第29回帆船模型展-4

Photo Gallery of the 29th Annual Exhibition 2004


29-35

菱垣廻船

Higaki Kaisen

 

19世紀 日本

スクラッチビルト

今在義忠

 

大阪市「なにわの海の時空館」の復元船を参考にした。菱垣廻船は江戸時代、特に大阪と江戸を結ふ海上輸送の主力として活躍、側面の垣立(力キタッ:装飾を兼ねた波よけ)に菱垣型に組んだ板を立てたことからこの名が付いた。素材には出来るだけ木目のそろった屋久杉を使用した。

 



29-36

武装ランチ

Armed Launch

 

1803 イギリス

1/16 パナート

幡野 章 Akira Hatano

 

ランチ(Launch)とは大型のボートのことである。通常軍艦に搭載されていて、人員や物資の輸送にあたった。この模型のように船首に小型のキャノン砲を搭載することもあった。この場合、武装ランチとして本船周囲のパトロールをしたり、時には敵前上陸等の勇ましい使われ方もした。オールによって推進するほか、帆走することもできた。

 



29-37

ル・シーニュ

Le Cygne

 

1806 フランス

1/48 スクラッチビルト

中園利孝 Toshitaka Nakazono

 

極めて精織なJ. ブ一ドリオ氏の図面を忠実に再現したフランス海軍のブリッグ。船名は船首の巨大な「白鳥」の意。船底の船食い虫よけの銅板は、約550枚を一枚ずっ貼っていく根気のいる仕事。銅板の錆は、手を加えなくとも昨年の天侯不順Iのお陰?で自然に浮き出てくれた。

 



29-38

プリンス・ド・ヌーシャテル

Prince de Neufchatel

 

1812 アメリカ

1/58 コンストラクト社

染谷文雄 Fumio Someya

 

1812年の米英戦争で活躍した快速ブリガンティ一ン。元来は私掠船(戦時は商船捕獲の許可を持った武装民有船)であった。そのスピ一ドのため英国海軍は拿捕するのに大変苦労したが、1814年12月ついに捕らえられた。船名のフランス語は米国海軍の育成にフランスが貢献していたため命名された。

 



29-39

ビーグル

H.M.S. Beagle

 

1817 イギリス

1/64 マモリ社

安倍昭彦(一般)

 

1817年に英国海軍の沿岸警備用ブリッグ艦として進水。後に科学調査探検船とするため搭載砲を取り外し、マストを追加する等の改装を行い、1831年に科学者ダ一ウイン乗艦の上、南太平洋への探検航海を行い、帰国後「種の起源」を発表した。 「ビ一グル号航海記」の船として有名。



29-40

ラ・トルネーズ

La Toulonnaise

 

1823 フランス

1/75 コーレル社

奥村義也 Yoshiya Okumura

 

フランスの軍港ツ一ロンで進水し、対スペインとの海戦に参加、以後地中海を中心に活躍したフランス海軍の快速帆船。全長46.5m と当時のスク一ナ一としては小型ながら、帆船としての美しさには定評があった。初めての銅板貼りには苦戦した。伊東屋の初心者向け教室の教材として製作・ 使用したもの。



29-41

ラ・トルネーズ

La Toulonnaise

 

1823 フランス

1/75 コーレル社

赤道達也 Tatsuya Akamichi

 

8門の力ロネード砲を主武装とし、力ルベリン砲も数門搭載していた。力ロネードとは大口径の接近戦用の大砲、力ルベリン砲とは簡単に持ち運べ手摺り等の上に取り付けて使用する兵員殺傷用の小型の砲である。ジョルスィン提督に率いられ、スペイン海戦に参加した。



29-42

ラ・トルネーズ

La Toulonnaise

 

1823 フランス

1/75 コーレル社

堀川 洌 Kiyoshi Horikawa

 

作品の全体力ラーが暗く、出来るだけ地中海イメージの明るさを出すよう留意した。 1/48の船体を2隻同時制作するための参考プロトタイプとして製作したモ デル。フランス海洋博物館友の会(AAMM)出版の詳細な図面により製作した。



29-43

ラ・トルネーズ

La Toulonnaise

 

1823 フランス

1/75 コーレル社

佐藤憲史 Kenji Sato

 

伊東屋帆船教室に参加して製作した。初めての帆船模型のため「その時々の道具を購入に行く」「製作手順を考え込む」「一度作った箇所をやり直す」などの時間の方が、実作業時間より多かったと思う。7ヶ月をかけて完成に漕ぎつけた。



29-44

フライング・フィッシュ

Flying Fish

 

1860 アメリカ

1/50 コーレル社

小林正博 Masahiro Kobayashi

 

米国東海岸のマサチューセッツ州工セックスで進水したフィッシング・スクーナー(漁船)。冷凍設備のない時代、近くのグランドパンクスという漁場で捕った魚をいかに速く港に持ち帰るかが勝負であり、船主は競って速いスクーナーを建造した。



29-45

シェナンドー

Shenandoah

 

1864 アメリカ

1/50 コーレル社

奥村義也 Yoshiya Okumura

 

アメリ力南北戦争時代に建造され、密輸船としてパミューダ島で英国から買った弾薬を南軍に流した。このキットはノーフォーク海軍工廠で南北戦争少し後に 捕らえられた力ッターの写真に基づいている。



29-46

ハンプシャー

Hampshire

 

1870 イギリス

1/300 スクラッチビルト

小田 衛 Mamoru Oda

 

東郷元帥が英国滞在中の明治8年(1875年)、練習船ハンフシャーに乗り組みテームズ川を出帆、喜望峰、インド洋、メルボルンからホーン岬を回って大西洋を北上しテームズ河ロに帰着して、世界一周した。戦艦三笠を製作し、東郷元帥関連の船を探していたところ本船の写真を見つけ同スケールで作り始めた。



29-47

ピューリタン

Puritan

 

1885 アメリカ

1/50 マモリ社

大池 誠 Makoto Oike

 

第5回アメリカズカップの米側防衛艇。第1レースでイギリスの挑戦艇ジェネスタに接触し、本船は失格を宣せられた。しかしジェネスタ側は失格での勝利を 潔とせず再レースを申し入れた結果、ピューリタンが 2連勝し力ップ防衛に成功した。当時の米国人はジェネスタ側のスボーツマンシップを大いにたたえたという。