第34回帆船模型展-1

Photo Gallery of the 34th Annual Exhibition 2009

 

 

17世紀以前の帆船


34-1 ファラオの船

Pharaoh's Ship

BC2700

エジプト
1/50 キット
篠崎 精一  Seiichi Shinozaki


模型は、エジプト第5王朝サワール王の墳墓に描かれていた絵を模した船で紀元前2700年頃の軍船。船体の組み立ては外板の真ん中をロープで縫い合わせて、船首と船尾もロープで繋いで強度を増す構造になっている。ロープワークに多少の工夫が必要である。



34-2 ファラオの船

Pharaoh's Ship

年代 BC2700  エジプト
縮尺  1/50 製作方法  キット

高橋 宏 Hiroshi Takahashi


紀元前2500年頃にエジプトとシリア方面との木材、合金、薬品などの交易に使われていた船で、サフール王の墳墓に描かれていた絵の中にこの船も含まれている。船体の強度維持には太いロープが使われている。帆は船尾からの風がある時に使い、風がない時にはマストを倒しておく構造になっていた。ロープの張り回しにはかなりの労力が必要である。



34-3 ファラオ王朝の旅客船

Pharaoh Nile Ship

国 籍   エジプト
建造年  BC2500
縮 尺   1/50   製作方法 kit
小林 忠雄 Tadao Kobayashi


カイロ郊外のギザにピラミッド群が造られた頃、エジプトとギリシャ方面の交易に使われた船である。マストの基部には直立しやすいように重りとしての石が置かれている。船体の補強に沢山のロープが船首から船尾にかけてフォーク形の支柱に支えられて張り巡らせているのが特徴。船体の各所に穴を開けて、ロープを括り付けることに苦労した。



34-4 エジプト古代船

Ancient Ship of Egypt

国 籍   エジプト
建造年  BC2400
縮 尺   1/30  scratchbuilt
津久居 廣 Hiroshi Tsukui


古代エジプトの聖なる鳥イピス(朱鷺)のミイラを埋葬した墓に残されたレリーフや、第1王朝ジェル王の后で、戦いの女神でもあるネイトの墓から出土した模型をモデルにしたナイル川の貨客船。横帆の両端が吊り上がっているのはローリング時に帆が濡れるのを防ぐために工夫された。又ヤードの昇降用に既に滑車が考案されていた。古代エジプトの文明には驚くばかりである。



34-5 鄭和のジャンク

Junk

国 籍   明国(中国)
建造年   1405
縮 尺   1/200
製作方法 scratchbuilt
故・野上 吉彦 Yoshihiko Nogami


明朝の永楽帝の命で鄭和が創立した海軍艦隊62隻の内の1隻で、明国が世界に先駆けて開発した航海術により、1405年に東アフリカ、アラビア地域に通商のために大遠征を行った。遠征は以降7回行っているが、何れもバスコダガマがインドに達する半世紀も前であった。この模型は、野上氏が中国の友人の協力で集めた資料から2年かけて製作したものである。



34-6 サンタ・マリア

Santa Maria

国籍   スペイン
年代   1492
縮尺   1/50   製作方法 キット
製作  霞 崇  Takashi Kasum


1492年8月、コロンブスは旗艦サンタ・マリア、僚艦ニーニャ、ピンタと共にジパング(日本)を目指してスペインのバロス港を出発した。大西洋を西に向かってたどり着いた場所は今のアメリカであった。サンタ・マリアの正確な図面は現存していないために、復元船が何隻か建造されているが同じものはない。草野和郎氏のガイド本を参考にして1991年の復元船をイメージして製作した。



34-7 ハンザ同盟のコカ

Cocca Aseantica

国籍  ハンザ同盟都市
年代  15世紀
縮尺  1/75  scratchbuilt
製作  岩倉 義昌 Yoshimasa Iwakura


中世北ドイツ地方の商人組合が通商上の利便のために集まった都市同盟がハンザ同盟で、次第に政治・軍事同盟の性格を加えてバルト海、北海の貿易を独占した。この模型は、その頃の武装貿易船である。1/50のユーロモデル社の図面を1/75に縮小したので全てのパーツを自作しなければならなかった。その苦しみがだんだん喜びに変わり模型作りの醍醐味を満喫させてくれた。



34-8 カタロニアの船

Catalonia Ship

国籍   スペイン

年代  15世紀
縮尺   1/30   製作方法 kit
製作   志村 健次 Kenji Shimura


15世紀にスペイン、カタロニア地方の船乗りがバルセロナに近いマタロ教会に奉納していた模型を再現したもの。オリジナルは、世界最古の帆船模型として、ロッテルダムの海事博物館に展示されている。船体が丸いために外板張りに苦労した。ハンダコテをノミ状に加工して、木工ボンドと外板をフレームに焼き付ける形で曲げと接着を同時に行った。舷側の皮袋にはぶどう酒か水を入れていた。



34-9 ゴールデン・ハインド 

Golden Hind

国籍   イギリス
年代   1577
縮尺   1/53  製作方法 kit
製作  加藤 允 Makoto Kato


キャプテン・ドレークがエリザベス女王の支援を受けてスペイン植民地で略奪を行ったガレオン型の私掠船(国家公認の海賊船)。奪った財宝の多さから女王はドレークに貴族の称号を与えた。キットのある材料だけでは足らなかったので、不足した木材を補ったら色違いが生じて手直しをした。事前準備の必要性を痛感した。



34-10 ゴールデン・ハインド

Golden Hind

国籍:  イギリス
年代:  1577
縮尺:  1/53  製作方法 キット マモリ
製作: 高橋 利夫 Toshio Takahashi


キャプテン・ドレークがエリザベス女王の支援により1577年から1580年にかけてスペイン植民地で略奪を重ねながらイギリス人として最初に世界一周を果たした船。一昨年、帆船模型教室に参加して、挫折しそうになりながらも仲間に励まされて製作した。帆船は曲線の固まりであることを製作全般から悟った。



34-11 ゴールデン・ハインド

Golden Hind

国籍:  イギリス

年代:  1577
縮尺:  1/53  製作方法:キット マモリ
製作: 渡部 博 Hiroshi Watanabe


キャプテン・ドレークがエリザベス女王の支援により1577年から1580年にかけてスペイン植民地で略奪を重ねながらイギリス人として最初に世界一周を果たした船。NHK文化センターの帆船模型教室製作した模型だが、キット図面でなくフランコ・ガイ氏の図面で製作した。大砲、マスト、その他の部品の自作と塗装に苦労した。



34-12 ラ・クローンヌ

La Courone

国籍:  フランス

年代: 1636
縮尺: 1/98 製作方法: kit
製作: 高橋 恒夫 Tsuneo Takahashi


フランスがイギリスに対抗する為に、オランダとイタリアの造船技術を採り入れて建造したガレオン船。砲72門の2層艦で、全長46m、1200トンは当時最大の戦艦であった。ガレオン船の曲線に魅せられて製作したが、外板の曲げ加工は苦労の連続であった。ボートはじめとしてキット付属のパーツを使用せずに自作したものが多い。



34-13 ソブリン・オブ・ザ・シーズ

Sovereign of the Seas

国籍:  イギリス

年代:  1637
縮尺:  1/78  製作方法: kit
製作: 大島 勲 Isao Ooshima


チャールズⅠ世が建造した砲104門の当時世界最大最強の軍艦。船体は彫刻、肖像から多くの紋章に至るまで華麗な装飾が施されており、最も美しい船の一つと云われる。その戦闘力と華麗さは、当時敵対していたオランダから「黄金の悪魔」と恐れられた。建造から59年後に、コックが消し忘れたキャンドルの失火で焼失した。リギングのステイはマウスを編んだりワーミングを施した。



34-14 プリンス・ウイレム

Prins Willem

国籍:  オランダ
年代:  1650
縮尺:  1/100  製作方法: kit
製作: 谷亀 隆興 Takaoki Yagame


オランダ東インド会社が建造した武装商船で、アムステルダムとバタビア(現ジャカルタ)の間を航海した。かって長崎のオランダ村に当時の図面に基づく復元船を係留していたが、今はオランダに戻っている。キット付属の金属装飾は自分で彫刻したものに取り替えたが。スケールオーバーになりがちなのが気になっている。



34-15 チャールズ・ロイヤル・ヨット

Charles Royal Yacht

国籍: イギリス

年代: 1674
縮尺: 1/64  製作方法 kit
製作: 石渡 明敏  Akitoshi Ishiwata


チャールズⅡ世はアムステルダム市から寄贈されたヨット・メリーに魅せられて同様の王室ヨットを25隻建造した。この船は同種のヨットの図面に基づいて設計されたキットで、製作しやすく出来ている。製作には太さの異なるロープを増やして、ブロックもロープに見合うものを自作した。



34-16 チャールズ・ロイヤル・ヨット

Charles Royal Yacht

国籍: イギリス

年代: 1674
縮尺: 1/64  製作方法: kit
製作: 松原 滿 Mitsuru Matsubara


チャールズⅡ世は、アムステルダム市から寄贈されたヨット・メリーに魅せられて同様の王室ヨットを25隻建造した。この船は同種のヨットの図面に基づいて設計されたキットで、製作しやすく出来ている。独自の工夫で中央にある船室の屋根を取り外して船室内部が見えるように製作した。



34-17 ロイヤル・ヨット

Royal Yacht

国籍:   イギリス

年代:  1675
縮尺:  1/36  製作方法:  scratchbuilt

製作: 村石 忠一 Tadaichi Muraishi


Gerard Valkの絵から図面を描いて製作した王室のヨットで、装飾部品の彫刻を含めてフルスクラッチ模型である。ランタンの製作に苦労したくらいで1年で完成した。

 

国 籍   nationality イギリス
建造年  age 1675
縮 尺   scale 1/36
製作方法 kit or scratchbuilt 自作

Gerard Valk の絵から図面を描いて製作した王室のヨットで、装飾部品の彫刻を含めてフルスクラッチ模型である。
ランタンの製作に苦労したくらいで1年で完成した。


34-18 ル・ミラージュ 

Le Mirage

国籍: フランス

年代: 1675
縮尺:  1/75  製作方法:  kit   コーレル

製作: 中川 宏人 Hirondo Nakagawa

 

フルボン王朝ルイ14世時代に建造した84門、3層戦列艦で船首、船尾に豪華な装飾が施されていた。ミラージュとは蜃気楼のことで実在した船かどうかは不明。製作にあたり外板張りとロープのリギングに注意した。

国 籍   nationality イギリス
建造年  age 1675
縮 尺   scale 1/36
製作方法 kit or scratchbuilt 自作

Gerard Valk の絵から図面を描いて製作した王室のヨットで、装飾部品の彫刻を含めてフルスクラッチ模型である。
ランタンの製作に苦労したくらいで1年で完成した。














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