第30回帆船模型展-2

Photo Gallery of the 30th Annual Exhibition 2005

18世紀前半の帆船


30-14 ペルグリンギャレー

Peregrine Galley

1700 イギリス

1/60 マンチュア・セルガル社

川又 利男 Toshio Kawamata


図面が不備でまた材質が悪く、作り替えた部分が多い。エッチング板製の船首尾、船尾窓も苦労しつつ自作のものに取り替えてある。砲門だけはキットの金属製のものを取り付けてしまったが、これも別に作れば良かったと思っている。



30-15 朝鮮通信使船

1700年頃 朝鮮

1/100 ヤングモデラー社

寿司 範二 Noritsugu Zushi


秀吉の朝鮮出兵が失敗し、徳川時代になって幕府の申入れで朝鮮は親善使節を200年にわたり派遣して来た。その使節の乗船が通信使船で国威を誇示すべく華麗な装飾が施されている。近年和船に興味を持っていたが、和船の構造のルーツが中国、朝鮮あたりにあるのではないかと思い造ってみた。その結果、航、舟梁、台、戸立て、外櫨など、船体構造には和船に共通するところが多く見られた。



30-16 ル・フルーロン

Le Fleuron

1729 フランス
1/48 スクラッチビルト

土屋 勝司 Katsuji Tsuchiya


フランス東インド会社の商船。内部構造まで非常に細かく著されているプードリオ氏の図面を基に製作したストラクチャーモデル。特徴的な船底内側部分の斜めに貼った内張が特徴的で、これに挑戦したいと思い作り始めたが、作業が進むにつれて内部構造は見えなくなってしまった。このため鋸で船体ウエール部分から上下を切り離し、電動操作で船体を上下に開閉出来る機構にした。



30-17 ブランドフォード

HMS Blandeford

1731 イギリス

1/64 スクラッチビルト

谷亀 隆興 Takaoki Yagame


イギリス海軍の砲20門艦。大砲を上甲板に搭載し、下甲校にはオール漕きの座を置く。コンウェイ社のアナトミーシリーズの本を基に製作したスクラッチビルト。十分な資料を収集せず、1冊の本だけで製作を始めてしまったため、細部が分からす反省している。船首・船尾の彫刻も自作しなければならず苦戦した。



30-18 ラ・ルノメ 

Le Renommee

1744 フランス
1/64 スクラッチビルト

白井 一信 Kazunobu Shirai


フランス海軍フリゲート艦の美しさに魅せられて製作した。船体に比し非常に長いヤード、細く高いマスト、独特の断面形を持つ船底など、フランス軍艦の優秀性を実感できた。船首尾の彫刻類や舷側外板のニス色部分、及び滑車にはツゲ材を使用。大砲、舵輪は真鍮棒から旋盤で挽き出した。リギングはロープの「弛み」を出すために白作のロープを多用したが湿度の高い日にはピンと張ってしまう。塗装は当時のフランス軍艦の基本的色彩。ブードリオ氏の図面を使用。



30-19 ラ・ルノメ 

Le Renommee

1744 フランス
1/300 スクラッチビルト

坪井 悦朗 Etsuro Tsuboi


船体の制作迄は良かったが、リギングとなるとフランス語が分からないので出来ないのではないかと、作る前から悩んでしまった。小さいと色々な苦労がある。直径0.8ミリのデッドアイ(三目滑車)に0.15ミリの穴を正確に3つ開けるにはどうしたらよいか。試行錯誤のうえ治具を作ることが出来た。0.8ミリより小さいものに挑戦した。0.11ミリの穴を開ける。これも出来ると思ったか、今度は本の毛羽が出てロープが通りにくい。苦労の連続である。



30-20 トロア・リス

Trois Lis

1750 フランス

1/100 スクラッチビルト

小田 衛 Mamoru Oda

 

イタリアの模型図面設計者、故ルッシィ氏の図面を1/2にして製作したもの。船名のトロア リスは3つの百合のこと。実船は三角帆を持つ150トン足らずの小型隻物船だが、高速なため戦争にも使われた。無風の時はオールで漕ぐこともできた。



30-21 グレーテル

Gretel

18世紀中頃 スウェーデン
1/54 マモリ社

大池 誠 Makoto Oike


スウェーデンの著名な帆船設計者フレデリックチャップマンの設計図に基づいて建造された典型的な遊覧ボート。船体の美しい曲線に独特な帆装で快速を誇った。キャビンの窓にはフラ板の代わりに緑色ガラスを使って華麗さを表現してみた。また真鍮線を椅麗に窓ガラスに接着するのに苦心した。