スウェーデン/デンマーク/イギリス
バルト海の航海といってもいったいどこへ行くのか、渡された書類ではさっぱりわからない。幸い霞さんが調査して、えらい離れ小島に行くんだぜと資料をくれたが、場所そのものはグーグルマップに頼るしかないのだ。
前方にドーバー海峡ほどではないと思うのだが、白い崖を見ながら8時には朝食。今朝は卵2個の目玉焼きを注文する。「フライドエッグス プリーズ、サニーサイドアップ」と気取ってみたが、フライパンにはどこにも蓋がない。
❚ クリスチャンソー
今回の航海範囲の東端にボーンホルム島という島がある。スウェーデンの南にあるかなり大きな島だがデンマーク領になっている。この島のほんの少し右上、つまり北東にいくつかの小さな島の塊がある。普通の縮尺で地図を見ても発見できないぐらい小さな群島だ。
フェリー乗り場前を右に曲がり、改札を出ると目の前に機帆フリゲート艦ウォーリアが現れる。全長128mの船体はとにかく長い。長さはビクトリーの約2倍。トン数は3倍もある。道路に沿って右に曲がると第一級戦列艦「ビクトリー」のロイヤルマストと旗が見えてくる。
ロンドンから西に向かって190kmのところに人口41万人の港湾都市「ブリストル」がある。ブリストル港湾のドックに19世紀の帆船時代、世界で最初に建造された帆と蒸気機関兼用の鉄製豪華客船「S.S.グレート・ブリテン」が保存・公開されている(S.S.は蒸気船の略)。
5年前の2007年5月、火災に遭い消失が懸念された「カティサーク」は歴史的帆船であり、グリニッジのランドマークである事から復元に向けた募金等の支援活動が行われ、同年9月から修復に取りかかった。
ロンドンから東へ55km離れたチャタムに、16世紀に建設されたチャタム造船所が海事博物館として一般公開されている。当時、イギリス最大の造船所はデットフォードであったが、次がチャタム、以下ウリッジ、ポーツマス、ハリッジの順であった。