中ともいうべき場所で2週間もの展示ができる。その上、船の科学館にワークショップと、素晴らしい常設展示場を持っている。 あなた方は、世界中で最も恵まれた趣味の会だ。 信じられないほどの幸せに、ただただ、羨ましいというだけだよ・・・」ディセルボSMA会長が残した言葉を忘れられない ー東康生 (ザ・ロープニュースNo.63)
今回のSMA来日の主な目的は出品のほかに船の科学館訪問・羊蹄丸の夢工房見学、福島の吉田工房見学、石巻のサン・ ファン館訪問およびセミナー講演である。船の科学館で は館長(財団理事長)の森田文憲氏、学芸部各位から歓迎され、懇談の機会を設けていただいた。
福島、石巻行 きの当日、一行は新宿ヒルトンホテルを朝食抜きで出発、 8時の東北新幹線で福島に向かった。工房見学の吉田 耕平さんは福島帆船同好会の事務局長であり帆船模 型歴30年余のベテランで、展示・製作中の船は地元の板材をふんだんに使った素晴らしいものばかり。工房では刃物、自作の電動工具のことから吉田さんがストックしている板材のことまで話が弾んだ。
続いて訪れたサン・ファン館は今年が復元船サン・ファン・バウチスタ号の進水15周年記念にあたり、この年にカリフォルニヤからの訪問に跡部進一館長はじめ全館あげての大歓迎になった。見学は仙台帆船模型製 作研究会、福島帆船同好会およびザ・ロープの同時開催模型展もあり、時間一杯の見学であった。
ー安藤雅浩(ザ・ロープニュースNo.63 2009/2/28)
3月
初心者を対象にザ ・ ロープ主催の第1回帆船模型教室、教材には「チャールズ・ヨット」を採用
永年に亘り伊東屋主催で開催していた帆船模型教室は今年からザ・ロープ主催に代わった。伊東屋の帆船模型教室は初心者あるいは製作歴があるものの、展示会を観てグレードアップを目指す方々に好評で、いままで大勢の帆船マニアを育ててきた。同好の仲間作りにも大きな成果があった。教室の参加者は関東地区以外に遠くは仙台から毎月製作中の帆船を新幹線で持参する熱心な方もいた。
マスコミ系文化センターにも幾つかの帆船模型がありPRをしているが伊東屋教室には及ばない。やはり展示会と教室がリンクしていることが最大の魅力になって参加者が応募している。幸い会場は伊東屋から継続して利用させて頂けることから引き続いて開催出来た。ザ・ロープ主催第1回目となる帆船模型教室を開講。
講師塩谷敏夫会員、副講師川島壮介会員、教材はウッディジョーの「チャールズ・ヨット」のキットとし、この教材は以後の帆船模型教室で継続使用されることとなる。受講生は24名。 (ザ・ロープニュースNo.64)
7/29-8/3
9/25-9/27
小田急百貨店の大改装オープンの目玉イベント『ザ・ロープ特別帆船模型展』
ー小田急藤沢店と新宿本館で各6日間開催
今年の夏は、to私たち「ザ・ロープ」の創設以来35年の歴史の中でも画期的な夏だった。小田急百貨店での帆船模型展開催とJSMCCの第1回全日本帆船模型展開催である。いま私としては8月の小田急百貨店藤沢店と9月の新宿店と2つの「ザ・ロープ帆船模型展」を予期以上の盛況裡に終了し、ホッと一息ついている所だ。伊東屋CEO藤田販売本部長から、「どんなものでしょうか・・。新宿の小田急百貨店で帆船模型展を開けないものでしょうかね~」こんな話を持ちかけられたのは、今年1月の第34回帆船模型展会場でのことだ。
私たちとしても会の創設35年を迎え、何か新たな飛躍を模索している時でもあった。小田急デパート新宿店長である新見常務取締役にお目にかかると「9月早々に10億円をかけた新宿店の大改装が終了する。そのグランド・リニューアル・オープンの目玉イベントとして帆船模型展を開催したい」「これは、以前の小田急百貨店町田店、藤沢店長時代から温めてきた企画で、いまその格好の時を迎えようとしている。是非とも開催したい」と意気込みを語ってくれた。
話を重ねるうちに、どうせやるなら、8月に湘南海岸を控えた藤沢店で帆船模型展を開き、これを前イベントとして、9月に本腰を入れた新宿展を開こうということになった。毎年恒例の伊東屋帆船模型展は ”銀座の風物詩”と広く親しまれているが、銀座以外で、大型デパートで展覧会を持つのは初めてのことだ。しかも東京の副都心として繁忙を極める新宿での開催である。当時の会を預かる者として、興奮を隠せなかった。これが小田急展開催の経緯である。
新宿展の会期は9月9日から15日までの一週間。会場は、新宿で最も格式高く豪華、最大面積を誇る10階の美術画廊・アートサロン、39坪を使っての開催と決まった。出展作品は、会場がデパートであることを強く意識して、ご婦人や子供にも楽しめるジオラマや洋上模型が18点、通常の帆船模型が49点、会場壁面を飾るレリーフや彫刻作品が17点。都合87点。いずれも会員たちの自信作ばかりが集まった。新作だけを展示する恒例の伊東屋展覧会よりも、ひと味濃い見ごたえのある展示になった。
ー東康生(ザ・ロープニュースNo.66)
9/20-9/27
『第1回 全日本帆船模型展』を初めて開催
「船の科学館」に全国各地の15同好会・101作品が集結

初めての「秋の大型連休」と云われた9月20日(日)~27日(日)の8日間、東京·品川区の「船の科学館」3階マリタイムサルーンで、全国の15同好会から101点の作品を一堂に集めて「第1回全日本帆船模型展」を開催した。この模型展は入館料が有料にもかかわらず予想をはるかに超える入場者を迎えて盛況裡に終えることが出来た。おかげさまで、「帆船模型の世界」を十分にPR出来たのではないかと自負している。出品作品は、何れも個性を持った素晴らしい作品ばかりで、会員はもとより来場者から感嘆の声が多く届いた。
しかしながら、開催するには、初めての企画でもあり、幾つもの難問をクリアする必要があった。先ず第1に会場の確保、第2に遠隔地からの搬出入問題、第3に出品する作品数、第4に会場設営·当番などのボランティア員の確保そして最後にはJSMCCの台所事情だった。開催場所については、やはり日本でNo.1の「船の科学館」しかないと考えて同館の小堀学芸部長他に何度も足を運び全国展開催の目的や内容を説明の結果、会場借用等の支援と共催の了解をいただくことが出来た。次に、遠隔地からの帆船模型搬出入問題は破損リスクもあり製作者にとっては最大の関心事であった。プロジェクトチームで搬送テストの結果、木箱と船台と船がしっかり固定出来れば宅急便でも大丈夫との実績を得て、各同好会に説明して了解を得た。今回の展示会では作品101点の内3点が軽度の破損があったが何れも修復出来た。なお、大型船を搬送していただいた大阪、福島、伊豆はじめ多数の同好会には感激した。次に、出品数については、関東地区を除く同好会からの出品を優先した上で、各会に会員数に応じた目安の出品数案を作成して案内したところ、どの会も積極的に対応してくださり、おかげさまで、札幌から九州まで全国の15同好会による名実共に文字通り「全国同好会展」になった。ボランティア体制については、試算では延べ100人近いボランティアが必要である事が判明したので、関東地区の3同好会に状況説明をして、各会からボランティアを出して貰うことに快諾を得た。
ー田中武敏(ザ・ロープニュースNo.66)
2010(平成22年) |
35th |
小惑星探査機「はやぶさ」が7年あまりの旅を終えて地球へ帰還 中国GDP世界第2位へ、日本は第3位に
1/16-1/31
第35回ザ・ロープ帆船模型展2010
銀座・伊東屋を会場とする最後の展示会

出品数61点。伊東屋本店建物の耐震と店舗の構造課題から建て替えの経営方針が打ち出され、2011年以降は展示会場を借用できなくなることから、銀座・伊東屋で最後となる展示会となった。
「伊東屋帆船模型展を通して、ザ・ロープは銀座に東京の中心で活躍するのが誇りであり、存在意義だった。それは新都心新宿でも、渋谷でも池袋でもない。これからもギンザとその周辺こそが、私たちのあるべき場所だと願っている。(第35回帆船模型展を終え、新たな出発へ向けて 東康生会長) 」との方針のもと展示会場は銀座界隈にこだわり探すことになった。また、伊藤屋主催の帆船模型教室も2009年で閉鎖となり、この対応も余儀なくされ会員の技術向上のための研修も別の場所で継続することとなる。(ザ・ロープニュースNo.67)
1/23

NHKラジオで展示会場
から中継生放送
1月23日(土)10時5分より17分間、NHKラジオ第1にて第35回帆船模型展を中継生放送。毎週土曜日朝の「どよう楽市」は団塊の世代向け情報番組で、狙いはこれからの週末を楽しくしライフスタイルのヒントを満載して人生を楽しくさせること。タレントの飛岡宏年さんがレポーターを務め、展示会場でザ・ロープの活動状況を紹介し、団塊世代の木村護さん、志村健次さん、中園利孝さんに帆船模型製作の経緯、魅力や物作りの楽しさを尋ねた。会場で居合わせたことになっている会員6人の紹介もあった。放送後には伊東屋には問合せが続き、会場にも「放送を聞いて来た」と言われるお客さんも・・・。(ザ・ロープニュースNo.67)
5/15-5/16
船の科学館『羊蹄丸』で、 ボランティアによる
親子模型工作教室を開催、8月夏休みにも実施

子どもの領域
ー羊蹄丸の親子教室を手伝って
何よりもよかったのは子どもたちの嬉しそうな顔、作品を仕上げた満足感だろうか。小さな男の子はできた作品を床において走らせ、自分のヨットが波を蹴立て て海を走る有様が頭の中一にいっぱいになって、それ以外は何にも目に入らない。ラダーを船底に貼ったのは可愛い姉妹の妹のほうで、「すごいねぇ」といったら本当に嬉しそうで今にもとんぼ返りをするんじゃなかろうかと思うほど飛び跳ねていた。
そうかと思うと親子教室を象徴するような笑顔の共同作業もあって、普段から仲の良い親子なんだなあと思わせられる。そんな次第でぼくたち手伝い組は存分に楽しませてもらったが、この準備は大変だったろうと思う。1日に15組が3回でこれが3日間あったから、予備を入れて150セットを用意するのは大変だ。船体の微妙なカーブもマストの切り込みも、はてはブームやガフのワッパ取り付けまで縁の下の力持ちには感謝の言葉もない。これはザ・ロープの会員ならではで、文句も言わず(言ったかもしれないが)これだけの準備か進んだのだ。ぼくにとってもう1つの収穫は手伝い組を通じて仲間との交流を広げたことだ。例会と違って1日中お付き合いをしなければならないし自然に話題に花が咲く。ぼくは会員暦こそ長いが船の製作も、会の仕事もまったくといっていいほど自慢できない。が、それを承知で、今回の経験から敢えてやっぱりみんなでこんな機会を利用しようよと言いたい。何だかんだといっても面白いし、70才も年下の若い女の子と付き合える機会はめったにないからね。
ー 福田正彦(ザ・ロープニュースNo.69 )
7/28-8/6
日本・トルコ友好120周年ー船の科学館からの
依頼を受け、 トルコ軍艦エルトゥールルを修復
「今年は日本・トルコ友好120周年にあたり、これを記念し船の科学館は企画展を8月7日から開催すべく準備を進めている。和歌山県串本町からトルコより寄贈された同艦の帆船模型を借用したが、バウスプリット の索具は全部はずれ、搭載艇も取れそうになっているなど、特に索具の損傷がひどい状況で、他者が製作した模型ではあるが、このままではとても展示に耐えられないので何とか修理を引き受けられないか? 修理期限は展示会の開催日前日の8月6日まで」との依頼が7月28日、飯沼学芸部長からメールで届いた。 同館からの唐突の依頼に困惑したが、開催まで1週間しか時限がないので、先ず三役(田中、安藤、肥田、赤道、塩谷の 各位)と相談し、日程などを調整した結果、7月31日に同館を訪問して模型の劣化・破損の状況を調べ、修復内容などを決めることにした。31日に5人で点検した結果、特にリギング(策具)全般 と鉄部の経年劣化、そして艤装品の外れが多く、触っただけでボロボロになる状況。最終判断としては、全面的なやり直しを行うべきであるが開催までの時間が短いこともあって、パーフェクトを求めずに修復箇所を限定して行うことにした。修復作業は当日集まった5人とし、作業分担を決めて事前準備にかかった。
ー田中武敏(ザ・ロープニュースNo.69)
2011(平成23年) |
36th |
3.11 東日本大震災, 東京電力福島第一原発事故 Apple社の共同創業者スティーブ・ジョブズ死去
1/16-1/22

第36回ザ・ロープ帆船模型展会場を有楽町・東京交通会館に移して開催
出品数61点。入場者数4,500名。今回から会場利用が有料となるため会期を7日間に短縮、従来、伊東屋が制作していた出品リストもA3版1ページ折込モノクロで独自に準備。
会場外通路のショーウィンドウの企画として1845年に英国海軍が行った蒸気船の外輪船とスクリュー船の綱引きの様子を再現する案を採用(宮島俊夫会員と志村嘉則会員が製作)。さらにショーウィンドウの壁面を数多くの海外製キット箱で飾る。
4/4
Western Ship Model Conference & Exhibit (WSMCE) にザ・ロープの有志で参加

ロングビーチ・クイーンメリー号で2年に1度開催されるWestern Ship Model Conference & Exhibitにザ・ロープ有志で参加。展示場は豪華客船クイーンメリー号のエンジンを取り除いた部分の2フロアーを使った広い会場で、250隻を越える船舶模型が整然と並べられ、工具、工作機械、書籍、図面などの販売コーナーもあり非常に大規模な展示会でした。
THE ROPEとの違いは、帆船模型だけでなく、近代艦船や客船・動力船なども含めた船舶全般です。約7割が帆船で.その中には構造模型の力作も多数ありました。ー土屋勝司(50周年記念メッセージ)
*土屋会員は1998年から4回、作品を持参し参加した。
7/23

貸会議室「内海」(水道橋) を会場に研修会がスタート
安藤副会長がリーダーをつとめ「帆船模型研修会」を立ち上げ。会員が講師となり、制作ノウハウの向上を目的として質の高い内容を目指す。 その第1回研修会は水道橋「内海」を会場に開催。猛暑にもかかわらず参加者は47名にも上り、会場は補助椅子をだすほどで技術向上を目指す会員で熱気にあふれた。
初回は 安藤雅治さん「ヴァーサの船体製作-1」、和田元夫さん「ベルリンの制作」、土屋勝司さん「構造模型を作ろう」シリーズの1回目。司会は新任の志村健次幹事が担当。 (Blog『ロープを知る』2011年07月24日)
7/11
ブログ『ロープを知る』を立上げ
日々の活動を継続発信し, 静的情報主体のHPを補完
静的情報主体のホームページを補完し、ザ・ロープの日々の活動を伝えるため、ブログ(Livedoor Blog)配信をスタート。ブログのタイトルは『ロープを知る』 ‘know the ropes’
ーA man is no sailor until he "learns the ropes."
7/31
隅田川で屋形船に乗って納涼食事会、33名が参加奥様会に「日頃のウサを晴らしてください!?」
昨年から恒例?となった隅田川の納涼会。申し込みは30名でしたが当日参加したのは、なんと33名も。天気はやや小ぬか雨まじりの曇り空。暑からずちょうどいい。集合場所のJR両国駅前からマイクロバスで船着場へ移動。舟に乗り込んで田中会長の乾杯の音頭。女性席に向かって「日頃のウサを晴らしてください!?」と挨拶した後は一気にワイガヤモードに。(途中略)いつもとは違った角度から眺める大都会東京を満喫した納涼食事会でした。(Blog『ロープを知る』2012年07月24日)
9/18
9月になっても「夢工房」は大盛況
昨日9月18日(日)の夢工房当番は坪井さんと松原でしたが、大盛況でした。羊蹄丸入場者は4,000人を超えました。夢工房は16:15分までで770人で報告しましたが、カウント漏れが沢山あるのでもっと多かったと思います。先週が400人余り、その前の週は最後の夏休みで480人と日誌にありました。 ー松原滿 Blog『ロープを知る』(9月20日)
10/2

「船の科学館」が老朽化で休館に、「夢工房」「常設展示場」も「羊蹄丸」から撤収
船の科学館は今年9月30日を以て休館となった。平成16年7月以来8年2ヶ月の歴史を刻んできた我が「夢工房」も
「常設展示場」と共に一応幕を引いた。最後の「夢工房」は9月24日。3代目の担当幹事の木村護さんが締めくくりの当番を務められた。 そして10月2日、撤収。リーダー木村護さんの周到な事前準備と采配で、1時間ほどでで撤収作業完了。羊蹄丸の3階は、平成16年6月以前の静かなたたずまいに戻った。
8年余りの年月、船の科学館の皆様には大層お世話になった。高い視野から活動全般を見て下さった小堀信幸さん。企画から立ち上がりに掛けて数多くのご配慮を賜った飯沼一雄さん。日常の運営への支援・時に助言をいただいた清水潔さん。各位から賜わった御厚意にあらためて深く感謝申し上げる。思えば平成16年6月から肥田さんのお手伝いで羊蹄丸とのお付き合いが始まった。以来8年あまりの羊蹄丸と日々。長いと言えば長い年月だった。お世話になった羊蹄丸には、素敵な「お嫁入り先」が見つかるよう祈っている。『サヨナラ そして アリガトウ 羊蹄丸』
ー松本善文(ザ・ロープニュースNo.73)
10/27-11/8

がんぱっぺ福島!! 3.11大震災で被災した会員の作品も展示
福島同好会第18回展に各地の同好会から多数友情出品
福島帆船同好会から32点、JSMCCメンバーから24点(仙台帆船模型製作研究会3点、ザ・ロープ山形3点、マイシップクラブ4点、横浜帆船同好会3点、神戸帆船模型の会1点、ザ・ロープ10点)合計56点の盛大な展示会に。会場内正面には、3月11日の大震災で被災された会員の損傷を受けた作品が2点が当時の状態のままに展示され、志村健次会員が「がんぱっぺ福島!」の木製看板を製作し寄贈した。
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大盛況に終わった展示会
ー佐々木事務局長から田中会長へのメール
田中会長様
この度はほんとうにお世話になりました。先ほど、無事、展示会を終了することができました。 ロープの方々にはほんとうにお世話になりました。梱包などを手際よくやっていただきました。
今回の展示会はなんと1,000人超えです。福島の通常の入場者数の倍以上です。5日と6日にとてもたくさんの方々に見ていただきました。
取り急ぎ展示会が大盛況で終了しましたことをお知らせします。 ほんとうにありがとうございました。
11月8日 福島帆船同好会 事務局 佐々木和子
2012(平成24年) |
37th |
東京スカイツリー開業 iPS細胞を初めて作製した山中伸弥京都大教授ノーベル生理学・医学賞を受賞
4/1
コンセプトは "格調高く、しかも楽しく"
ホームページを14年振りに全面リニューアル
1998年に開設したHPを14年振りにリニューアル。「格調高く+楽しく」をコンセプトにザ・ロープニュースの記事や会員に呼びかけ提供された資料を主要コンテンツとして再構築する。作品画像掲載のほか、会員限定ページの開設による会報のダウンロード、ブログ『ロープを知る』との連携、ブクログによる書籍紹介など。
将来の運営保守を考慮しプラットフォームにはCMS (Jimdo Pro)を採用。独自ドメインは希望した therope.org が既に使用されていたため、代わりに theropetokyo.orgを取得した。
このたび、木製帆船模型同好会ザ・ロープのホームページの全面リニューアルを行いました。
今回のリニューアルでは、(1) デザインを一新するとともに、(2) 訪問者される皆さまが知りたい情報をより簡単に見つけられるように情報を整理し、(3) コンテンツの拡充をはかっております。
多くの皆様にご利用いただけますよう、引き続き内容を充実していきたいと考えております。今後とも木製帆船模型同好会ザ・ロープのホームページをよろしくお願い申し上げます。
なお、リニューアルに伴いアドレス(URL)が変更になります。「お気に入り」等に登録されている場合は、お手数でも新しいアドレスへの変更をお願いいたします。
新ホームページのアドレス http://www.theropetokyo.org/
4/15-4/21
12/11
「譲ります/譲ってくださいマーケット」を初開催
成功を受け、以降は年末恒例の人気行事として定着
会員の高齢化と交代が進む状況を踏まえ、会員が所有するキット、工具類、書籍などを提供し、会員に安価で譲渡するバザーを初めて実施。大成功となり、次年度以降も年末の恒例行事として継続開催される。第1回の担当幹事は佐藤憲史会員。
出品物は完売、初めてのマーケットは大成功
会員の方から貴重なキットや工具、書籍などを譲受・譲渡する機会が欲しいという声にお応えし,「譲りたい方/譲ってもらいたい方」「売りたい方/買いたい方」のためのマーケットを12月 2日の例会に合わせて開催しました。 初めての試みとなったこの日のマーケットは大盛況。 出品物は全部で38点。キット 9点、図面 3点、書籍類17点、木材 9点。マーケットの始まる前から来場して、出品物の前に置かれた申込用紙に氏名を書き込みをする人が。多いもので競争率 7倍のものもありました。 半数程度は複数申し込みとなり、懇親会の合間に佐藤幹事の司会で抽選会。栗田幹事が用意した「つま楊枝」による厳正なくじ引きで、つぎつぎと引き取り者が決まりした。 出品した方からは「来年も絶対出品します」との心強い発言もあり、このマーケットは来年以降も継続され、12月例会の目玉イベントとして定着しそうです。
ー (ブログ「ロープを知る」2012年12月22日)
2013(平成25年) |
38th |
富士山世界文化遺産登録
4/14-4/20

2/28
英語版会報 'The Rope News ’を発行
海外向け情報発信を強化
海外同好会への情報発信を強化するため、前年2013年8月から英語要約版 'The Rope News Digest' を制作していたが、第82号からフルバージョンの海外向け英語版会報 'The Rope News' として発行。
ザ・ロープニュース編集の思い出
2011 年3月に開催されたアメリカのSMAの展示会にグループで 参加した際、SMA 会員から「ザ·ロープニュースの英語版はできないか」と問いかけられました。帆船専門用語の入った日本語版をアメリカ人がコンピューターソフトを利用して翻訳するのは意外に難しい事がわかりました。そのため栗田正樹会員に翻訳を依頼し、2013年第79号から意訳版を The Rope News Digest として作成し、海外への配信を始めました。Digest 版は頁数が日本語版の半分程度ですがSMAから評価され、第81号から遂に全訳版になりました。全訳版は海外の多くの方から歓迎のメールを頂き、海外におけるザ·ロープニュースや当会の活動内容に対する評価は向上したと思っています。
ー安藤雅浩(ザ・ロープニュース100号の航跡)
12/11

再開されたサンファン館を訪ねる
11月3日、宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)が2年8ヶ月ぶりに再開館され、復元船サン・ファン・バウティスタ号も復旧工事が完了し一般公開になった。去る12月11日にサン・ファン館を訪ね広報企画課の沓沢さんと同課学芸員の中澤さんを表敬訪問し、再開のお祝いを申し上げた。
3年前の3月11日に発生した東日本大震災の大津波により当館は被災した。復元船は津波により5メートルほど浮き上がり上下運動を繰り返したが、幸いにも引き波で外海に持って行かれなかった。1993年10月の開館以来、気象災害への対応を重ね、また日頃の維持補修管理が良好であったことに加えて、10本の舫の取り方が正しかったことと、4カ所に繋いだ固定ワイヤーが船首と船尾の押えに効いたとのことだ。さらに被災後の4月27日の突風により、メインマストのトップマストとフォアマストが破損したが、被災から3ヶ月後にはドック内 及び瓦礫の撤去工事に着手し、関係者の尽力により2013年10月に復旧工事が完了し、見事再開館に漕ぎ着けた。 2013年は慶長使節船出帆から400年の記念すべき年になる。この偉業を引き継ぎ復興へ結びつけるべく、400周年の節目に向けて注がれた関係者の情熱とエネルギーは、新たな展示パネルと取り外されたマストやトップの展示とともに、再び船首を外海に向けた復元船の勇姿から少なからず伝わって来る。
ー栗田正樹(ザ・ロープニュースNo.82)
2014(平成26年) |
39th |
消費税を5%から8%に引き上げ
4/13-4/19

第39回ザ・ロープ帆船模型展2014
出品数51点。入場者数3,000名超。
今回は、工作実演コーナーを設けた。帆船模型をどのように作っているかを知っていただくため、連日キットの製作を実演した。一般的な工具や各種の工夫が盛り込まれた道具を使用しながら、木を曲げた外板をフレームに取り付け船体の複雑な流線型の曲面を再現していく。百聞は一見にしかず、多くの方が立ち止まり、熱心に観察されたり、質問したりと注目を浴びていた。
更に、今回の出品作品の撮影風景も自由に見学できようにした。作品の写真はロープの足跡であり、継続的に蓄積していくことが重要です。こだわりの作品なので、その特徴を上手に表現する撮影技術も要求されている。
ショーウインドウーは、壁面を海面に見立て、洋上モデルを約60隻並べた。空の上から帆船を見ている状態の展示だ。船体は約15cm前後の小さな船で
あるが、これに細部までこだわった作品やガレー船から外輪船まで多くの船種に加え、子供もよく知っている海賊船やジンベイザメまで取り付けた。
ー木村護(ザ・ロープニュースNo.83)

2015(平成27年) |
40th |
COP21パリ協定採択
3/12
4/12-4/18

第40回ザ・ロープ帆船模型展
4月12日(日)から18日(土)までの7日間、JR有楽町駅前の東京交通会館で第40回帆船模型展を開催した。
今回の展示会は40周年の節目でもあり、「魅せられて40年」をキャッチフレーズに、帆船模型の魅力をアピールする展示会を目差した計画をたてて実施した。今回は出品数が多く71点あった。当会からは絵画やペン画3点を含めて60作品、姉妹クラブであるSMAからは船首像を含めて4点、当会主催の帆船模型教室の受講生作品のチャールズ・ヨットが7作品である。展示レイアウトは従前の休憩と写真撮影のスペースを取り止めて、作品の配置順に苦心しながら会場のゴールドサロンの展示スペースを完全に使い切った。全長1m前後の大型船が6隻、精緻極める構造模型が7隻および紀元前のエジプト船から現在のクルーズ船まで多種多様な作品を配置したので、壮観で充実度の高い展示となった。
帆船模型の魅力をアピールするため、何に魅了されてこの帆船を製作したかなどを作品の前に表示した。さらに、構造模型や大型模型とともに、働く船、戦う船、悠久の歴史を感じる船などに作品を分類し、それらの分類ごとに解説プレートで帆船模型の奥深さと楽しみ方の多様性を表示した。何で帆船模型が好きなのと問われると、好きな理由を列挙するのは簡単であるが、それで十分に納得させられるかは別物。野球やサッカーの好きなチーム、趣味のスポーツや文化活動など、結局は「好きだから好きなんだ」となると思う。しかしながら、帆船模型に関心を持って来場されるのだから、今後も帆船模型の魅力のアピールを続けたいと考えている。ー木村護(ザ・ロープニュース)
6/17-6/27

40周年記念海外ツアー
イギリス南部旅行帆船の歴史を実感
ザ・ロープ創立40周年にあたり、記念行事の一つとして海外旅行を企画した。帆船の歴史を実感できて、風情のある港町が残る候補地としてイギリス南部の旅行を選択した。
行程はヴィクトリー、修復したカティサーク、グレート・ブリテンなどの有名帆船見学に、イギリス南西部のデボン州およびコーンウォール州の古い港町を加えたものになった。6月17日(水)から11日間の日程で、ロンドンを起点にして、西のブリストル、西南のプリマスと近郊の港町、南岸のポーツマスを廻り、ひとたびロンドンに戻りグリニッジとチャタムを巡る旅である。参加者は15名、帆船時代を感じることのできる有意義で楽しい旅となり、また11日間を通して大いに懇親を深めることができた。ー松原 滿(イギリス南部の旅行記より)
11/10-13

40周年記念 国内ツアー
しまなみ・とびしま海道、大和ミュージアムを訪ねて
ザ・ロープ創立40周年記念行事の一つとして6月に行ったイギリス南部の旅行に続いて国内旅行を企画した。瀬戸内海は古代より大和に通ずる海上交通の要衝であるが、中でも芸予諸島はその中間に位置しており、寄港地としてまた船の修理地としても各時代を通して大いに栄えたところである。6組のご夫婦を含む22名が参加、11月10日から13日までの3泊4日の旅行となった。(中略)
いずれの地でも高齢のボランティアガイドの方たちの熱心な案内に旅の楽しさも倍加したことが印象的であった。やや ハードなスケジュールではあったが、歴史を実感することができる有意義な旅であり、全員元気で4日間を通して楽しく相互の懇親を深めることができた。
ー松原 滿(しまなみ・とびしま海道、大和ミュージアムを訪ねて)
11/30
会報『ザ・ロープニュース』 のコンテンツを見直し・表紙デザインも一新
ザ・ロープニュース No.89 (2015年11月30日発行) から、より親しみやすい紙面づくりを目指し、コンテンツを見直すとともに、表紙のデザインも一新した。