第26回帆船模型展-1/5

Photo Gallery of the 26th Annual Exhibition 2001


17世紀以前の帆船


26-1 ハトシェプスト女王の聖なる船

The Holy ship of Hatoshepst Queen

 

BC1500 エジフト

スクラッチビルト
津久居 廣 Hiroshi Tsukui


エジプト古王国時代のBC2500年頃から新オオ国時代BC1200年頃の王家の祀りごとの際、太陽神ラーに捧げる聖なる船。喫水線上の多くの部分を金箔で覆い、王座の周りには宝石を象がんして飾り、舳の隼は純金製、船体は巨大の杉で作られていた。船首と船尾のそり上がったスタイルはパピルスの葦船から発展したものである。

模型は10年前の15回展に出品した船を再び新たに製作したもの。今回は女王の椅子は一部真鍮を使用。金色の部分はすべて純金の塗装である。



26-2 ローマのバイリューム(シーザー)

CAESAR Bireme Romana

 

BC30年頃 ローマ

マンチェアセルガル社
門田 建二 Kenji KADOTA


舷側の張り出し部やオールの穴あけはドリルの角度を決めて作業する必要があり、ずいぶんと神経を使った。特にオールの差し込み穴は個々の外板幅より大きくなるため、穴と穴の間の外板が剥がれてしまい、後から補修するのに時間がかかった。



26-3 ローマのバイリューム(シーザー)

CAESAR Bireme Romana

 

BC30年頃 ローマ

マンチェアセルガル社
寿司範二


一見して単純な形態とキットだから、という安易な気持ちででがるに着手したものの、意外に複雑で曲率のきつい曲面に手こずった。キットの船首・船尾のブロックが不満で新たに作ったり、などなど予想外の時間がかかり、一時は作品展への出品も決断しかねた程であった。地中海ではローマ時代から帆船時代の中ごろまで、軍艦はオールを動力とするものが多かった。バイリュームとはそのオールを二段重ねとしたもの。



26-4 バイキングの船

Viking Ship

 

9世紀頃 ノルウェイ

1/75 スクラッチビルト
小田 衛


8世紀から10世紀にかけて活躍したバイキングの船。30人の漕ぎ手を含む50人近い戦闘員が船室もないボートのような船で荒れる北の海に乗り出し、中世ヨーロッパ各地の政治・経済・文化などに大きな影響を与えた。

模型は20回展の時に出品した作品(1/40)を1/75に小型化して再度作ったもの。船首の龍、船尾の蛇の彫刻はそれぞれ2つずつ失敗し、3作目でやっと満足するものができた。「竜頭蛇尾」の諺と今年と来年の干支に引っかけたものである。



26-5 メイフラワー

Mayflower

 

1609 イギリス

1/70 マモリ社

伊藤 喬一郎 Kyoichiro ITO


今回はマモリ社のキットを作ってみたが、このキットではがんポートがすべて蓋でふさがれていた。大砲のない帆船ではちょっとさびしいので、すべて大砲付きに改造してみた。そのため一部のフレームも一夜形状を変更して制作したが、最初思ったより大きな改造となり難渋した。7月時点で外板張りの段階。作品展には完成した姿で出したいので、これから年末にかけてがんばります。



26-6 ラ・クローン

La Couronne

 

1636 フランス
1/100 コーレル社

真貝武志 Takeshi SHINGAI


このラ・クローンの製作は多くの苦労に遭遇したが、いろいろ勉強になった。キットに入っていた説明書では理解できず、何度も図面を見て検討した。ザ・ロープの奥村前会長の教室に参加するとともに、経験者の指導を受けてかなりの部分が理解できた。船体の外板張りは多少自信があったが、装飾部分や大砲の取り付けの順序にはずいぶん気を使った。最後の難関はロープ張り。複雑なシュラウド張りには時間がかかった。自己流で処理した部分もあるが何とか形になってホッとしている。



26-7 プリンス・ウィレム

Prins Willem

 

1651 オランダ
1/100 コーレル社

根本 悟 Satoru NEMOTO


オランダ連合印度会社の貿易船。貿易船といっても当時の情勢からほとんど軍艦並みの武装を持ち、訓練を受け遠く東洋まで航海してきた。1652年の英欄戦争ではオランダ艦隊の旗艦として活躍したという。1984年にはレプリカが復元され、現在その船は長崎の大村湾に係留されている。

キットは船体に対して部品が大きめである。木製部品は縮尺に合わせて修正できるが、金属部品は修正ができたいため取り付けに苦労した。



26-8 プリンス・ウイレム

Prins Willem

 

1651 オランダ

1/100 コーレル社

川又利男 Toshio KAWAMATA

 

17世紀はオランダの時代であった。長い苦難の後スペインから独立し、以後は国策会社の連合印度会社を興して棟梁との貿易を盛んにして繁栄した。鎖国時代の日本は唯一オランダだけに貿易を許していたので同社の船はしばしば長崎を訪れていたのである。

今回の製作では、やはり外板張りに苦労させられた。張り始めに基準となる外板を春一を間違えてしまい、しばらく工程が進んでから気づいて張り直しをする羽目になった。



26-9 プリンス

Prince

 

1670 イギリス

1/140 アエロピコラ社

小峰重信


6年前に購入したキットをやっと手がけることになった。仕事の都合で5年間船づくりを中断していたので、道具類の整理から材料の確認、手順を思い出すなど、すべて初心に帰って始めた。キットには図面が1枚しか入っていないし、寸法は全く記されていない。おまけにイタリア語の解説書なので、判断に苦慮した。装飾部品は紙粘土風のもので壊れやすく取り扱いが難しかった。ともあれ、完成が近づくと小型ながらさすがに第一級戦列艦の風格が出てきて楽しくなってきた。



26-10 プリンス

Prince

 

1670 イギリス

1/78 アマティ社

高嶋広文 Hirofumi TAKASHIMA


イギリスの第一級戦列艦。歴史上、大変有名な船でその素晴らしい模型はヨーロッパ各地の海事博物館に展示されている。

キットには金属の装飾部品が多く、その修正や加工や取り付けは自分なりに考えて工作した。いずれにしても出品申し込み段階では残工事がたくさんあり、これからさらに苦労が多くなると思う。さすがに第一級戦列艦ともなると模型でも工数が増えて大変である。



26-11 プリンス

Prince

 

1670 イギリス

1/140 アエロピコラ社

鈴木哲之 Tetsuyuki SUZUKI


キットの外板は一重張りであるが、出品作品では二重張りに改造した。また、閉まっている砲門は開けた状態にした。比較的小さな模型なので、すぐ完成に漕ぎ着けると思って始めたが、いろいろ手を加えているうちに早くも1年以上経過してしまった。あっという間のような気がする。





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