バルパライソ Valparaíso

世界遺産で有名なバルパライソ港はチリ最大の商業港であるとともに軍港でもある
世界遺産で有名なバルパライソ港はチリ最大の商業港であるとともに軍港でもある

サンティアゴに赴任して200日、さる2月18日(日)、ようやくバルパライソ港を訪問、目的は勿論帆船模型目当てで海洋博物館の見学。バルパライ ソ港は世界遺産で有名だが、サンティアゴから高速道路で片道1時間半の距離。休日の時間を捻出すればいつでも観光はできる。街並みの観光は後回し。

 

チリにも船舶模型のクラブがあり(ということが最 近分かったが)、博物館の2階の1室がこのクラブの常設模型展示場となっている。時々展示の入れ替えが行われているようだ。展示も、帆船模型に加えて、軍 艦、商船などジャンルが広い。模型の完成度合いも高い(模型店はサンティアゴでは見かけない。図面や材料はどうしているのだろうか?疑問が次から次へと沸いてくる)。


今回の訪問で注目したのはジオラマ。ザ・ロープの2007年1月の展示会ではジオラマが展示され来客を楽しませたと聞く。チリのクラブも工夫している姿勢 が覗われる。その模型は、捕鯨船で、鯨をどのように船側、船上で解体、加工したのかが良く分かり、思わずすみからすみまでのぞき込んだ。

 

海洋博物館は、インターネットのサイトに詳しく写真とともに紹介されている。

http://www.oceandictionary.net/mucl4.html

捕鯨船のジオラマは鯨をどのように船側、船上で解体、加工したのかが良く分かる
捕鯨船のジオラマは鯨をどのように船側、船上で解体、加工したのかが良く分かる

ちょっとした興奮と湧き出す製作意欲を抱えて博物館を出ると、バルパライソ港を一望できる見晴台がある。チリ最大の商業港であるとともに軍港でもあるが、さすが世界遺産、港の独特の雰囲気もある。港をじっと見ていると、なんと軍港の突堤の沖にエスメラルダが停泊している。港内見学のランチも数隻動き周り、その1隻がエスメラルダの周囲を観光客を乗せて回っている姿が目に飛び込んだ。

エスメラルダをバックに
エスメラルダをバックに

もういてもたってもいられない。港に降りて観光ランチの受付に行くと、夏休みの休日もあって長蛇の列。こちらは、港内見学よりエスメラルダに接近す れば良いだけだ。早速チャーターできるランチを探し、船長と値段交渉。ランチは貸し切りで2万ペソ(4千円)。早速乗船、沖合まではものの10分、エスメ ラルダの周りを2周、こんなチャンスはめったにない。1周目はもう興奮して、デジカメで写真撮影に集中、2周目は、エスメラルダのキットを日本から持ち込 み、ちょうど船尾のバルサ加工で苦労していたので、船尾をじっくりと見る。海上から見る姿は、突堤の停泊とは違い船が良く見え、その美しさを改めて実感。

 

軍港に繋留されている護衛艦にも接近、チリ海軍はオランダから中古を購入しているとの船長解説。写真撮影はあき らめた方が良いと言われたが、勇姿の前での制止は聴かず、何枚か写真に納める。チップをはずみ、30分のクルーズで4万ペソ(8千円)を支払ったら、船長 から連絡先を聴かれる。エスメラルダの訓練航海の出航セレモニーを海上から見学できると言う。3日前くらいにならないと、正確な出航時間は分からぬらしい。もう仕事を投げ出してでも駆けつけるしかなさそうだ。

後記:三菱マテリアルの社員で当地銅鉱山に出向している御仁の趣味が帆船模型。私と同様にキットを日本から持ち込み週末造船にいそしんでいる。チリの模型店、材料事情などについて、御仁と談義を企画しようかと思います。 

(栗田 正樹)