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ロイヤルキャロラインはイギリスジョージ二世のキャロライン妃を偲んで名付けられた王室専用船で、豪華絢爛に飾られた船体はイギリス王室の威厳を示 している。美しい船体であることから今まで多くの会員が製作している帆船で、アナトミーシリーズの本を参考にキットの部品はなるべく使用せず仕上げた。
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ミスティークは18世紀の中頃マルセイユの造船所で造られ、19世紀の初頭まで商業用の交易船として使われた。明るい木目を活かした色調で仕上げるよう努力した。
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エンデバーはジェームス・クックが南太平洋への第1回探検航海に使用した船。もともとは商業用の石炭運搬船で英国海軍が買い取り探検用に改造した。出来るだけ精巧に作ろうと努めた。船体、艤装はまあまあと思うが、段々と気力が萎えリギングは今一つの出来映えとなった。
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ロイヤルキャロラインは1749年に建造されて19世紀初頭にリフォームされた。ロイヤルヨットなので華やかになるよう木の素地だけでなく、赤、青、黒で着色した。船体の外側の細かい金色のモールはリューターで手彫り。室内の床のフローリングは2種類の木で作った。
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ドルイドは1776年に建造された英国皇帝海軍戦艦。キットは中国製構造模型で材質に多少難があったが、塗装を全面にダフー色で統一した。図面、レーザー加工されたパーツの精度が良く、ガイド模技も各種あり、通常に製作できた。
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この絵は19世紀のエッチングを参考に画いた。砲門を閉じ、全体に暗く描いた。原書には「・・カノン砲がしっかり固縛してあること、ハンモックが袋に入っていること、大砲の操作用具とカットラスがいつでも使えるように串してあることに注意・・」と書いてある。
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フェア・アメリカンはアメリカ独立戦争当時に活躍した私掠船。初めての構造模型だったので、知らないことだらけでいろいろ苦労があり、何とか形にしたが、間違いも多と思う。
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ラトルスネーク は1781年にアメリカマサチューセッツ州で建造された小型艦。独立戦争に際し私掠船として活躍。1781年、英国の艦船に拿捕され英国に移送、1784 年英国海軍から売却され、それ以後のことは不明。キットに細かい部品が入っていないため、多くを自作、特に金属系の部品が精巧に作れず苦労した。
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レジーナは19世紀から20世紀初頭にかけて、デンマークの島の多海域で使われたダニッシュ・ヤークトと呼ばれる船の一隻。操船の難しい狭くて水深の変化の大きい海で貨物や人を運ぶ重要な仕事に就いていた。
15年間、ほこりもかぶり、地震で落下破損したレジーナ号を修復した。シャワーで水洗いをして、汚れを取り除き、ロープと帆、艤装等をつくり直し、窓は色ガラスをはめこんだ。
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ブラック・パールは映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」に登場する海賊船をモデルとした帆船。年代的には18世紀頃。キットを使用したのは、船本 体と金属部品位で、他の船上の小物部品、及び、マスト、リギング類はほぼ自作し、特に後部のポセイドン像の製作は粉囲気を出すのに大変だった。また、後部 のランタンはLEDで点灯する様に加工し、電池は自作した宝箱に格納した。
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コンバルジャンはケッチ船体艦構造の臼砲艦で、1804年テームズ川南岸で建造された。海岸砲撃軍務に就役した。艦体長は18m以上。