読み物・エッセイ



アメリカの帆船模型の会を見ると、東海岸が中心のようで、なかには南北戦争直後に設立という古い歴史を誇る会もあるが、その殆どは設立20年前後ということだった。今回、展示講習会を開き、私たちを招待してくれた「シップ・モテラーズ・アソシエーション(SMA)」は、1976年設立というから、今年で18年目、メンバー数は122人、数の上ではアメリカ最大のクラブだという。…

 

「ザ・ロープ」創設当時を語り合える仲間が、殆どいなくなってしまった。いま思い出を綴るとなるとつい私事が多くなってしまうがご容赦願いたい。1977年、4月12日、初めて作られた“The Rope”の会員名簿を見ると、会員数は33名とある。会員ナンバー1は、会長だった草野さん、副は津久井さん。次いで奥村、竹内、西嶋、東と並び、9番に坪井、10番が国鉄職員で青森からの急行列車が仕事場だった肴倉、11番目が白井、…

 

安藤雅浩


今年一月の帆船展当番日に、伊東屋の展示会は毎年楽しみながら見ていると言われる中年のご夫人から、製作途中のままになっている帆船模型を仕上げて貰えないかと相談を受けた。木製帆船模型は仕上げるよりも途中で投げ出すほうが多い趣味だげに、何かアドバイスできることでもあればと思い話を伺った。

 

帆船模型を作る仲間のすべてとはいいませんが、その多くが海洋小説(もちろん帆船時代の)を読んでいることは間違いないでしょう。その嚆矢といえるのが高橋泰邦さんの訳した「ホーンブロア・シリーズ」です。それから「フォックス・シリーズ」が続き「ボライソー・シリーズ」「ラミジ艦長シリーズ」などがつぎつぎと刊行されました。

 

アメリカの東海岸、ボストンから北東へ車で30分(まともに行けは)のところにセーレムという小さな町がある。その昔、捕鯨船の基地として栄えたところだが、それよりもアメリカで唯一魔女裁判が行われたことで、つとに名を馳せている。何せ部屋に鍵をかけなくとも大丈夫という、アメリカとしては例外的に治安のいいところだし、少し旅にも慣れたがら今日は自由行動だと、われら5人は思い思いに行動したあげく、

 

ロープニュース第29号以来、3年以上もご無沙汰したけれども、意を決して再び投稿することにした。1995年に横浜帆船模型同好会の中山さんが主催したアメリカ東海岸の海事博物館をレンタカーで巡る旅の話を続けよう。ワシントンDCから始まった旅はニューポートニューズ、ウイリアムズバーグを巡ったあと長躯北上、ボストンに辿りついたところ。

 

わが家の水槽に金魚が2匹いる。1匹はデブという名で、もう1匹はチビという。3年前に卵からかえったばかりの、ほんの数ミリ程度だった20匹の生 き残りである。なにしろよく食べる。小さい頃から体格の優劣がかなりはっきりするもので、ダメな金魚が次々と脱落するなかで、やはり残るのは大きいものばかりといえる。デブは18センチある水槽の桟幅いっぱいで、チビでもその3分の2はあるから、水槽の大きさから見ても…

 

病名 ハンセン性自己披瀝症並びにハンセン性教育意欲高進症(別名:自慢したがり病及び教えたがり病)自分の作品に対して異常な関心を持ち、時としてそれがこの世で最高であるという妄想にかかる。しかし、展示会等でより高度な作品に会うと、たちまち意気消沈し、その作品を押入に仕舞ってしまうか、極端な場合は破壊してしまう。

 

福田正彦


内房州に富浦、というところがある。久しく訪れていなから今どうなっているか分からないが、昔はのどかな漁村だった。ぼくが小学校に入る前後、普段子供たちと遊んでくれるような父親でなかったから罪滅ぼしの気持ちもあったのかもしれない、毎年夏休みになると母とわれわれ子供たちをこの富浦に送り出してくれた。

 

長いあいだ仇敵だったフランスと相対して、イギリス海峡に面した軍港や漁港が並ぶ海岸がサザンイングランドだ。ホーンブロアもボライソーも、コンウォール地域を含めたこの海岸をわが庭のように航海し停泊したこところでもある。ここを巡り歩くのは船キチには垂涎ものといっていい。今回はそんな旅行だった。好き勝手にこの旅で感じたことを書くとすれば、何といってもこの国のそれも18世紀から19世紀を覗いてみたということになろうか。英国の底力を、だ。