第34回帆船模型展-3

Photo Gallery of the 34th Annual Exhibition 2009

19世紀以降の帆船


34-36 ルビーⅡ

Ruby Ⅱ

国籍: イギリス
年代: 1810
縮尺: 1/48  製作方法: scratchbuilt
製作: 川島 壮介 Sousuke Kawashima


故・竹内 久氏が設計したトップスルスクーナー。図面は、当時の英国造船規格に準じて描かれているが実在した船ではない。小型模型の割には、リギングが実船と通りに細かく指定されていて、その複雑さから、帆船模型製作作りの難しさを思い知らされた1隻になった。



34-37 アンナ・マリア

Anna Maria

国籍: アメリカ
年代: 1815
縮尺: 1/55  製作方法: scratchbuilt
製作: 東 康生 Yasuo Azuma


ニューヨークで建造され、船名を「アギリス」としてイギリス海軍に所属していたが、独立戦争でアメリカに拿捕されて、船名を「アンナ・マリア」に変えて、郵便船として使用された。セネガル社のキット「アギリス」の図面で製作始めたが、The search for speed under sail の図面を参照にしたら、船型、リギンなどが異なり手直しに手こずった。キットを丸呑みにしてはいけない・・・・・の教訓であった。



34-38 フライング・フィッシュ

Flying Fish

国籍: アメリカ
年代: 1851

縮尺: 1/96  製作方法: kit
製作: 染谷 文男 Fumio Someya


アメリカ東海岸から、ゴールドラッシュに沸く西海岸のカリフォルニアまでの貨客輸送にスピードを求められた時代に、ニューヨーク~サンフランシスコ間を92日で帆走する記録を残した船である。製作にはヤードをマストに付けるトーラスとトップセイル・ヤードの策具(ハリヤード)作りに苦心した。



34-39 フライング・フィッシュ

Flying Fish

国籍: アメリカ
年代: 1860
縮尺: 1/75  製作方法: scratchbuilt
製作: 松下 利夫 Toshio Matsushita


マサチュ-セッツ州エセックスで建造されたマーケットスクーナーで、19世紀高速帆船を代表する船として知られている。コーレル社の縮尺1/50キットの図面を家の中に飾るのに適した縮尺に変更して製作した。



34-40 フライング・フィッシュ

Flying Fish

国籍: アメリカ
年代: 1860
縮尺: 1/50  製作方法: kit
製作: 中山 良夫 Yoshio Nakayama


マサチュ-セッツ州エセックスで建造されたマーケットスクーナー。船尾はこの年代の船の特徴である楕円形にしたほか、艤装は "The American Fishing Schooners" の中に見つけた同船の図面ですべて自作した。排水孔をきれいに開けるのに思わぬ苦戦を強いられた。



34-41 千代田(初代)

Chiyoda (Early)

国籍: 日本
年代: 1866
縮尺: 1/50  製作方法: scratchbuilt
製作: 竹本 喜道 Yoshimichi Takemoto


江戸幕府が建造した日本で最初の洋式軍艦で、明治元年旧幕府海軍副総裁の榎本武揚が幕府残党を率いて函館に逃れた際に、函館沖で新政府海軍と戦い座礁した。翌年、離礁したところを官軍に捕獲されて日本海軍艦籍となった。図面など具体的な資料がなく、1枚の写真から推測を重ねて図面を作り製作した。帆は幕府軍艦が使っていた「大中黒の帆」で、徳川家の先祖とされる新田義貞の旗に因む。



34-42 ファントムのボート

Phantom Boat

国籍: アメリカ
年代: 1868

縮尺: 1/48  製作方法:  scratchbuilt
製作: 瓜生 法男  Norio Uryu


このスクーナー型パイロット・ボートは、東ボストンのローラー造船所で建造され、ニューヨーク港のパイロット・ボート(水先案内船)として使われた。1888年3月、港外のサンダーフック岬でブリザードのために失われた。船体の銅板張りに苦労した。

 



34-43 ファニア・エー・ゴーラム

Fannie A. Gorham

国籍: アメリカ
年代: 1871
縮尺: 1/96  製作方法: scratchbuilt
製作: 佐藤 憲史 Kenji Sato


メイン州ベルファーストで建造された沿岸輸送船(コースター)で、木材の運搬に使われた。フロリダの浅い港に入るためにセンターボードが付いている。このためにメインマストは中心より左寄りに取り付けている。図面は、甲板構造物しか描いていない為に調べることに時間を要した。艤装品の製作も手間どったが予想通りに仕上がった。



34-44 ウィル・エヴァラード

Will Everard

国籍: イギリス
年代: 1925
縮尺: 1/54  製作方法: scratchbuilt
製作: 松本 善文 Yoshifumi Matsumoto


イギリスのEverrard & Sons 社が建造した280トンのバラ積み船4隻の内の1隻。1951年にディーゼルエンジンを搭載、1967年に一旦引退した後、何社かを経て、現在はテムズ川の観光船となっている。建造当時のリギングは、詳細不明のために推測で製作した。また、帆の色には実船の赤エンジ色を出したくて挑戦してみた。



34-45 日本丸

Nipponmaru

国籍: 日本
年代: 1984
縮尺: 1/160  製作方法: kit
製作: 稲川 健二 Kenji Inagawa


初代日本丸の老朽化により1984年に、二世日本丸として建造された練習船で、全長110m、2570トン。航海速力13ノットの世界最大級の帆船である。初代日本丸は横浜マリタイムミュージアムに係留されている。縮尺1/160は飾り物としては手頃であるが、細部の表現がしにくく、一部は省略をせざるを得なかった。



34-46 明治丸

Meijimaru

国籍:  日本
年代: 1970
縮尺: 1/96  製作方法: scratchbuilt

製作: 赤道 達也 Tatsuya Akamichi


明治9年、明治天皇が東北・北海道からの帰途にご乗艦された。ご乗艦の明治丸が、7月20日に横浜に到着した日を記念して「海の記念日」が制定された。昭和63年(1988年)に改修され、現在は東京越中島の海洋大学に重要文化財として保存されている。模型は、詳細図面がないために写真を撮ったり、実測したりして製作した。船体外板の段差の表現、キャビン、手すりやロープ張りに苦労した。

 



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