東京都江東区
東京海洋大学「明治丸」
北海道神宮に明治丸模型を奉納という記事が神宮が発行している「北の志づめ」に掲載されており、奉納したのは札幌帆船模型同好会の小林前会長だったこと(ザ·ロープニュース112号の記事で紹介)。また、小樽市在住の画家Mさんが、グンゼ産業製キットの製作過程をYouTubeに投稿の動画を閲覧しながらいつか作ってみたいなという思いになったことも、明治丸に関心を持つきっかけだった。
2018年6月から毎月通った帆船模型教室で、講師から東京の越中島に明治丸が展示されているので見学すると良いと勧められていたが、訪問したのは翌年4月になった。この時は第44回展の開催期間中で、銀座に滞在していたので時間はたっぷりあり、越中島にある東京海洋大学を訪れることができた。
新潟県佐渡市
小木・千石船展示館「白山丸」
復元船「白山丸」では7~8人ごとの 3グループに分かれて 現地のガイドの説明を受ける。筆者のグループ担当の石塚さんは白山丸プロジェクトの発起人のひとりで、白山丸の 1/20模型も作ったとのこと。プロジェクトに参加した人ならではの建造時の苦労話を聞くことができた。和船は側面図しかない場合が多いが、この船の元になった「幸栄丸」には平面図も残ってい た。大阪の「浪華丸」と比べ全長で80% だが、幅はほぼ同じ。特注の布地「松右衛 門帆」は正しい織り方になるまで何度もやり直した。帆の下部は積み荷と擦れて傷む ため「刺し子」になっており、交換できる構造である。町民総出で帆を縫い、つなぎ 目も当時の帆を忠実に再現したそうだ。メ インステイの最上部から連続して付く木製 の球(帆擦管)の素材は桐である。和船研究の大家である石井謙治氏より「復元船としての忠実度は一番」との”お墨付き“を頂いたとのこと。
富山県射水市
旧海王丸パーク
今日は、旅行の 3日目、新潟から富山へ 移動。途中左手に、時々雪を頂く北アル プスか立山連峰の山並みを見る。昼食 は、富山のます寿司本舗源、種々の食材 が並んでおり、おいしかったが、肝心の ます寿司は二切れのみ。午後一、射水市 富山新港に停泊する旧海王丸パークを訪 問。横浜の旧日本丸は、何回か訪れ、両 船の細かい違いは判らないが、ブリッジ の形が違うようだ。船内見学の後、本館 に展示してある帆船模型を見たが、もう 一つ印象が弱い。戦艦大和の大型精密模 型も展示してあり、参加者の多くは、そ ちらに見入っていた。海王丸の後ろ高い 位置に道路が走っており、反対側から撮 れれば、もっとすっきりするのにと思いながら出発。
石川県加賀市
北前船の里資料館・伝統的建造物群保存地区
5月16日(金) 宿舎の雨晴温泉 『磯はなび』 を出発。皆、少し疲れが見えたが、高岡北IC ⇒ 片山津ICと移動し、加賀市加賀橋立の『北 前船の里資料館 』と同伝統的建造物群保存地 区を見学した。 加賀橋立地区には江戸後期より明治中期まで 北前船の船主や船頭等が多く住み、廻船業で 巨万の富を基にした街が形成された。同地区 には広大な久保家跡地を初め、多くの船主や 船頭の住居が残っており散策を兼ね見学し た。資料館は船主、酒谷長兵衛邸を公開し、 邸内に当時使用されていた船問屋関連資料、 船箪笥、船絵馬等を展示している。 綺麗な九谷焼で提供された昼食後、片山津IC⇒ 白山ICと移動し、 『銭屋五兵衛記念館・銭五の館』 へ。館長、学芸員の濱岡様の説明で資料見学。一番の見ど ころは1/4スケールの北前船『常豊丸』の模型。説明の中 心は五兵衛の生涯、廻船業の経営が中心。
和歌山県串本町
トルコ記念館
日米修交記念館
和歌山県の潮岬から紀伊大島に渡り、樫野崎灯台に向かう途中にトルコ記念館がある。串本町は、1890年に樫野崎灯台下の岩礁で座礁したオスマン帝国の軍艦エルトゥールル号で有名だが、このトルコ記念館では大きく3つのコーナーに分けて、第一に遭難事故関係、第二に日本とトルコの結びつき、第三にエルトウールル号引き上げ調査から分かったことについて展示が行なわれている。引き上げ調査には、ザ·ロープの例会でも講演をいただいた水中考古学者の井上たかひこ氏が関わり、2007 年より行なわれた引き上げ調査に関連した遺品が展示されている。