第29回帆船模型展-3

Photo Gallery of the 29th Annual Exhibition 2004



29-25

ベローナ

H.M.S. Bellona

 

1760 イギリス

1/100 コーレル社

西明秀哉 Hideya Saimei

 

英国の最も有名な74門艦の船体模型。キットにかなり手を加えてある。2層砲甲板の74門艦は強力な火力と操船の容易な理想的な艦で、18世紀の各国海軍の主力艦となった。本艦の設計は有名なトーマス・スレード卿で、1818年に解体されるまで波乱に富んだ運命をたどった。

 



29-26

ベローナ

H.M.S. Bellona

 

1760 イギリス

1/75 スクラッチビルト

久保田栄一 Eiichi Kubota

 

27回展示会にはコーレル社の同船を出品したが、1/ 100のキットでは小さすぎて細部を作れず、今回はこれを拡大し、Anatomy of the ship series の同船の本も参考にして製作した。右舷は外板貼り完了、左舷は骨組みのまま構造を見せる様にした構造(ストラクチャー)模型。

 




29-27

エンデバー

Endeavour

 

1764 イギリス

1/56 スクラッチビルト

丹羽 正 Tadashi Niwa

 

キャプテンクックが南太平洋への海洋探検に使った有名な船。元は石炭運搬船であったが、頑丈な点を買われて海洋探検用に改造された。Anatomy of the ship series の同船の本を参考に製作した。船底塗装はブラウン・スタッフといい、タール、ピッチおよび硫黄の

混合物である。

 

 



29-28

ビクトリー

H.M.S. Victory

 

1765 イギリス

1/98 コーレル社

斉藤秀雄(一般)

 

1805年のトラファルガーの海戦におけるネルソン提督の旗艦。砲104門搭載の第1 級戦列艦。今も当時の姿でボーツマスのドライドッグに保存されている。しかも現役艦の扱いであるところがいかにも英国的である。この模型は8年がかりで完成させた。船尾ギャラリーはキットの部品を使わず木で自作した。

 



29-29

ハリファックス

Halifax

 

1768 イギリス

1/54 マモリ社

牧野忠孜 Tadashi Makino

 

最初は郵便船として建造されたが、1768年に英国海軍がこれを購入して、ポーツマスで当時の植民地スクーナーに改造し、独立戦争直前の緊迫した時期にアメリ力沿岸での任務に就いた。キットの金属部品はオーバースケールなのでほとんど自作した。

 



29-30

スウェーデンの砲艦

Gun Boat

 

1775 スウェーデン

1/16 スクラッチビルト

宮島 豊 Yutaka Miyajima

 

スウェーデン海軍所属のガンボート(砲艦)。ガンボートとは船首または船尾に力ノン砲を搭載した大型のボートのことで、喫水の深い大型船が行動できない浅水域で用いられた。アマティー社のキットを3倍に拡大したらやたらにデカイ、ムツゴロウみたいな船が出来た。材料費9千円也。 



29-31

74門艦のロングボート

Longboat of the 74 gun ship 

 

1778 フランス

1/48 スクラッチビルト

岩本和明 Kazuaki Iwamoto

 

フランス海軍の74門艦に搭載されていたボートで最も大型のもの。全長36フイート。当時の艦載ボートはほとんど全てがこのように帆走することが出来た。この模型では実物同様、キールを工ルム材、その他はオーク材を用いて製作した。正木目は1/48にならず目立

ちすぎ?

 



29-32

バウンティーのランチ

Launch of Bounty

 

1787 イギリス

1/48 スクラッチビルト

岩本和明 Kazuaki Iwamoto

 

有名な「バウンティー号の反乱」で、船を追放されたブライ艦長はこんな小さなボートに乗って3000マイルを航海し生還した。全長23フィート。この模型は、戦列艦の錨を乗せて移動中の情景を現している。浮きに使っている樽以外はスクラッチビルト。素材はウォールナット材を使用している。 



29-33

バウンティー

H.M.S. Bounty 

 

1787 イギリス

1/60 アマティー社

谷亀隆興

 

当時の英国では植民地の奴隷に与える食糧を確保するためにこのような武装運搬船を建造し、パンの木の苗を植民地に移植していった。艦長ブライ率いる海軍の武装運搬船バウンティーは南太平洋を目指したが、プライの厳格さと待遇に乗組員が反乱を起こした。有名な「バウンティー号の反乱」である。 



29-34

ハンター(2態)

Hunter

 

1797 イギリス

1/72 マモリ社

安藤雅浩 Masahiro Ando

 

英国海軍が密輸業者の取り締まりや連絡などのために建造した武装力ッタ一。力ッタ一本来のクリン力一貼り(外板鎧貼り)とキットの船体である力ラべル(平貼り)の2態をセットで製作した。第2回NHK文化センタ一帆船模型教室の教材として使用した。



 42-27 オランダ海軍省の造艦会議 1:33 坪井悦朗 TSUBOI Etsuro
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