第31回帆船模型展-2

Photo Gallery of the 31st Annual Exhibition 2006

 

 

↓ 画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。


31-24 御朱印船(末次船)

Suetsugu-Bune

1634年 日本

1/100  スクラッチビルト
野上 吉彦 Yoshihiko Nogami


17世紀前期には異国渡海朱印状を持った御朱印船と呼ばれる貿易船が、東南アジア全域に渡って活動していた。僅かに残っている絵画資料と文献の中では写実的に描かれているのがこの末次船で、ジャンクを基本にガレオンの技術を取り入れた船であった。



31-25 ル・フルーロン

Le Fleuren

1729年 フランス

1/48   スクラッチビルト

土屋 勝司  katsuji Tsuchiya


フランス海軍の砲64門搭載戦列艦。構造上の大きな特徴である斜めに貼った内張に挑戦すべく製作した。船体上下はのこぎりで切り離したが、これには勇気がいった。使用材料は彫刻と外板がツゲ、デッキはデガメ(レモンウッド)、フレームは桜、内貼りはパウマフィン。



31-26 ブランドフォー ド

HMS Blandford

1731年 イギリス

1/64  スクラツチビルト
谷亀 隆興 Takaoki Yagame


英国海軍の小型フリゲート艦。20門の大砲を上甲板に子杏載し、下甲板にはオールの酒ぎ手座がある、非常に珍しい形式の船。コンウエイ社アナトミーシリーズの同船の本を参照して製作した。



31-27 ラ ・ルノメ

La Renommee

1744年 フランス

1/300  スクラツチビルト
坪井 悦朗 Etsuro Tsuboi


フランス海軍のフリゲート艦の超ミ三。昨年1年かけてヤードと□―プ関係を製作した。ロープは全部撚り機で撚り、一番細いのが0.004ミリ。定評あるブードリオ氏の図面による製作であるが、この船の図面に限ってはロープの取り回しが非常にわかりにくく苦労した。



31-28 ハリフアックス

Halifax

1768年 イギリス

1/48  スクラッチビルト
中塚 裕  Yutaka Nkatsuka


郵便船を英国海軍が購入し、植民地スクーナーに改造したもの。ハロルドハンの図面を使用したが初めてのスクラッチビルトのため部品の作り直しも多かった。ベルトサンダーやボール板他、色々と道具を買い込んだため家族には不評であった。



31-30 ハンター

HMS Hunter

1797年 イギリス

1/72  スクラッチビルト
中園 利孝  Toshitaka Nakazono


イギリス海軍のカッター。部隊間の連絡や哨戒、偵察に使われた。マモリ社のキールとフレームの図面を使用したが、船体をクリンカー貼りとし、また甲板上の艤装も大幅に変更した。ロ一プは絹糸を撚って作り、各所に梨の木を使用、亜麻仁油と、艶や出し用に床用ワックスで仕上げた。



31-29 ボンホーム・リチヤード

Bonhomme Richard

1779年 アメリカ

1/96  スクラッチビルト
中江 文男 Fumio Nakae


フランス東インド会社の所有船を米国が購入して軍艦とし、米海軍倉」設の父ジョン ポール ジョーンズの旗艦として、英国と闘った。有名なブードリオ氏の図面を無謀にも半分の大きさにし、更に自身初の構造模型としたのが苦しみの元凶であった由。



31-31 弁才船搭載の伝馬船付

Tenma-sen

19世紀初期 日本

1/50  スクラッチビルト
寿司 範二 Noritsugu Zuahi


伝馬船は帆柱、舵と共に弁才船三道具の一つとされ、航海の時は母船に乗せられていた。過日菱垣廻船を製作した際、和船の構造に手を焼き、そこで最も簡単な 和船である伝馬船に再挑戦した。悩んだあげく棚板の切り出しがポイントであると心得、試行錯誤の末、完成を見た。



31-32 ルビーⅡ

RubyⅡ

1810年 イギリス

1/48  スクラツチビルト
堀岡 長紀 Takenori Horioka 


元ザ ローブ副会長の故・竹内久氏が設計された宝石シリーズの一隻。1810年当時の英国海軍の基準に従い12隻のシリーズを設計途中で急逝された。ルビーは非常に丁寧に書かれた図面が10枚もあり、初めてのスクラッチにかがわらず何とか完成できた。



31-33 ラ・クレオール

La Creole

1829年 フランス

1/60  スクラッチビルト
丹羽 正 Tadashi Niwa 

 

シェルブールで建造されたフランス海軍のコルベット艦。定評あるブードリオ氏のモノグラフィーを使ったが、若干矛盾点があり苦労した。また艤装品に製作者泣かせの面倒な工作物が多く、治具や製作方法の検討などで思った以上に時間がかかった。



31-34 グレート・ブリテン

Great Britain

1843年 イギリス

1/200  スクラッチビルト
宮島 俊夫 Toshio Miyajima


蒸気機関と帆装を持つ大西洋横断の定期船。4本のシリンダーと大きな弾み車を見せるため最小限の甲板にした。船体骨組みは電動丸鋸で1.5ミリの真鍮角棒からアングルを切り出している。完成時には外板をはがして内部を見せ、ピストンも手動で動かす予定。



31-35 フライング・フィッシュ

Flying Fish

1860年 アメリカ

1/50  スクラッチビルト

奥村 義也 Yoshiya Okumura

 

米国東海岸マサチューセッツ)||にグロスターという港町がある。この地方で使われた漁船。冷凍設備のない時代、近くのグランドバンクスという漁場で捕った魚をどれだけ速く港に持ち帰るかが勝負であり、船の持ち主は競って速いスクーナー型漁船を建造した。



31-36 フライング・フィッシュ

Flying Fish

1860年 アメリカ

1/50  スクラッチビルト

浅川 英明 Hideaki Asakawa

 

有名な造船技師ジェレミナバーナムの設計によるフィッシングスクーナー(スクーナー型漁船)。スマートな船体と広大な帆によって素晴らしいスピードを誇った。正確な資料が入手出来なかったため、同時代の船の本を参考に推測を交えて艤装した。



31-37  ファントム

Phantom

1869年 アメリカ

1/48   スクラッチビルト
白井 一信 Kazunobu Shirai


近づく荒天に備え、トッフマストを下ろし、帆を一段縮帆して帆走中のジオラマ。風下舷の排水口から盛り上がる海水の様子は実船の写真にあった。海のベースはスチロール。これに壁補修材で波を作って塗装、表面は画材のメディウム。白波はバスコークに「雪の元」(白い粉)を混ぜて表現した。



31-38  ファントム

Phantom

1869年 アメリカ

1/64  スクラッチビルト
前川 政司 Masashi Maekawa


ボストン港とニューヨーク港でも活躍した水先栗内スクーナー。1886年には遭難した英国の客船オレゴンの乗客救助を行ったが、1888年自らも嵐で道難する。シンブルな船であるが、モデルシッフウエイ社の詳細な図面があり正確な作業が要求されたため、厳しく楽しい製作であった。



31-39  ファントム

Phantom

1869年 アメリカ

1/96  スクラッチビルト
岩本 和明 Kazuaki Iwamoto


ヒッコリーの色合いを楽しみたく、自分で製材し生地仕上げとした。甲板は工リマキ。グループの研究テーマ船として、皆色々なサイズで製作したが、1/96では少々細かすぎたかもしれない。部品の大きな1/48の船と並行製作したので、ゴミと勘違いして捨ててしまった部品も多い。



31-40 ウイリーベネット

Willie Bennett

1899年 アメリカ
1/32 スクラッチビルト

小林 正博 Masahiro Kobayashi


アメリカ西海岸チェサヒーク湾の底引き牡蛎漁船。船体側面には氷片をよけるための鉄板が貼ってあるが、模型では真鍮板を使用し、グンゼのメタルカラーで塗装した。船体色には柿渋とオイルステインを使用。船の科学館羊蹄丸のザ ロープ実演コーナーで製作した。



31-41 忍路丸(第2次改造後)

Oshoro-maru

1909年 日本

1/54   スクラッチビルト
松本 善文 Yoshifumi Matsumoto


忍路丸は2隻目の製作。今回は大正3年の第2次改造で50馬力焼玉機関を搭載した後の、最も知られているブリガンティンの形を再現した。明治42年に同船を建造した三重県大湊の市川造船所から提供いただいた図面と、多くの方から写真などを拝借して製作した.



31-42 スターフライヤー

Star Flyer

1992年 ルクセンブルク

1/125  スクラッチビルト
肥田 純 Jun Hida


地中海 エーゲ海クルーズに就航の帆装客船。船会社に交渉して図面を取り寄せて製作した。べた凪の海面に船影が映るよう工夫。室内に飾ることを考え、船内点灯を行いムーディーに演出、船台に蛍光灯を入れ前面が時計付き卓上スタンドになるようにした。



31-43 ビクトリ ー の船首像

HMS Victory

1765年 イギリス

スクラッチビルト
宮島 俊夫 Toshio Miyajima


ネルソン提督の旗艦ビクトリーの建造当初の船首像。グリニッジの海事博物館で撮った小さな写真を使ったため不鮮明で、創作の部分が多い。彫刻のテーマが解らず、また男性、女性、子供、獅子等彫り分けるのは大変。左右の画をある程度彫ってから1体に貼り合わせた。



31-44 ワルキューレの船首像

Valkyrie

19世紀 デンマーク

スクラッチビルト
宮島 俊夫 Toshio Miyajima

 

北欧神話の最高神オーディンに仕える戦いの乙女。人間界に戦争で勇敢な戦死者が出ると、彼らを連れてくるのが彼女の役目。鎧の発する光がオーロラであるとされる。左右の写真があったため、がっちりした三画図が書けた。これだと輪郭を切り出すのも楽だ.



31-45 ロドニーの船首像

Rodney

1884年 イギリス

スクラッチビルト
宮島 俊夫 Toshio Miyajima

 

19歳で海尉、23歳で正規艦長、1759年に提督と軍歴|よ1原調.しかし金使いが荒いのが大きな借金を抱え、拿捕賞金を求めてどん欲に闘った。手元の写真では左手が破損しているので想像でベルトと食」を付けた。また上衣のデザインがわからずロドニー提督の肖像画からとった。



31-46 レリーフ

オランダの画家ヤン・サンダースの画集

"Les gars de la marine” より

スクラッチビルト
宮島 俊夫 Toshio Miyajima

 

上級士官と水兵のいがみ合いを面白く描いている。氷上の人々はゲームや魚釣りに興じたり、ボトルシッフを作ったり。また酒につられて氷を引っぱる人の中にライバルの頭を押えつけるやつがいたりして笑わせる。