Photo Gallery of the ROPE 26th Annual Ship Model Exhibition 2001
26-43
マリー・ジャンヌ Marie Jeanne
1908年
フランス
1 / 50
ピリングボート社
白井一信 (会員)
以下 9 隻のマリ ー ・ジャンヌは、あるグル ー プで教材として製作したもの。精密なフランス海洋博物館の図面を配市し「本物」を研究しつつ、キットのグレードアップを図った。当初は単なる漁船と簡単に考えていたが、工作が進むにつれ船型の面白さと細部の複雑さに惹かれ、kなり真剣に取り組むことになった。また色彩はヨーロッパの漁船をイメージして各自のオリジナリティを生かすようにした。私も結局キットを使用したのはキ ー ルとフレームのみで、その他は全て自作することになってしまった。
26-52
ブルーノーズ Bluenose
1921 年
カナダ
1/65
ピリングボ ー ト社
古屋白夫 (会員)
カナダの鱈漁船。 1921年の「国際フィシャーマンズレース」で優勝以来 17 年間不敗を誇り、カナダではその栄誉を称えてコインや切手のデザインに採用された。初心者向きのキットで製作に特に苦労はなかった。ただ塗装には一番苦心する。喫水線の塗り分けにハイテクのマスキングテ ー プを使用したら、剥がす時に下塗りまではがれてしまい、やり直しを余儀なくされた。またキットの帆に縫い目の線がついているが太く硬すぎ、その上をミシンの針が真っ直ぐに動かず、結局ミシンは止めてしまった。
26-54
アメリゴ・ベスプッチ Amerigo Vespucci
1931年
イタリア
1/84
マンチェア社
烏山陸郎 (会員)
各国の練習帆船が白を基調としている中で、この船は19 世紀のフリゲート艦風の特徴ある塗装がなされ、船尾には古典的な回廊がある。また船橋は木目を生かした外観を持つ。船首左右の 40 ミリ機関砲はいかにも海軍の練習船である。 21回の展示会には船体までの未完成で出品した。今回どうしてもフルセ ー ルの姿をと、途中で投げ出したいと何度も思いつつ、航海中のベスブッチを目にすると俄然意欲が湧き、歯を食いしばって完成させると心に誓った( 12 年 8月時点)。
26-54
19世紀の造船風景 19th Century Shipyard
1942年
スペイン
コンストラクト社
田中公詞 (会員)
中の船は地中海タイプの小型船で、帆装はプリッグやスクーナー型など。釣り用、遊覧船、運搬船として使われた。小さいとはいえ、骨組みを作るのに手間がかかる。実際の造船所を見たことがないので、休みを利用してどこか見学し、それらしい雰囲気が出せたらと思う。最近はスゴイ出品が多いので、ひとつくらいは、こういった初者向けの息抜きになる作品があってもいいのではと考えた次第です。
26-59
ステンドグラスのランプシェード
Stained Glass of Lamp Shade
(テ ー マ:ホメロス)
宮島俊夫(会員)
シェ ー ドの汚れたアメリカ製スタンドに、ステンドグラスのシェードを作ろうと思い、船の出る図柄を考え、ホメロスのオデッセウスの航海に定めた。あらためてイーリアス・オデッセイアを読み、ゼウス・パリスの審判、トロイ戦争にあけるアキレウスとヘクトルの一騎打ち、オデッセウスの苦難の旅、航海を邪魔するポセイドン、目をつぶされたキューワロプスの襲撃、サイレンの誘惑、そして帰国して叛逆者を射殺するまでをテザインした。円筒のため、入れたくない縦の切れ目を多くとらなければならない。全体の半田付けが終わるまで型からはずして光の効果を見ることが出来ない。ガラスのかけらは飛ぶ。ステンドグラスは血の滲む作業である。
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