昭和50年(1975)の春、東京銀座伊東屋の帆船模型売場でニ人の男が出会い、帆船模型をつうじてたちまち意気投合しました。やがて二人は「帆船模型の会」を結成しようということになり、会のコンセプトや運営方法などについて検討を重ねて、会則案をまとめました。続いて仲間を集める活動が始まり、 伊東屋さんの支援により、たちまち7人が集まりました。
7人はこの会の名称を「ザ・ロープ」と決め、昭和50年10月3日正式に会が発足しました。創立と時を同じくして「サンデー毎日」の取材があり、これをきっかけとしてマスコミに「ザ・ロープ」の帆船模型がしばしば紹介されるようになりました。
「ザ・ロープ」は「木材を主材とした帆船模型の製作を趣味とする紳士的な会員の集まりであり、会員相互の知識を深め、技能の向上と親睦を図る」ことを目的としています。
また会則の中に「広く仲間を全国に求める」という条項があり、この趣旨から全国に「ザ・ロープ○○」という心を同じくする仲間の会が多く設立されました。
会の名称は会則を起案する段階で「セブンシーズ・クラブ」「アンカークラブ」その他さまざまな案を検討しましたが、最終的に「ザ・ロープ」に決定しました。「帆船はロープが象徴的であることと、会員同士の絆をロープに託す」という意味を持っています。
シンボルマークは「束ねたロープの輪」です。このマークは会員のデザインによるもので、「ザ・ロープ」の趣旨を巧みに表現しており、シンプ ルな中に重厚さを持つ素晴らしいデザインであると評判です。同じデザインの銀製タイタックとカフスを用意し、会員に配布しています。
「ザ・ロープ」のロゴは、会の創設以来「The Rope Model Ship Modeler's Club ザ・ロープ」を使用しています。会旗は、当初は使用していませんでしたが、会員数が多くなってきた段階で制定しました。
全国各地に「ザ・ロープXX」という同好会が設立されています。これらの会はもちろん我々と趣旨を同じくする同好の士であり、各会とも「ザ・ロープ」創立後数年以内に設立され長い歴史を持っています。ただし、運営はそれぞれ独立しています。
各会への入会方法等詳細は、「国内の帆船模型同好会」をご参照の上、直接各会の事務局にお問い合わせ下さい。