エッセイ集 Essays

ここに掲載したエッセイはいずれもザ・ロープの会員の筆によるものです。



アメリカの帆船模型の会を見ると、東海岸が中心のようで、なかには南北戦争直後に設立という古い歴史を誇る会もあるが、その殆どは設立20年前後ということだった。今回、展示講習会を開き、私たちを招待してくれた「シップ・モテラーズ・アソシエーション(SMA)」は、1976年設立というから、今年で18年目、メンバー数は122人、… 

 


「ザ・ロープ」創設当時を語り合える仲間が、殆どいなくなってしまった。いま思い出を綴るとなるとつい私事が多くなってしまうがご容赦願いたい。1977年、4月12日、初めて作られた“The Rope”の会員名簿を見ると、会員数は33名とある。会員ナンバー1は、会長だった草野さん、副は津久井さん。次いで奥村、竹内、西嶋、東と並び、9番に坪井… 



安藤雅浩

奥様の帆船模型

今年一月の帆船展当番日に、伊東屋の展示会は毎年楽しみながら見ていると言われる中年のご夫人から、製作途中のままになっている帆船模型を仕上げて貰えないかと相談を受けた。木製帆船模型は仕上げるよりも途中で投げ出すほうが多い趣味だげに、何かアドバイスできることでもあればと思い話を伺った。…



福田正彦 随想集1

金魚のヒーブツゥ

わが家の水槽に金魚が2匹いる。1匹はデブという名で、もう1匹はチビという。3年前に卵からかえったばかりの、ほんの数ミリ程度だった20匹の生き残りである。なにしろよく食べる。小さい頃から体格の優劣がかなりはっきりするもので、ダメな金魚が次々と脱落するなかで、やはり残るのは大きいものばかりといえる。…  



福田正彦 随想集2

逆さまの地図

今年の2月、会議があってメルボルンへ出掛けたときのこと、へんな地図を手に入れた。とはいっても何のことはない、南と北が逆転しているだけの地図だ。それでもこれを拡げてみると、普通の世界地図とは受ける感じがぜんぜん違う。

 



福田正彦 随想集3 

船のにおい

内房州に富浦、というところがある。久しく訪れていなから今どうなっているか分からないが、昔はのどかな漁村だった。ぼくが小学校に入る前後、普段子供たちと遊んでくれるような父親でなかったから罪滅ぼしの気持ちもあったのかもしれない、毎年夏休みになると母とわれわれ子供たちをこの富浦に送り出してくれた。…



福田正彦 随想集4

イギリスという国

長いあいだ仇敵だったフランスと相対して、イギリス海峡に面した軍港や漁港が並ぶ海岸がサザンイングランドだ。ホーンブロワーもボライソーもコンウォール地域を含めたこの海岸をわが庭のように航海し停泊したこところでもある。ここを巡り歩くのは船キチには垂涎ものといっていい。今回はそんな旅行だった。… 



海外に行くとき、いつでもぼくは小さなメモ帳を離さずに持っていて、日時と場所と何を食べたかなどを記録するという習慣がある。だから、メモ帳を繰って見るとまだまだ書くことが一杯残っていたので、ある程度は旅行記となるようにいくつかを追加してみた。写真をたくさん入れたのはもちろんだ。いくらかチグハグの感はあるけれども、こんな旅行記もまあ好かろうと思う。…2020.10.20



本稿を始めるにあたって、最初に皆さんにお聞きします、皆さんの人生にとって模型とはなんでしょうか?私にとって模型とは、これは一言では云い表せませんが、敢えて云うなら人生の道標(マイルストーン)のようなものです。私が模型を作るようになったきっかけは幼児のころに親戚が和船(伝馬船)を作ってくれてそれを湯船に浮かべて遊んだことだと思っています。…



 42-27 オランダ海軍省の造艦会議 1:33 built by 坪井悦朗 TSUBOI Etsuro
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